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自己理解のための読本録 『Dual デュアルキャリア・カップル』
『 Dual デュアルキャリア・カップル 』を読み終えて、しばらく経った。
前回の記事では、まだ読み終えるまでに100ページほど残していたらしい。
全体的な感想としては、前述したように、
継続していくことの秘訣は変化し続けることだ
これに尽きる。
というのも、どの段階にあったとしても、結局、よりよくなっていくこと、よりよくなろうと協力し合うことでしかパートナーとの関係は紡がれてはいかないからだという。
とはいえ、言うは易く行うは難し。である。
わかっていても実際やるとなったらなかなかうまくいかない。
だからこそ、著者はこの本を残したのだろう。
その普遍的事実を分析し、大きく分けて三つの転換期があることを見出した。そして各転換期におけるロールモデルを集め、乗り越え方についての前例を示している。
それは、これからその旅に出ようとしている私たちにとって大きな指針となるだろう。
しかし、それはあくまでどこかの国の顔もわからないカップルの一例にしかすぎないということもまた事実である。
文化、家族構成、生活環境、二人の性格、仕事の内容。。。
この文章を書いている僕と、読んでいるあなたの間にも大きな違いが山ほどある。
つまり、こうすればうまくいくという「パートナーシップ安心継続キット」は存在せず、目の前にいる人生をこれからもともに歩んでいきたいと感じているその相手とともに協力し、オリジナルの関係を築いていく他ないのだ!
なんか、冒険が始まるようなワクワク感もあるし、失敗したら、、、みたいな不安感も生まれた人もいるかもしれないなあなんて思いながら本を閉じた。
読了後、そんなことを考えながら自分にできることはなんなのだろうかと問うてみる。一つは、自分の場合はどうだったのかを書き残していくのは、どうだろうかと思いついた。
本に加えて一つのリアルなロールモデルであり、同時に書き伝えることで自己理解にもつながっていくだろう。
そもそも20歳差の共同経営事実婚カップルというのはあまり例のない話かもしれないが、ところどころ共感やものの見方が広がるきっかけを生むことができたら嬉しい。感化され、同じような記録を残す人が一人でも現れたのならまた新たなモデルも誕生するし、興味を持って本を手に取る人が増えるのならそれも嬉しい。何より僕は日本に生きているので、会って話もできる。
特に尊敬していたわけではないが覚えている言葉がある。どこか猟奇的な高校の数学か物理の教師だったか。
「粉になるまで使え」
当時は多分チャート式という問題集を片手に持っていたと思う。
それなりにやってみたけど、表紙の角が折れ曲がるくらいで終わった記憶がある。この本は粉になるかなあ。