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【響け ~ La mia voce ~】ろう難聴者のこえ

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軽度難聴・教員の立場から感じたこと・考えたこと、日常のちょっとした出来事を綴っています。
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#コミュニケーション

Vol.9 その時 歴史は動いた!Part3 「口話〜発語編」

その時、歴史は動いた! オトナになってから入った「大学」で知った、衝撃の事実について、いくつかのトピックを立ててお送りします。 Part3は、「発語(発音・発声)」「言葉」についてです。 (私自身は、ろう学校に通ったこともなければ、専門機関にて熱心な口話教育を受けた経験もありません。“口話”それ自体に賛否両論があることは承知で書いています) 手話、口話、音声を使う人…など、聴覚障害者のコミュニケーション方法は、個々によって様々であることは、これまでに幾度なく、お伝えして

Vol.9 その時 歴史は動いた!Part2「口話~読み取り(読話)編」

その時、歴史は動いた! オトナになってから入った「大学」で知った、衝撃の事実について、いくつかのトピックを立ててお送りします。 Part2は「口話・読話(教育)」についてお送りします。 (私自身は、ろう学校に通ったこともなければ、専門機関にて熱心な口話教育を受けた経験もありません。”口話” それ自体に 賛否両論 があることは承知で書いています) 皆さんは、「口話」あるいは「読話」という、言葉を耳にしたことはありますか? 聴覚障害のある子どもが生まれた時、「教育方針」を

Vol.5(2/2)聴覚障害者の「情報支援」について

「情報スムーズ化ツール」 について、以下、それぞれの一長一短をまとめます(私見、ですが !!) ■「字幕」 「字幕」があると、話し「言葉」の聞き取れなかったことを「見て」すぐに理解することができます。 しかし、字幕は「文字情報」という記号に過ぎないので、 話し手の「感情や抑揚」「他人の気持ち」「大事なところ」をそこから読み取ることは、かなり難しくなります。 テレビのニュースなど、単に「情報を得るだけ」の場合は、 特に差し支えないのですが、講演会や学校の講義など、話者が「

Vol.5(1/2)聴覚障害者の「情報支援」について

皆さん、こんにちは。 梅雨があけそうで、あけないこの時期。いかがお過ごしでしょうか? 休日は、室内で余暇を過ごされている方も多いのではないでしょうか? 今回は、Vol.5聴覚障害者の「情報支援」について、2回に分けてお送りします。 「聞こえる」皆さんは、 どのような方法で情報を得ていますか? テレビ、ラジオ 、新聞、本、雑誌、SNS、ネットニュース、井戸端会議(笑)…など。 文字情報ももちろんですが、 多くの皆さんは「音声」を用いたコミュニケーションを頻用しており、