都合のいい信仰心

きっと神様は存在する。
だから私は生きている。

そう思うようになったのはいつからだろう。
この世から消えたい、そう思った時期が私にも確かにあった。
けれど今もあの時と変らずに呼吸をし、生きている。
お腹が空けばご飯を食べ、睡魔が襲ってくればベッドに入って眠る。
決して本能に逆らわない日常を送っている。

死というものを考えすぎたせいだろうか。
何も成し遂げずに、ただ生きることの理由を見つけたかったからか。
陳腐だと嘲笑っていた自己啓発本を、貪るように読んでいたからか。

頭の中で何度考えたか知れない。
消えたい。でも、生きていたい。
その無限ループの先に、私は答えを見つけた。

「生きている」ということは、世界から必要とされているからだ


周りの人間の励ましの言葉を信じられなかった私。
テレビから流れる、生きろという無責任な言葉。
そのどれもが私の心に響かなかった。
そんな私がたどり着いた答え。
きっとこれを誰かから言われたら、一笑に付していただろう。
けれど、どうしようもない苦しみの中で自分で考え、出した答えだからこそ、すっと受け入れられたんだ。

大丈夫。
心配しなくても、人間には必ず最期がくる。
生きたいと望もうが、望むまいが必ず来る。
だから。
どんなに自分のことを不必要な人間だと思っても。
周りの人間に生きることを望まれなくても。
生きている限り、神様が、世界が、必要としてくれているのだ。

だから安心していい。
呼吸をして、お腹が空けば食べ、眠たければ何時間でも寝ればいい。
それはきっと神様に与えられた、私が生きる理由なんだ。
何も成しえていなくても、ただ生きているだけで世界に溶け込む特権を享受しよう。

そう自分を納得させ、今日も親の金でスマホゲームに課金する。




毎日投稿チャレンジを決意したとき
投稿内容は日々起きたことを小説風に書く予定でした。
それが一番続けやすい方法だと思ったから。
けれどショートショートとして書くのも面白いなと思い始めたんです。
(日常があまりにも平凡すぎて書く内容に困るっていう理由もあるけど)
まぁ日記風に書いているものも事実じゃなくて、創作が入っているんですけどね。

てなわけで、この記事で三日目!
(実際には四記事目)
とりあえず三日坊主で終わることはなくなりました
やったー!!!

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