Vol.5(1/2)聴覚障害者の「情報支援」について
皆さん、こんにちは。
梅雨があけそうで、あけないこの時期。いかがお過ごしでしょうか?
休日は、室内で余暇を過ごされている方も多いのではないでしょうか?
今回は、Vol.5聴覚障害者の「情報支援」について、2回に分けてお送りします。
「聞こえる」皆さんは、
どのような方法で情報を得ていますか?
テレビ、ラジオ 、新聞、本、雑誌、SNS、ネットニュース、井戸端会議(笑)…など。
文字情報ももちろんですが、
多くの皆さんは「音声」を用いたコミュニケーションを頻用しており、
「耳から情報を得る」ことが多いのではないでしょうか?
聴覚障害者は、
この「聴覚」を用いて、伝えられる情報を得ることに困難があります。
「フツウなら」聴覚を用いて得る情報を、
口話(唇を読む)、筆談、ジェスチャー、手話(日本語対応手話・手指日本語)、日本手話といった方法で得たり、
最近は、電子媒体の発展により、「音声情報」を「文字化(字幕化)」するアプリを用いて、対話している方もいらっしゃるかもしれません。
また、(大学での)講義やニュースなど長時間にたくさんの情報を得る必要がある場合には、口話、筆談を用いて内容を理解することは困難です。
その場合は、補助的な方の手を借りて、
要約筆記(ノートテイク)、パソコン要約筆記(PCテイク)、字幕、手話通訳などを用いて情報を得られている方もいます。
私は、テレビの音が「聞こえ」はします。
でも「言葉」が聞き取りにくいため、「すべての番組、映画に字幕がついていたらいいなぁ…」と思っています。
テレビに「字幕表示」の機能はついていますが、
字幕の大きさが変更できないために、テレビの中央に表示されて見づらかったり、番組の「テロップ」と重なったりして、目障りと感じるようになり、テレビを見ることはほとんどなくなりました。
YouTubeには、(たまに、ものすごく面白い誤変換)はあるにしろ「文字化(字幕化)」する機能があるので、こちらを視聴することが多いです。
聴覚障害者が情報を得る際に、
「字幕を付けてほしい」
「字幕よりも手話をつけてほしい」
「両方ほしい」などの要望があっても、
「聞こえる」人たちからすると
「お金がかかるから、どちらか1つにしてよ」
「手話通訳は、派遣要請や費用の問題もあるから、字幕表示だけでいいでしょ」と思われるかもしれません…
これはほんとうに、千差万別!!当事者たち同士も「決められない」!!
聴覚障害の種類や程度によって、違いがありすぎるのです。
( Vol.2 をご覧ください↓)
たとえば、中途失聴の方や補聴器や人工内耳で聴覚を活用できる方、
または、手話が分からない方は、「手話よりも字幕を」と思うかもしれません。
結論から伝えると、
私は「手話も字幕も(音声も)全部ほしい」というのが正直な気持ちです。
なぜなら、得たいと思う「情報」によって、どの手段にも一長一短あるからです。
聴覚障害は、「コミュニケーションの障害」とも言われます。
人間同士の「コミュニケーション」は一方通行でなく、相互通行でなくてはいけません。
しかし、片側車線…つまり相手から「受け取れる」情報が、事故渋滞や通行止め的になっていたら…?!?! こちらの車線にも影響が大になること、ご理解いただけるでしょう。
聴覚障害者が嬉しい「情報スムーズ化ツール」について、
次の記事に、個別にまとめます 。
Vol.5(2/2)に続きます…
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