【転職ノウハウ】時価総額が数兆円の上場企業に転職できた話
私はごく普通の大学を5年かけて卒業し、さらに1年間ぷらぷらした末に、中小企業でキャリアをスタートしました。
その後3回の転職を経て、いまは時価総額が数兆円のプライム上場企業の本社で働いています。経歴からすると転職は大成功です。
3回の転職で得たノウハウをまとめました。少しでもお役に立てると嬉しいです。
はじめに
まずは簡単に経歴をお伝えします。
同級生から2年遅れで就職し、キャリアのスタートは大きく出遅れました。しかし今では、時価総額ランキングで日本企業のトップ100位に入るような、プライム上場企業に勤めています。
労働環境や待遇面も良く、もともとの経歴からすると転職は大成功です。
◆なぜ転職できたのか?
私の場合は、前職でアッと驚くような実績を上げた訳でもなく、特別な資格を取得した訳でもありません。
ただ、他の転職希望者よりも丁寧に準備をしただけだと思っています。
私の転職歴を知ってか、最近、友人から転職の相談を受けることがあります。彼らは転職したいと強く思ってはいるものの、漫然と活動をし、結果につながっていませんでした。
そこで気づいたのが、多くの転職者が適切な準備をしないままに、転職活動に臨んでいるのではないか?ということです。
私の転職が上手くいったのも、知らず知らずのうちに、他の転職者よりも準備ができていたからではないかという仮説に辿り着きました。
せっかくなので、自分が転職でやってきたことをまとめ、転職で苦労してる人の役に少しでも立ちたいと思い、この記事を書き始めました。
転職の各ステップにおいて、どのような準備をしてきたのかを紹介したいと思います。
1.転職サービスのススメ
働きながら忙しい合間を縫って転職活動をするには、転職サービスの利用が必須です。転職サービスには、転職エージェント、転職サイト、スカウトサービスの3種類があります。
すべて試した結果、私は転職エージェントのみ利用することにしました。理由は、最も効率が良いからです。
◆転職エージェント
転職エージェントは、転職者の支援だけでなく、人事の採用業務代行も担っています。
プライム上場企業のように人気が高い企業には、1つのポジションに数百もの応募があります。
人事の採用担当者では確認しきれないので、エージェントが事前の審査を代行します。これを便宜的に0次選考と呼びます。
0次選考では、企業が内々に提示した条件をもとに、エージェントが応募者をふるいにかけます。条件は学歴、年齢、職務経歴など様々です。
0次選考を通過できれば、企業の採用担当者に応募書類が届きます。この場合は、企業側が提示した条件をすでにクリアできているので、応募書類を必ず
確認してもらえます。
◆転職サイト
一方で、転職サイトのように誰でも応募できる場合は、応募者が殺到します。そのため企業側も学歴などで機械的に応募者を足切りせざるを得ません。大多数の応募者が、応募書類も見てもらえずに不合格になります。
たとえ自分が企業とマッチした能力や経験を持っていたとしても、応募書類を見れもらえなければ、選考を通過することはありません。
結果的に通過率が非常に低いため、おすすめはできません。
◆スカウトサービス
スカウトサービスは、企業から直接オファーが届くこともある近年注目のサービスです。
専門性の高いスキルを持っていたり、優れた経歴をお持ちの方には、おすすめのサービスです。
しかし、そうでない方には、おすすめできません。
なぜなら、スカウトサービスはハイキャリアを対象としており、登録者、つまり競争相手の質が高いからです。
登録手続きに負担を感じない方は、試してみても良いかもしれません。私の場合は有名企業からの直接オファーはありませんでした。
2.転職エージェントのススメ
◆転職者はお客様ではない
転職活動を始めた当初は、自分はサービス利用者であるため、手厚くサポートをしてもらって当然だと思っていました。しかし、始まってみると期待していたサポートを受けられず、不満を感じることが多くありました。
ですが、それも当然です。ならぜならエージェントにとって転職者はお客様ではないからです。彼らにとってお客様は企業であり、転職者は商品です。
エージェントは転職者を企業へ仲介することで、転職者の年収の3〜4割の成功報酬を得ています。
ハイキャリアや、専門職などで転職しやすい人、すなわち売れそうな商品ほど手厚くサポートする傾向にあります。しかし、売れなさそうな商品や、扱いづらい商品には、そもそもあまり時間を割きたくありません。エージェント側もリソースは限られおり、売上目標もあるため、効率を考えると当然です。
私は、大学卒業は5年、そして卒業後には空白期間、転職回数も多いと、実に売れなさそうな商品でした。そのため、エージェントからの積極的な支援はありませんでした。
それでも転職できたのは、エージェントのサポートを過度に求めず、自分の力で転職活動するという意識があったからだと思います。
ここからは、どのようにエージェントを利用したのかをお伝えします。
まず、転職エージェントは少なくとも3社以上は登録するようにしました。
私が実際に使用した感想をもとに、オススメの転職エージェントを2つ紹介します。
◆リクルートエージェント
数回の転職活動のなかで、リクルートエージェントには必ず登録するようにしていました。なぜなら、応募の仕組みが唯一無二で、そして最も優れているからです。
通常のエージェントサービスでは、転職者は紹介してもらった求人にしか応募できません。
しかし、リクルートエージェントでは、転職者自ら求人検索して、エージェントサービス経由で応募できます。
他のサービスでは、検索できても求人が限られたり、検索から応募した場合は何かしらの制限があったらします。
自分のキャリアや志向に沿った求人を、自分の手で探せるというのは大きなメリットです。
私は計3回の転職機会で、複数の企業から内定をもらいましたが、そのほとんどがリクルートエージェントで自ら検索して応募したものでした。
◆JACリクルートメント
転職者支援が最も手厚いのがJACリクルートメントです。
JACは他のエージェントサービスとは違い、1名担当制です。実はリクルート、マイナビ、DODAといった大手エージェントは転職者の担当と、企業担当が分かれており2名担当制で運営しています。しかし、JACでは1名の担当がその両方を兼ねます。
2名体制の場合は、転職者担当と企業担当の連携がとれていないケースがあり、せっかく書類が通ったのに、面接の詳細情報が全く届かないこともありました。
その点、JACは担当者が1人なので心配ありません。しかも、転職者の経歴をしっかり把握した上で、企業に直接売り込んでくれることもあります。
欠点としては、事前審査があり、年収基準を満たしていないとサービスを受けられないことです。
私は残念ながらJAC経由では期待した成果は出ませんでした。しかし複数の友人がJACを利用して成功し、誰もが名前を知っているような超一流企業への転職を果たしました。
◆担当者は運!
私は転職回数が多いので、何名もの転職エージェントとお会いしましたが、担当者によってサービスの質が大きく違いました。
大抵の担当者は、複数の転職者を担当しているためか忙しくしています。連絡すら取れないケースもありました。
ごく稀に親身にサポートをしてくれる担当者がいるという感覚です。良い担当者と巡り合うのは完全に運なので、できる限り多くのエージェントと出会うためにも複数の登録をオススメします。
もし、担当者との相性が悪ければ、変更をすることもできます。ただ、あまり担当変更を繰り返すと、サービスの利用自体を断られる可能性もあり、頻繁にはできません。それよりも、他の転職エージェントに登録してしまったほうが楽です。
担当者の良し悪しを見極める方法として、職務経歴書の添削が挙げられます。良い担当者は、不足している点をしっかりと指摘してくれます。一方、あまりサポートする気のない担当者は、書面の体裁などの当たり障りのない指摘をしたり、過度に内容を褒めたりする傾向があります。
私は、良い担当者に出会えたときは、できる限りのサポートをお願いするようにしていました。
ただ、繰り返しになりますが、忘れてはいけないのは、エージェントにとって転職者は顧客ではないという点です。主体的に転職活動に取り組んで「この人は転職できそう」と担当者に思ってもらえれば、より良いサービスを引き出せる可能性があります。
私はそう心がけることで、売れなさそうな商品ながらも、エージェントから最大限のサポートを得られたように思えます。
3.職務経歴書を書く
順番が前後してしまいましたが、エージェントサービスに登録する前に、一度自分で職務経歴書を書いてみることをおすすめします。内容は下記になります。
私は初めて書いたときは、自己PRのパートがなかなか書けず苦労しました。私は、自分が携わった仕事を小さなことでも書き出してみて、何か使えるエピソードがないかを探しました。
結果的には、自分としては当たり前だと思っていた仕事が、実はユニークで、他者からみると意外と良いエピソードだったことがありました。まずは、とにかく書き出すことをおすすめします。
◆職務経歴書の書き方
職務経歴書の書き方は、参考にした素晴らしいNoteがあるので、いくつか紹介いたします。
①読み手に優しい職務経歴書の書き方(無料)
人事担当者の視点で、読みやすい職務経歴書とは何かを紹介してくださっています。この記事のテーマ「読み手を意識する」ことは、職務経歴書を書く基本の考え方になるので、ぜひとも読んでいただきたいです。
②内定を取るための職務経歴書の書き方マニュアル(有料980円)
職務経歴書の書き方を具体的に教えてくれるNoteです。有料ではありますが、非常に分かりやすくまとめられていますので、値段以上の価値はあると思います。
◆書類通過の厳しさ
転職経験者ならご存じかと思いますが、転職活動を始めると、まず書類選考でつまずきます。応募してもなかなか通過しません。特に有名企業ほど競争率が高く、書類選考を通過するのは困難です。
一般的に書類選考の通過率は30%程度と言われていますが、これは平均値であり、中央値はさらに低いと考えられます。私に転職相談をしてきた人たちでは、専門職やハイキャリアは80~90%の通過率である一方、それ以外の方は10~20%程度にとどまりました。このように書類通過は二極化している可能性があります。
書類審査は狭き門ではありますが、それゆえに通過した応募者への企業の期待値は非常に高いです。よって、書類通過さえすれば、その後の内定確率は高くなるといえます。
下記は転職時の私のデータです。
書類通過率は20%ですが、私の経歴からすると大健闘です。
また、書類通過10件のうち4件は選考途中に自ら辞退したため、実際に選考が進んだのは6件でした。よって、内定5件/書類通過6件なので、書類通過からの内定率は約80%です。
このように転職活動において、非常に重要な職務経歴書ですが、書き終えるまでが大変です。ですので、一度完成すると、修正せずに使い続けたくなります。
しかし、自分の視点でのみ書かれた職務経歴書は決して良い出来とは言えません。私の場合は他人に読んでもらい、指摘を受けた点を修正していました。結果として、職務経歴書がブラッシュアップされ書類通過しやすくなりました。
◆他人に見てもらおう
職務経歴書の質を高める最も手っ取り早い方法が、他人に見てもらうことです。誰に見てもらうかも重要なので、まとめてみました。
①エージェント
サービスに登録すると、初回の面談で職務経歴書のチェックがあるため、内容を確認してもらえる機会があります。ただし、チェックの質は担当者によるので、期待しすぎないように注意しましょう。
②友人
総合的に考えると、職務経歴書の確認をお願いするのに最も適当な相手といえます。欲をいえば、人事採用の経験がある人や、日常的に文章を書く職種の人(企画系など)にお願いしたいところです。
③同僚
まず転職活動をしていることを打ち明けないといけないので、かなりハードルは高いです。ただ、職務内容や仕事上での強みを知ってくれている場合が多いので、的確なアドバイスを期待できます。
④プロに頼む
最近では数千円で職務経歴書をチェックをしてくれるサービスがあります。活用するのも悪くありません。
ただ、職務経歴書への効果的なアドバイスは、その人の経歴や強みを深く理解して初めてできるので、一般的な視点でのアドバイスのみなると考えてください。
私は、友人や同僚の計6人に職務経歴書をチェックしてもらいました。
同僚の中でも、転職先が決まっている人は特に優秀なアドバイザーになります。転職活動のことをカミングアウトしても支障がないですし、何よりも転職活動で得た情報や経験を持っているため、具体的なアドバイスを期待できます。
自分と交流のある人が転職することは滅多にないかもしれませんが、もしいたら貴重なチャンスです。
さらに、その人が転職でキャリアアップするようであれば、その人の職務経歴書を見せてもらうと良いです。実際に転職成功した人の職務経歴書は、これ以上ないほどの貴重な参考になります。
4.転職の戦略を立てる
職務経歴書が書ければ、あとは応募するのみですが、私はその前に一度自分の転職戦略を考えました。
職務経歴書を書くことで、能力や資質は棚卸しできたので、あとは、それをどう企業に売り込むのかを考えて転職の軸としました。考え方を図にまとめました。
転職の戦略を立てるうえで考慮すべき要素は3つです。「企業が求めること」「自分ができること」「自分がやりたいこと」です。
①勝ち筋
3つの要素が重なる部分を勝ち筋です。勝ち筋は、企業が求める人物像に、能力やキャリアの志向性がフィットしている状態であり、内定確率が高いと考えられます。
②現実的
企業が求める能力や資質を満たしているパターンです。同業種・同職種への転職の際はこれに該当します。企業も即戦力として評価しやすく内定確率が高いです。しかし、自分のしたいこと=キャリアの志向性が企業に合致している訳ではないため、志望理由の部分で他の転職者に見劣りするかもしれません。
③将来性
企業が求める能力はないが、キャリアの志向性は合致しているパターンです。20代前半などの若い転職者の場合は、将来性を見込んで採用してもらえるかもしれません。30代以降になると、即戦力を期待される部分もあり、このパターンでの転職は厳しくなります。例え転職できたとしても、給与などの待遇面の低下は避けられません。
④負け筋
企業のもとめる人材に合致していないパターンです。この場合は、たとえ優秀な人材でも、内定確率はかなり低くなります。
転職の戦略を立てる上で、非常に参考になるNoteを紹介します。私の図よりも精緻で分かりやすいので、ぜひご一読ください。
自分の勝ち筋を見つけることが転職成功の近道ですが、ここで問題になるのは、企業が求めているものを、どうやって知るのかという点です。
5.企業が求めているものを知る
企業が中途採用をするとき、大抵は人員不足による補充です。そして、その場合は「こういう人材に来てほしい」とか「こういう業務を助けてほしい」という、現場の切実な要望があります。求める人物像がどれだけ明確になっているかは、企業によって異なりますが、優秀な人材であっても、そこにマッチしなければ見送りになります。
◆求人票から想像する
求人票には、求めるスキルや人物像、業務内容など書かれていますが、記載できる内容にも限りがあります。詳細を記載することが物理的に困難であるため、大まかな仕事内容としてとらえなければなりません。
私は、求人票を読み解いたり、エージェントに追加の情報がないかを確認したりして、企業の求める人物像を想像するようにしていました。
例に下記のような求人があったとします。
まず、この求人の職種はマーケティング企画担当、つまりマーケターですが、企業によってマーケターの定義は異なります。例えば、市場調査を中心に行うデータアナリスト的な役割であったり、コンテンツ制作やプロモーションに主眼を置いた役割であったりします。
今回の求人はオンラインコンテンツ制作やWEBディレクション業務も含まれており、デジタルマーケティングの役割が強いと考えられます。必須条件の「マーケティングツール」はアクセス解析ツールやMAツールが想定され、中級PCスキルはアクセス解析結果の集計やプレゼン資料の作成を目的としていると想定されます。
つまり、この求人では、ツールを使った作業的な部分からマーケティング施策立案まで、幅広いデジタルマーケティングの役割が期待されていることが分かります。自分の経歴や強みを具体的に考え、どの部分が該当のポジションにフィットしているかを検討することが重要です。
私の場合は、企業が求めている人物像を想像し、それに合わせて職務経歴書の自分PRを書き直すことで、書類通過率が上がりました。しかし、この作業を1社1社やっていくと、とてもではないですが時間が足りません。おすすめの方法は職種や業種であたりをつけて、ひとくくりで見ていくことです。
◆採用する側も苦労している
私は以前、自部門のキャリア採用を任されていたことがあります。希望する人材に出会えるように、求人票も工夫しましたが、なかなか良い応募者がおらず苦労しました。
そもそも、求人票に書いていることを満たしていない人も多く、応募書類を読むのが苦痛な時期もありました。転職者は、複数の企業に応募しているので、一社ごとの求人票をそれほど読み込んでいないのが実情です。企業側からすると、的外れな応募者が多くいるということです。裏を返せば、企業の求める人物像と方向性があっていれば、能力や経験が多少基準に達していなくても、書類は通過させてくれる可能性があります。
転職エージェントによっては、応募者の総数を教えてくれます。私の場合は、2回目の転職では書類応募100名に対して通過3名。3回目の転職では書類応募200名に対して通過2名でした。
1つの求人に対して相当な人数が書類選考で落ちていることが分かります。
企業は書類を通じて、応募者の能力の高さを評価しているのではなく、自社にフィットするのか、期待している役割を果たしてくれているのかを評価しています。ですので、書類通過率を高めるためには、企業の求める人物像を想像し、そこに合わせてアピールポイントを工夫することが重要です。
6.企業研究をする
書類選考を通過すると、1週間程度で面接があります。面接では自分の経歴や強み、志望理由を尋ねられます。志望理由については必ずしも作りこまなくてもよいという声もありますが、私は時間をかけて作りこみました。なぜなら志望理由は応募者の違いが明確にわかるポイントだからです。
経歴に関する質問は人ごとに異なりますが、志望理由に関する質問は、誰に対しても同じ質問がなされます。そのため、準備をしている人とそうでない人とでは明らかな差が生まれます。
志望理由は入社意欲の表れでもあるので、準備不足だと入社意欲が低いと思われかねません。また、キャリアは新卒と違い「企業理念に共感した」というような単純な志望理由では通用しません。志望理由では、自分が企業の何とフィットしていて、なぜ活躍できるのかをアピールする必要があります。
私は企業研究をするとき、まず自分が本当に「この企業が良い」と感じ、それを誰かに説明できるようになることを目安としていました。
情報収集の具体的な方法は下記の通りです。
①統合報告書、有価証券報告書
企業情報を調べるときには、統合報告書が最も便利です。一通り読んで概要を把握し、その後、企業の方針や自分の関わる事業について重点的に読むようにしていました。私の場合は3~5年分を読むことで、過去の経緯を通じて企業の戦略目的が分かり、全体像を掴むことができました。
②インタビュー記事
ビジネス関連のニュースサイトを中心に企業の情報収集しました。特に、企業の戦略や方針に関するインタビュー記事に注目して読んでいました。これにより、企業の背景や詳細な戦略を理解することができました。1企業につき20〜30記事は読んだように思えます。
③Youtube、TV番組など
Youtubeでは、企業の公式チャンネルからいろいろな情報が入手できます。特に製品やサービスが具体的にイメージできない場合は、顧客向けの説明動画を見ることをおすすめします。
④転職情報サイトの従業員の声
転職情報サイトには、転職を考えている人や、転職した人が企業の情報を投稿するため、ネガティブな内容が多く、志望理由では役に立ちません。ですが、稀にポジティブかつ具体的な内容が書かれている投稿がありますので、企業のリアルな状況を知るのに参考になりました。
代表的な転職情報サイト:転職会議・OpenWork・キャリコネ
7.面接対策をする
面接では話す内容が多いため、簡潔かつ的確に話すことが求められます。一般的には、質問に対して1分程度で回答するのが適切とされています。私の場合、よく聞かれる内容については、事前に原稿を用意しました。原稿を書いたテーマは下記の通りです。
①自己紹介
職務経歴を簡潔に伝えます。
②転職理由
複数回転職している場合は、過去含めたすべての転職理由を用意します。転職回数が多くても理由が前向きで、かつ一貫性があれば問題ありません。また転職理由は志望理由とリンクさせるのがポイントです。いまの会社では実現できず転職しようと思い、それが出来るのが御社だったというストーリーが一番伝わりやすいです。
③志望理由
企業研究の内容と、自分のキャリアの志向性をリンクさせると良いです。つまり、キャリアの志向性と志望理由そして転職理由はすべてつなげて考えます。私は〇〇をしたいから、転職をしようと思い、それが出来るのが御社だったというストーリーです。
④強み
具体的なエピソードと共に語る必要があります。逆転の発想で、自分が一番活躍できた仕事から、強みを洗い出しても良いかもしれません。社内外の調整力はどこでも喜ばれる強みだったりします。
⑤なりたい姿
その会社でどういうキャリアパスを描きたいかです。キャリアの場合は地に足のついたプランを話す必要があります。営業であれば売上数字などで、スタッフ系であれば具体的な業務範囲で話しましょう。
⑥エピソード
経歴書に書いてある内容から、いままで成功話、苦労話をそれぞれワンテーマでまとめます。どの話も結論は、強みやキャリアの志向性を裏付けるものにする必要があります。
私は、原稿が完成したら、テーマごとに話す練習をしました。一次面接はWEB形式が多いので、面接当日の環境を再現しPCの録画機能を使って、撮影しながら練習するのがおすすめです。
録画を見返すと自分のプレゼンを客観視できるので、話し方や話す内容の修正に役立ちます。
7.まとめ
転職活動は、情報収集、履歴書や職務経歴書の作成、面接対策など、必要な準備は多岐にわたります。これらの準備を事前に十分に行っておけば、面接にも自信を持って臨むことができ、内定につながると思います。
転職活動は準備が9割とも言われますが、まさにその通りです。私が運よく転職できたのは、すべて事前準備のおかげだと思います。
この記事が少しでも事前準備のお役に立てて、転職の成功につながると嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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