植物園通いの振り返り 9月
暑さがやわらぐでもなく、まだまだ温室や日陰に逃げたい時期だった。
花を見た時から気になっていたピンポンの木の実を見ることができたのは嬉しかった。
花を撮って調べた時に、原産国では実を食すということを知ったので、「これが…蒸すと栗っぽいとかいう…」という食欲がすごかった。
食べられる実に弱い。
モンステラの花も初めて見た。
なるほど、いかにもサトイモ科らしい見た目……
と思ったけれど、この蜂の巣状の部分は集合体恐怖症の人にはちょっとしんどいかもなぁ。
熟すと甘くて食べられるらしい。気になる。
9月と言えばヒガンバナだが、彼岸の頃が近づいても咲くのが遅かった。
場所によっては咲いているけれども、各所一斉に咲くという感じでもなく、蕾の状態もまだまだちらほら。
以前から目を付けていた食用菊の蕾がほころんできて、徐々に食用菊の食感が気になってきたのがこの頃。花弁を食べるらしく、食感がシャキシャキしているそうなのでとても気になる。
そして9月のギンメッキ。
8月にできていた食草園には早速イモムシがわんさかいたのでウキウキで観察した。
それから、大芝生地の北西に位置する場所は、「どんぐりの森」としてリニューアルされて子ども達が遊べる空間になっていた。
9月の初旬には「立ち入り禁止」のテープが貼られて気になっていたのだが、こうなるとは。
「どんぐりの森」のエリアは木陰が多く、個人的には、暑い時期はここで涼んだり、ギンメッキの幼体を探したりといった感じで大変重宝していたのだが、どんぐりの木々の存在に気づかなかったら「何もない」場所で素通りされるところでもあったので、このリニューアルはとても嬉しかった。
百周年を迎えて魅力の磨き上げに力が入っているのを見て、府立植物園好きとして心が躍る秋が始まった。