在宅ワークで「タコつぼ化」を防ぐには
こんにちは、きりるです。
お読みいただき、ありがとうございます。
先日ツイッター社が在宅勤務を恒久化する方針にしたと報道がありましたが、今回のコロナ禍を機に在宅ワークスタイルがスタンダードになることは間違いないと思います。
さて在宅ワークが進むことで、メリット・デメリットの両面が生じることとなりますが、今回は日本企業の特有の傾向として最近言われてきた組織の「タコつぼ化」が、在宅ワークによってどうなるのかを考えてみたいと思います。
そもそもタコつぼ化って
組織の「タコつぼ化」と言われる場合、多くは下記のような現象や弊害といった側面から語られます。
・専門性が属人化し、「その人でないとわからない」仕事が増える
・バケツリレーのごとく、次の人に渡すことにのみ関心が行き、全体の流れに無関心な人が増える
・隣の人の仕事が見えず、協力しあおうとする意識が働かない
・組織間のコミュニケーションが滞り、責任のなすりつけあい(セクショナリズム)が横行する
実際には、上にあげたことは因果関係としてつながっていたりしますが、「組織全体が活力を失う(=組織としての問題解決力が低下する)」要因であることは間違いないでしょう。
在宅ワークとタコつぼ化
上にあげたタコつぼ化にみられる傾向をよくみると、1~3つ目はまさに個人単位の仕事環境としては、在宅ワークであることでますます拍車をかけるように思えます。
1つ目に関しては、在宅ワークとなることで、オンラインで提出する「成果物」が重要視されますので、必然的に専門化が進むと思えるからです。
2つ目に関しては、全体の流れがますます見えにくくなり、自分の仕事の成果に意識を置かざるを得ないからです。
3つ目に関しては、これまでも「隣の人が何やっているかわからない」ことが状態化していた組織の場合は、在宅ワークだとなおさらわからなくなるのは当然です。
このように、「在宅ワーク」(形態)と「組織のタコつぼ化」(傾向)は親和性が高いといえ、「組織のタコつぼ化を防ぎ、もっと組織の活力を高めよう」という会社にとっては、在宅ワークを進めることがリスクになりかねません。
なお4つ目「セクショナリズム」ことがタコつぼ化の最たる問題(弊害)ですが、それは在宅ワークとは切り離して、ここでは割愛させていただきます。
タコつぼ化を防ぐにはマネジメントがカギ
「在宅ワークによるタコつぼ化の拡大」リスクを防ぐために、求められるのが「マネジメント」の役割です。
マネジメントは、在宅ワークスタンダードの今だからこそ、ますます重要な役割を果たさなければなりません。
特にタコつぼ化をふまえ、留意すべき点は次の点です。
1.部下の仕事の成果だけでなくプロセスにあえてツッコむ
2.チーム内で全体の流れに関する情報を見える化し共有する
3.チーム内の他のメンバーの活動(成功体験、失敗体験)を見える化し、共有する
1は部下一人ひとりに対してですが、teamsなどで使われる「チャット」機能を活用することで、これまで以上にライトな会話ができやすくなります。また2・3に関しては、メンバー内で共有できるプロジェクト管理表や、チーム活動表などをオンライン上で共有することによって見える化を進めることができるでしょう。
このように在宅ワークが進む中で果たすべきマネジメントにとっては、ツールを活用しながらマネジメントスタイルを変えていくチャンスです。
今日は、在宅ワークの中のタコつぼ化を防ぐためのマネジメントについて私の考えをまとめさせていただきました。なお、別の見方「在宅ワークが進むとジョブ型にシフトする?」というテーマもあり、そちらについては別の機会に書かせていただきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今日も1mmの飛躍を。