学校に行かないわが子に、どんな言葉をかけてあげればいいのか
こんにちは、ジュリアンです。
私は子供の不調改善のサービスを行っているのですが、お母さんたちの悩みの中で特に解決が難しいのが、
学校に行かずに引きこもってしまっているという悩み。
先日も、高校生の子供が不登校になり悩んでいるお母さんのカウンセリングをさせていただきました。
お母さんとしては、学校に行けなくてもいいから好きなことを見つけてほしいと思っているのですが、
子供はいつも昼まで起きてくることはなく、部屋からもほとんど出てくることはない。
そんなお母さんの初回のカウンセリングと栄養のアドバイスは、4時間にも及びました。
そんな長時間やるのと驚く方もいるかもしれませんが、最初はそれくらい時間をかけて丁寧にやらないと、子供の体を変えていくことは出来ないんです。
私がサポートするのは
①子供の体調を整える
②外の世界に出て、好きなことを見つける
③心の自立をさせる
体調を整えるだけなら改善させるのは難しくないのですが、思春期に挫折をして尚且つ体力がない子は心のバリアが弱く社会人になってから、また挫折しやすくなってしまいます。
だから私は、子供の心の自立をゴールにしています。
そんな子供の不登校に悩むお母さんに、この記事が少しでも役に立てば嬉しいです。
★自己紹介★
年齢とともに親が子供に望むものが変わっていく
子供が生まれた時や小さい頃ってホント可愛くてしょうがないですよね。
私は子供ができる前は、わが子を食べちゃいたいくらい可愛いという話を人から聞いてもそんなにピンときませんでした。
でもいざ私も子供が出来ると、その意味が分かりました。
隙あらば子供にハグして、かじりついてしまいたくなるんですよね。
男でも母性本能があるんだなってそこで初めて知りました。
そんな子供が小さい頃は、勉強やスポーツもすることは少なく、社会の中でも良い子がどうか評価されることもない。
だから、子供は元気でさえいてくれればいいって親は望んでる方が多いと思います。
そして小学校に入ると、親御さんも段々と勉強、スポーツ、習い事の意識が強くなっていきます。
勉強も高い点数は取れなくてもいいけど、そこそこの点数は取れてるかなとか
スポーツも凄い成績は残せなくてもいいから、真ん中くらいのポジションにいるかなとか。
いろんなお母さんにお話を聞いていても、忘れ物しないで、先生の言うことを聞けていて、いい子にしているかなどが小学生のお子さんに望まれていることかなと思います。
でも中学校に入ると急に、勉強ができる子になってほしいって親は望んでしまうんですよね。
定期テストの点数は何点だったか
通信簿の5段階とか10段階の評価はいくつだったか
数字って評価が分かりやすいから、親御さんも特にそこを気にしてしまうんですよね。
それこそスポーツで都大会・県大会に出たり、表彰されるような活躍している子は、そんなに勉強のことは言われないかもしれませんが、スポーツでそんな活躍をできる子はほんのわずかです。
そんな優秀な子以外は基本的に、
わが子は勉強ができるかどうかが親の評価の基準になっています。
でも子供は勉強が好きな子ばっかりじゃありません、
外で遊ぶが好きな子
スポーツが好きな子
スマホやゲームが好きな子
何かに没頭している時間が楽しい子
いろんなお子さんがいて、その子なりに今を楽しんでいるし、そこから何かを学んでいます。
でもそこから学んだことは数値化できないし、表面上見えにくい。
例えばサッカーでのチームプレイを通して、周りの人と協力して何かを成し遂げることを学ぶとか。
だからお母さんとしては、簡単に評価しやすい学力で子供のことを見てしまうし、頭が良い子の方が将来仕事で苦労する確率が減るから、
親としても勉強が出来ていてほしいと思うのは当然だと思います。
これまではすべてが学歴社会だったから、その考え方になるのはしょうがないんです。
私も子供が大きくなってきたら、頭が良い方がいいと思うし、テストで良い点数を取ってきてくれた方が嬉しいと思います。
でも親も点数のことを子供にガミガミ言いたいわけじゃなくて、
将来のことを考えて
あなたのためを思って
テストの点数どうなの?って聞きたくなっちゃうんですよね。
でも子供たちの中にはそれを、
学力=自分の価値と思ってしまう子も多いです。
そして私がクライアントさんで見ている子供たちは、そんな子たちばっかりです。
学力=自分の価値と思い込んだ子供たちはどうなってしまうのか?
スポーツでもそんなに活躍できない、絵とか音楽とか人よりも優れたものをもっていないと思い込んでいる子供たちは、
自分を守るためにもある程度は勉強をすると思います。
(もちろんどれだけ言われても勉強しない子もいると思いますが)
テストで点数を取ることが自己防衛にもなるし「周りのみんながやってるからとりあえずやるか」と思ってやる子もいますが、
不登校や引きこもるまでになってしまう子の多くは、
良い点数をとって親や先生に褒められたい
怒られたくない
点数が悪いとクラスでバカにされてしまう
家に居づらくなってしまう
そんな子供たちなんです。
そんな子は勉強を出来ることだけが、自分が生きていていい理由みたいに思ってしまうんです。
私のクライアントさんでも、中学までは課題も少なく緩かったけど、
高校で課題や勉強のルールが厳しい学校に入ってしまい、挫折してしまった子もいます。
その子にとっては、勉強だけが唯一自分の存在を許される理由になるので、それがなくなった途端に自分が何の価値を持って生きているのか分からなくなってしまうんです。
子供たちは「人生で無数にある種目の中の勉強という一つの種目」だけで競わされているんだと思います。
陸上で言えば、100m走があり、マラソンがあり、走り幅跳びがあり、ハンマー投げなどいろんな種目があって、その中で自分の得意な種目を選べるし、不調をきっかけに違う種目に転向できるのに、
勉強でしか評価されないというのは、100m走でずっと調子が悪いとしても
他の種目に転向することが出来ないという状況と同じです。
他にできる種目があるのに、
「あなたは大学卒業まで100m走だけで勝負しなさい」と言われたら、キツイですよね。
だから100m走がたまたま得意な子(勉強が得意な子)はそれで大学卒業まで辛い思いはしないのですが、苦手な子にとっては地獄でしかありません。
そして子供たちはそれを強いられていると感じています。
だから100m走で思うような成績を残せなくなると、自分に自信を無くし、
その種目が嫌いになり、練習にも来なくなるんですよね。
それが不登校になってしまう子供の心理です。
大人だって自信を無くすことがある
私も接骨院に就職して挫折することは何度もありました。
7年ほどグループ院の一つで院長もしていたので、
売り上げを上げられない自分なんて、価値はないんだ
患者さんを治せない自分は、役に立たないんだ
店舗、スタッフの管理をできていない自分は、必要ないんだ
そんなことを思っては、夜遅くまで職場に残ってA4のノートいっぱいに
自分を否定する言葉を書き続けたこともあります。
あの時はホントに病んでましたね。
そんな時ってもう周りのことが冷静に見れないんですよね。
今の種目で頑張り続けるしかないとか、成績を残せることだけが自分の価値だと思い込んでしまってその無限ループからなかなか抜け出せない。
でもそこから抜け出せたのは、仲の良い同期やスタッフの存在だったり、メンタル面をサポートしてくれる先輩や同業種の知り合いだったんです。
その存在が、売り上げを上げられるかどうかだけがその人の価値じゃないとか、
上司の言うとおりに仕事ができるという事だけが自分の価値じゃないという事を教えてくれました。
だからその種目でも別の角度から頑張り続けることが出来たし、種目変更して再チャレンジできる方法があるということを知れたのは心の支えになりました。
子供はいろんな居場所があったほうが幸せになれるよというお話
↓
でも子供たちは違います。
勉強、学力という一種目しかないのです。
親や学校の先生はテストの点数が低くてもいいなんていう事はまずないし、友達に「勉強できなくてもいいじゃん」って言われても、
結局毎日勉強という種目で点数を取らないといけない。
種目変更は一切許されないのです。
でもお母さん・お父さんが子供に勉強ができないといけないというのは、子供のためを思って言ってるんだと私も思います。
お母さん・お父さん自身が社会人になってから、仕事のことで後悔したのかもしれないし、周りでネガティブな経験をした人がいるのかもしれません。
だからお母さん・お父さんを否定するつもりは全くありません。
お金を稼げなかったらちゃんとした暮らしが出来ないし、周りからもどう思われるか分からない。
お母さん・お父さん自身も安心して子育てを卒業できないかもしれない。
でも勉強ができる、仕事ができるとかの前に、
子供が小さかった頃にお母さんが何を望んでいたのか思い出してほしいんです。
それを思い出して子供に言葉をかけられると、子供の行動は絶対に変わってきます。
わが子にどんな言葉をかければいいのか
私は接骨院で働いている時から、別に子供たちを喜ばせようとかサービス精神が旺盛だったわけじゃないんですが、何故か繊細な子供たちに好かれることが多かったです。
それをよくよく考えてみると、私自身が繊細でメンタルも弱く苦労してきたので、
その子たちの話を一切否定することなく受け入れ肯定してあげてたんですよね。
「勉強が出来なくても大丈夫、勉強ができなくても働いて稼ぐ方法はあるから」
「部活でレギュラーがかかってるかもしれないけど、まずは自分の体を良くすることが大事だよ」
私はそんな言葉をかけていましたが、周りの大人がそんな言葉をかけてくれたら絶対に子供は心の支えになるはずです。
でもその言葉を1番子供に伝えてほしいのは、お母さん・お父さんなんです。
勉強以外でも、親が自分のことを1番に考えてくれているって、子供にとってこれほど幸せなことはないですよ。
子供の頃は気づかないかもしれないですけど、社会人になったら絶対に感謝してくれるはずです。
だからこそお母さん・お父さんが、学校に行けていない子供にかけてあげる言葉は
「元気でさえいてくれればいいよ」
これしかないと思います。
私も少し前までは、わが子にスポーツができるようになってほしいとか、賢い子になってほしいと思うことはありました。
でも医療、心理学、子育て、お金、人生のことなどを勉強していって分かったのは、健康より大事なものはないという事です。
健康でなければ勉強も出来ないし、仕事も出来ない、外に出かけることもできないんです。
だからまずは元気でいることが最優先なんです。
もし家でふさぎ込んでいるお子さんがいるのならまずは
「元気でさえいてくれればいいよ」
それだけ声をかけてあげてください。
それでも多分1回だけじゃ子供も
「どうせ今回だけでしょ?」
って思うはずなので
何回も、何十回も、何百回も伝え続けてあげてください。
「元気でさえいてくれればいいよ」って
もしそれでも子供の体調が良くならなかったら、私のところまでご連絡ください。
一緒に子供の調子が良くなるためのお手伝いをさせていただきます。
それでは。
また、子供の心や体の不調など気になることがありましたら、公式LINEよりお気軽にご質問ください。
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これまでの人生でたくさんの人の心に触れてきました。 まだまだ経験不足な所はありますが、noteを通してこれからもっとたくさんの人の心に触れ、そのパワーで1人でも多くの人を幸せになってもらえればと思います。