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自分やわが子が発達障害かもしれないと思ったら

こんにちは、ジュリアンです。

私は以前から自分が発達障害なのかもしれないと思っています。


思い当たることを全部書き出すとキリがないので大きなところで言うと、
人とのコミュニケーションが極端にできないし、こだわりも極端に強いし、急な予定変更には対応できないし、小さい頃から数字を見るとめまいがするようで計算なんて全然できなかった。

これだけ見れば全然軽いじゃんと言われると思うが、私と同じ程度の人でも
「発達障害」というワードに振り回されている子供も大人もとても多く感じます。


学校で友達と同じようにコミュニケーションが取れない自分は発達障害なんだ

みんなと同じように問題が解けないわが子は発達障害なんだ

同僚と同じように仕事が出来ない自分は発達障害なんだ

そんな風に自分自身でレッテルを貼ったり、人に貼られて苦しんでいる人がたくさんいます。


私がお会いするお母さんたちも、わが子は発達障害なんじゃないかと悩んでいます。


ただ接骨院で1万人以上診てきた私の正直な感想は、
発達障害って診断しようと思ったらそんな人ばっかりじゃないのか?って思ってしまう。

これを言うと「お前に発達障害の人の気持ちが分かるのか!?」って思う人もいるかもしれませんが、今回は過去を分析しようって話ではありません。

私自身HSPだと分かった時に安心できたし、どんな環境にいることが自分の幸せに近づけるのか取扱説明書を知れたようで嬉しかったことを覚えています。


でも自分や我が子が発達障害かもしれないと思った時、どれだけの人が前向きに捉えることができるのでしょうか?

ネガティブな情報が多く、前向きに捉えられない人も多いと思います。

なので今回は発達障害、自分の個性で悩む人がこれからの未来のために


「じゃあどうしよっか?」


ということを話したいと思うので、子供の発達障害をどうしようと悩んでいる方や自分が発達障害かもしれないと思う方は読んでみてください。

食育講座で「子供が幸せになるためには、まず親が幸せになること」って熱弁している私

★自己紹介★

ヘルスコーチをしているジュリアンです!



接骨院に13年間勤務した元院長。
国家資格を取得し栄養療法とコーチングで心身共に不安定な思春期の不調を改善して、心の自立を目指すためのサポートをしています。

対面、オンラインのセッションでは個人向けに栄養指導、カウンセリング、コーチング、外の世界に出るための体験活動を行っています。




【経歴】
・これまで大人8000人、子供2000人以上の計1万人以上の体を改善
・さまざまなスポーツの全国大会、国体、日本選手権などに出場する選手のサポートや試合の帯同を行う
・栄養、運動指導で子供、産前産後の方、お母さんの体質改善、メンタルケアに取り組む
・保育園、学校、スポーツチームで健康講座を多数開催してきた



発達障害グレーゾーンだった自分


私は小さい頃から活発で、小学校の頃は学校が終われば家にランドセルをほっぽり投げて遊びに行き、休みの日は早朝から1人であちこち遊びに行っては夕方に帰ってくるような幼少期を過ごしていました。

中学1年まではその明るいキャラだったのですが、学生時代10年間習っていた水泳で大きな挫折を経験し、中学2年からは周りも驚くほどの真面目キャラに変化しました。


それについて話すと長くなるので詳細はコチラ



確かに真面目キャラになったことで口数も激減したけど、その頃も友達とは普通に楽しく話せるし、自分はコミュニケーションが取れない子だとは思ってもいなかった。


それから時が経ち、高校を卒業と同時に接骨院に研修生として働き始めた。

そこで気が付いたのは、患者さんと全くコミュニケーションが取れないということです。


受付で挨拶するときも気の利いた話も出来ないし、治療の最中も
「今日の調子はどうですか?」
「今日は天気が悪いですね」

だいたいこのパターンくらいしかなかった。

患者さんはフレンドリーな方が多く、自分も黒人の見た目をしていたおかげで話しかけてくれたり、冗談を言ってくれる人がたくさんいたのですが、
それでも私はほとんど返事が出来ず苦笑いだけで終わったりしていた。

それが会社に入って数カ月で変わりましたって話ならだれでもあることかもしれないけど、
私の場合は患者さんに冗談を言ったり、雑談を話せるまでに5年ほどかかってしまいました。


その後、グループ院の中の一つで院長をやらせてもらうことになりましたがそこでも自分の適応能力のなさを感じることが増えてきました。


それは、人に指示されたことができない事です。


それまでは会社で言えばまだ平社員だったので、与えられる業務の内容もそこまでレベルは高くなかったですし、失敗しても周りのスタッフも想定できる範囲だったともいます。


それが院長になると業務のレベルも上がったことで、上司の指示を受けてもどうしていいのか全く分からない自分がいることに気が付きました。


正確に言えば、指示されたことが分からないというより

こんな答えもある
でもこっちの視点から見るとこっちの方が良いかもしれない
でもそうすると今度はこっちがダメになる


そんなことを頭の中で繰り返しているうちに、自分でも訳が分からなくなり
結局投げやりの仕事をしてしまうということを繰り返していました。


それも今ではこうやって自分がどうしてそんな行動をしてしまったのかを分析できていますが、
当時は自分の頭の中が全く分からなかったので、周りと同じように出来ない自分はダメなやつなんだと自分にレッテルを貼ることで前向きな行動が出来ていませんでした。


その、人に指示されたことができないという点は今でも特に残っていて、
接骨院を転職した後の会社2社ともにミスを連発し、
社長の指示を全く理解できずに周りに迷惑をかけてしまったり、チームで協力してやる作業でも周りと合わせることが出来ず、何度も同じミスをしていました。


主だった失敗談を書きましたが、「普通の人」なら簡単に出来ることなのに私の場合数多くの失敗をしてきました。


今考えれば発達障害の影響もあるんだと思いますが、でもやっぱりこの
「発達障害」という言葉は簡単に使い過ぎなのかもしれません。



発達障害の言葉の定義



肺炎や腫瘍、骨折、肉離れなど内臓や骨、筋肉の病名のように画像上、数値上診断ができるものはありますが、
発達障害の定義は具体的にはありません。


発達障害は一応それぞれに障害を鑑別するポイントはあります。

自閉症スペクトラム症は対人関係で困難なことがある
ADHDは注意力・集中力が低く、落ち着きがない
学習障害は国語・算数などが極端にできない

それぞれ評価項目はありますが、脳に異常があるわけでもなく、DNAに異常があるわけでもなく血液検査で異常があるわけでもありません。


要はチェック項目から人の感覚で評価するしかないのが現状です。


この評価の方法がいけないんだという話ではなくて、
前提として

人間は100点で生まれてくるものだ、
大人になったらこれが出来ないといけないんだ
という考え自体が、発達障害という世間のイメージを余計にややこしくしている
んだと思います。


最近でもNHKの子育て番組で、3歳~5歳の子がADHDやASDで悩んでいるお母さんたちが相談しているコーナーがありましたが、
さすがにその診断は早すぎないかと思います。

小学校入る前の子供が大人の言う事をちゃんと聞いて、自分の言葉でコミュニケーションが取れるはずがないんです。

ずっと落ち着いて話をきけるはずもないんです。


そんなラベル付けをして安心するのは大人だけで、親が不安だから病院に連れていきたいという気持ちも分からない訳ではないけど、
お母さんたちが周りにその相談を出来ない、アドバイスしてくれる子育ての先輩がいないくらいに社会は悪い方向に行っているんだなと改めて実感しました。


お医者さんもそんなラベルを付けなくていいんじゃないかと思う人もいるかもしれませんが、お医者さんは基本的に来院された人に病名をつけないといけないという空気があります。


日本では診察が終わったときに病名が付かないと、診察の満足度が下がるという統計もありますが、その風土が余計に発達障害というものをややこしくしています。



また最近では「大人の発達障害」というワードも本やネットで広まっています。


これについても、これまで存在を認めなかったことがラベル付けされて見えやすくなった結果なのかなと思います。


私も接骨院にいた時は気づきませんでしたが、転職した会社でやることの複雑さや業務のスピード感が全然違うなと感じました。


接骨院という小さな規模なら経理、営業、人事、総務、開発担当など複雑な区分けはありません。


戦前も個人経営が多く、そこまで複雑な社会ではありませんでした。


多分大人の発達障害は、今の社会の変化のスピードに合わせられる人が普通なんじゃなくて、大人の成長や変化も早くなっているんだけどそれ以上に社会の変化が速すぎるんだと思う。


13年も接骨院にいると、大人の不調の原因が段々変わっていたことに今になって気づきました。


それまでは仕事のストレスで疲れや痛みが出る人がいても、病気にまでなる人はそんなにいませんでした。


でも段々と仕事のストレスで謎の不調が出るようになり、やがて病気と診断される人が増えていたんです。


だから私のように接骨院という狭い環境にずっといた人が、一般的な会社で働くと求められるレベルに付いていけず発達障害などラベルを貼ってしまうこともあると思いますが、
一般的な会社員から接骨院に入ると、たぶん神様扱いされるんですよね。

接骨院業界は一般的な会社の仕組みややり方が無い部分も多く(小さな個人経営のお店は特にそうだけどそれが良いとか悪いとかの話じゃないです)

だからそんな働く場所を見つけた人は「大人の発達障害」ではなく
「スゲー人」や「別に普通の人じゃん」ってなれるんだと思います。


時代の変化も考えれば、10年前20年前であれば社会の変化のスピードも早くないし、徹底的にデジタル上で管理されることもありませんでした。

そんな時代であれば、発達障害が顕著にあろうともなんの不自由もなく過ごせて、誰からもそんなラベルを貼られることはありませんでした。



もちろんラベルを作ったことで自分自身で理解できることが出来たり、周囲も理解できることでサポートできるという側面も大いにありますが、多くの人は悲観的に捉えると思います。


自分は発達障害だから・・・
あの人は発達障害だから・・・


実際に発達障害に関する相談や病院への受診は増えています。

本当は心に時間に余裕があれば、発達障害だからこうしようって周りが寄り添えるけど、そんな恵まれた環境はまだまだ少ないように感じます。




どんな環境にいるのかでその人のラベルは変わる




ネットの普及によって時代の変化が早くなったこと、人間関係の希薄化によって多くの人は言語化・視覚化されているものや誰でも分かりやすいことを求めるようになりました。


ネットの普及は分かりやすいと思いますが、人間関係の希薄化は自分の言葉や自分の人生に自信が持てなくなるんですよね。


ネットが普及していない時代は、限られたコミュニティ限られた人たちの中で作られた言語化・視覚化できない答えを空気のように容易に共有できた。


でも今はネットがあることで世界中の人と繋がろうと思えば繋がれてしまう。
その時にはお互いに共有・理解しやすいように言語化・視覚化などラベリングした方が早く正確に事を前に進めやすくなります。


エビデンスやデータが最たる例で、言語化・視覚化による弊害の一つが「発達障害」なんです。



ただ先ほども話したように人間は100点で生まれてくるようにはデザインされていません。

動物も人間も同じパターンの人ばかり生まれてしまうと、特定の部分だけ強化されて弱点が出来てしまうので、
あえてスタンダードよりも劣った生命が生まれるような仕組みになっています。


それ以外にもお母さんの栄養状態が悪いことで、低体重で生まれてくることもあるし、体や内臓の一部が欠損して生まれてくることなんて発展途上国では当たり前です。


また国の文化によって学習レベルが違うことも当たり前です。


アメリカ人が暗算できないというのは有名な話で、学校でも暗算を教えないことが当たり前なので日本人がお店などでお釣りの金額を逆算して端数を払うということはアメリカ人は出来ないんですよね。


日本では頭の中で計算ができないと「暗算が出来ない人」というラベルがつけられますが、アメリカで生まれ育ったら暗算が出来なくても「暗算が出来ない人」というラベルが付かない。


結局今いる環境でその人のラベルが変わってしまうんだったら、それを気にしても何も前に進めないんです。

子供が小さいうちから「発達障害」というラベルを付けることで、短期的に親は安心できるかもしれませんが、長期的に見れば子供の可能性を奪っているということをもっと多くの人に知ってほしいし、

大人の発達障害も今の環境を変えることが出来れば、そのラベルを外すことが出来るんです。



そのラベルだけがよりどころ


そして発達障害という名前をみんな付けたくて付けているわけじゃないんですよね。
親だって子供にそんな診断名をつけられたら絶対にいい気分はしないし、大人でも誇れるように言えはしない。

でもその名前を受け入れざるを得ない人たちはきっと発達障害というラベルだけがよりどころなのかもしれない。


私自身HSPというラベルを自分でつけた時の高揚感は今でも覚えています。
自分は苦手なことも多いかもしれないけど、こんなに素晴らしい能力も持っているんだって知れた時は、ある意味無敵でした。


そして自分自身の取扱説明書を手に入れたことで、無駄に消耗するような環境に飛び込むことは減ったし確実に自分自身を扱いやすくなりました。


だからわが子に発達障害というラベルを付けることで、まだ自分の気持ちを言語化できない子供の気持ちを分かってあげられるし、親はそれでまずスタートラインに立ったような、安全地帯を確保できたような感覚になれると思います。


目に見えない病名に不安しかない中で、そのラベルは最大のお守りになります。


でもそこで子供の幸せを追求することを辞めないでほしい。


ADHDだからこれはできないとか、ASDだからこの環境は難しいって諦めないでほしいんです。


本人がやりたいと思う事ならぜひやらせてあげてほしいし、全力でそれをサポートしてあげてください。


私は接骨院に入ってから人とコミュニケーションが取れないということに気が付き、普通の会社員だったらその弱点を改善しようなんて思わなかったし、今現在のように人として成長することはなかったと思います。


接骨院という自分がやりたいことの中で師匠や先輩が心を話さず見守ってくれたことで、今は人前で健康講座をできるようにもなったし、飲み会のような大勢とのコミュニケーションは無理でも、少人数のコミュニケーションならしっかりとできるようになりました。


私は人が成長し変化できないのは、そばに伴走者がいないからだけだと思います。

それは師匠なのかもしれないし、先輩なのかもしれないし、メンターなのかもしれない。

どんなネガティブなものを抱えた人でも、自動車の教官のような横でサポートしてくれる人がいれば安心して遠くに行ける。
でも初めて車を運転するのに助手席に誰もいない状態で運転できる人は少ないと思います。


だから私はどんな子供、お母さん、お父さんでも今より変われると思っているし、それを全力でサポートしています。


だからそのラベルをよりどころにして動けないでいる状態から、
これからどの道に進もうかなって考えられるようなることがまず必要になります。



じゃあどうしよっか?



私自身人よりもコミュニケーション能力も低いし、頑固で人の指示通りに動けないし、マルチタスクなんて到底出来ないくらい発達障害グレーソーンど真ん中だと思います。

でもその状態で1人でどうしようと抱え込んでいても絶対に前には進めませんでした。

多くの人の治療に携わり自分自身の特性に悩んだ私が、
幸せな生活を手に入れるためにおすすめするのは、
自分と同じ特性、環境だけど幸せになった人と関わることだと思います。


私もそうでしたが、自分に無いものを持っている人や憧れる人を参考にしたり、スキルやノウハウ・テクニックだけ真似しようとしてしまうんですよね。


でも結局前提条件が違い過ぎるので、個人の能力・使えるお金・家族の誰がサポートできるのかなどで歩める道が変わってきます。


だから何度チャレンジしても失敗して、私には出来ないんだと諦めてしまう。

その失敗する確率を減らし失敗しながらも諦めないで前に進むためには、
自分の状況・環境に近い人が
どんなことを考えて
どんな方法で幸せになったのかを知り
近くでサポートしてもらうのが1番
です。


同じ特性、同じ環境の人なら
今自分が抱えている不安も
どんなところで躓くのかも
どうしたら前に進みやすくなるのかも


言葉で全部説明できなくても、感じ取ってくれるし安心して変われるような方法を教えてくれます。


今はネットがありどこでも繋がれる時代になり気づかないかもしれませんが、昔は近くにサポートしてくれる人がたくさんいたんですよね。


子育てについて
仕事について
家のことについて
食事について
健康について


同じ村や組織などのコミュニティで支えあっていたものが今は薄く広く伸ばされたことで、一本一本の綱がすぐに切れやすくなっています。


そんな時代だからこそ、自分が困っている時は
遠慮せず
気を遣わず
迷わず

「困っているので、サポートしてもらえませんか?」と
誰かに頼ってください。


そんなお願いできないって思ってしまうかもしれませんが、自分の幸せを後回しにするのは絶対に良くないです。


心の優しい人は困ったときほど自己中な行動をしても足りないくらいだと私は思っています。


もし私でも何か役に立てれば私のところまでご相談ください。






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