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アイスランド旅行記⑰ヨークルスアゥルロゥン氷河
前回までのあらすじ
バスは大自然のリングロードを走行中。スコガフォスの滝では崖いっぱいに架かる大きな虹を目撃し、レイニスフィヤラでは珍しいブラックサンドビーチを歩いた。
今回は、アイスランド旅行の中でも圧倒的な衝撃を受けた、ヨークルスアゥルロゥン氷河の光景を振り返ります!
初めて見た「氷河」
現地時間 2017年2月20日 18:00
レイキャビクを出発して8時間が経過。
バスはゆっくり速度を落とし、駐車場に停まった。
この時期のアイスランドの日の入りは、18:30頃。まだ外は明るいが、昼間のような陽射しは無い。長旅で固まった体を伸ばしながらバスを降りると、またしても信じられないような光景が広がっていた。
視界いっぱいに広がる湖。ゴツゴツした氷の塊が、湖の上で揺れていた。その規模の大きさを目の当たりにして、自分がちっぽけな存在に思える。 20年近い人生で初めて「氷河」というものを目にして、私が感じたのは言葉では言い表せないような衝撃だった。
日本では絶対にありえない世界。
アイスランドの自然は想像の域を遥かに超える。
「ヨークルスアゥルロゥン氷河」とはどのような場所なのか。
例によって、この旅行記を書きながら初めて調べた情報をメモ📝
アイスランド南東部に位置する「ヨークルスアゥルロゥン(Jökulsárlón)」は、アイスランド最大の氷河湖。アイスランド語で「氷河の川の湖」という意味を持ち、氷河が湖に崩れ落ちて、氷山や流水となって浮かんでいる、まさにアイスランドという国名にぴったりな絶景に出会うことができる場所です。
アイスランドを訪れたら絶対に見逃せない絶景「ヨークルスアゥルロゥン」は、首都レイキャビクから400km近くも離れているうえ、アイスランドでは鉄道や地下鉄といった公共交通機関がないためなかなか訪れるのが難しい場所でもあります。
(引用:https://tripnote.jp/iceland/jokulsarlon-5days-trip)
とのこと。
訪れるのが難しい場所ということで、連れてきてくれたドライバーに感謝、感謝である。
もし自分の手で運転して辿り着いたら、さらに達成感があるだろう。
アイスランドの国土の約11%は氷河で覆われており、国全体に数多くの氷河が存在する。その中でも、特に最大で美しいと言われている氷河なのだ。
地面は湖に向かってゆるやかに傾斜しており、水面ぎりぎりまで安全に近づくことができる。柵などは無い。本当に、自然のままだ。
↑立派なカメラと三脚を構えている旅行客が目立った。私はiPhone6sとデジカメで勝負。
ウィキペディアによれば、ここは氷河が大西洋に向かって崩れ落ちる場所にあるそうだ。氷河の溶ける速さが変化することにより、湖の大きさも変化する。現在は海岸から 1.5 km 離れており、湖面の面積は約 18 ㎢である。1970 年代と比べると、面積は4倍になっている。水深は最大で 200 m 以上あり、アイスランドでは二番目に深い。
どこまでが空で、山で、湖で、氷で、地面なのか。天と地がひっくり返ったような感覚に襲われそうになった。
ヨークルスアゥルロゥン氷河(Jökulsárlón)の場所
もはや定番になりつつある、Google Mapの登場。
赤いポイントが、ヨークルスアゥルロゥン氷河のある場所。レイキャビクから随分遠くまで来た気がするが、リングロード1周で考えると、まだ4分の1程度だろうか。
↑これら2枚のスクリーンショットは、当時バスの中でGoogle Mapを開いた時のもの。土地勘のない人間が旅行すると、こういうのが後から見返した時に貴重なのよ。
氷河を見渡せる場所を一通り歩き、ふと反対側に目を向けてみた。こちらも、果てしない景色である。視界の限界まで空が続いている。大河ドラマのオープニングの1コマ目みたいだ。足元には、黒い土に大きな石が転がっている。
よく見ると、海岸線に電線が張られている。
感じたこと
この氷河では、バスで隣に座ったアイルランド人の女性や、ムードメーカーの男性(国は忘れたがヨーロッパ出身だったと思う)とも写真を撮ることができた。言語の壁も、大自然の前では大したことじゃないように思えた。
私は19年間の人生で、人並みに旅行を経験してきた。その中で「自然に触れる」ことが特別好きというわけではなかったけど、山や海や滝なんかを見ると「綺麗だなあ。雄大だなあ。」と感じたり、落ち着くという経験は何度もしたことがあった。
それでも、これほどまでの衝撃は感じたのは初めてだったと思う。
世界には、有名な場所が数え切れないほどある。それは建物だったり自然だったり、いろいろな形がある。それらを実際に見ることに意味がある!とか、旅に出ない人は損だ!とか、そんなことは言いたくないし、言われたくもない。
ただ自分の人生に驚くような場面があったら、それを大切に刻めば良いだけのことだと思う。
そんな場面が、生きているうちに何度かあって、私にとってはアイスランドの絶景だったり、日常のなんてことのない風景でも忘れられないものになったりするのだ。
次回、長旅の末にワークキャンプの宿泊地に到着です。