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高速のはいはい孫の夏座敷

先日、「健康保険高齢受給者証」がマイナンバーカードと紐付けされていなかったと言う話を書きました。健康保険証と別に登録する機会も無かったので納得が行かず、厚労省のHPをチェックして見ました。すると「よくあるご質問」のQ12に「窓口に持って行くことが不要となる証類」にちゃんと「高齢受給者証」と書いてありました。えっどういうことでしょう?京都市のHPでは詳しくは厚労省のHPを参照するようにとリンクが張られ結局何も分かりません。和歌山市のHPでは高齢受給者証は不要になるとあります。自治体によって対応が違うのでしょうかね?そもそもデジタル化する時は、従来の業務を見直す絶好の機会なのです。でも政府は戸籍や戸主、住民票のあり方はそのままでマイナンバーカードを導入し、中央官庁が政策を決定し、地方自治体は手足となって作業をすると言う手書き時代のやり方を変える気は毛頭ないようです。

ところで政府は今後運転免許も紐付けするとか言ってますが、何でもかんでも一つにしてリスクを集中しないで欲しいものですね。マイナンバーカードを失くした時、運転免許証のような別の身分証明書も大事ですよね。

ここでニューヨーク時代のソーシャルセキュリティカードのことを思い出しました。マイナンバーカードと似た機能を持っていますが、違うところもありました。まず米国のソーシャルセキュリティ(ナンバー)カードは紙で出来ていて顔写真もありません。そしてご丁寧にこのカードは身分証明書ではありませんと書いてあります。でもこのカードはとても大事でこの番号がないと米国ではほとんど生活出来ないと言っていいくらいです。普段持ち歩いて失くすといけないので私はオリジナルは家に置き、常にコピーを携帯していました。銀行口座やクレジットカードの申込み、運転免許証の取得、携帯電話の購入、電気ガスの申込み等とにかくなんでもこの番号が必要でした。でもIDではないので身分証明書には使えません。その代わりマイナンバーカードのように5年で更新なんてことはありません。赤ちゃんの時に取得すれば基本的にそれが一生続きます。ちなみにこのソーシャルセキュリティナンバーは義務ではありません。「アーミッシュ」など宗教上、近代的な機械や技術に頼ってはいけない人たちはこの番号は必要としないようです。では米国で身分証明書には何が使われるかと言うと一般の大人は大抵運転免許証を持っているのでそれが身分証明書になります。私はマンハッタン市内の便利なところに住み、車も持っていなかったので米国で運転免許を取りませんでした。でも正式なIDがないと国内便の飛行機に乗る時でもいちいちパスポートを持って行かないといけません。同僚になんとかならないかと聞くと、運転不可の運転免許証があるのでそれを申請したらいいと教えてくれました。えっ!そんなのあるの?逆転の発想ですね!さっそく運輸局へ行ってその運転不可の運転免許証を取得しました。確かソーシャルセキュリティナンバーの他に本人名義のクレジットカード2枚、住所が書いてある電気かガスの請求書などを見せた記憶があります。このIDカードのお陰で身分証明に関しては問題なく生活することが出来ました。

今日の絵はベネッセという赤ちゃん関連の会社のHPから描かせて頂きました。「赤ちゃんの顔写真付きカードを持っているだけで記念になって可愛い」そうです。そして本人確認書類として使えるだけでなく、パスポートの発行や銀行口座開設に役立つそうです。まじか〜!

高速のはいはい孫の夏座敷

季節としては少し早いですが、お盆の頃に赤ちゃんを連れて帰省した時の様子を詠いました。社宅の狭い場所から開放された娘はあちらこちらと好きなところへ高速で移動していました。そんな孫をただ嬉しそうに見ていた父でした。


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