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【引退】『三國志覇道』の思い出

 ゲームローンチ当日から遊んでいた『三國志覇道』、2周年になって待望のUR曹操も出て、3万円ほど課金してホルホルしていたんですが、なんか、フッとやめたくなりまして。

 で、本当に引退しました。

 それまでは、昼となく夜となくログインしては泥棒したりあれこれ編成いじって楽しんでいたものの、いざやめたくなると、急にログインそのものが億劫になる。課金したばかりなのに。

 決定打は、大量の資源と建設期間が必要な政庁の建て替えが終わり、これまた政庁建てるとき今回以上に面倒臭いんだろうなと思ったことです。直らない製鉄所→軍事府→製材所→倉庫という謎の条件バグもさることながら、始まったばかりの長期イベントもつまらなさそうで、そこへ軍団員たちが口々に「建設がつまらない」「D拠点キープが面白くない」という愚痴を流すと私の中に流れる面倒くさいバリアーがパワーマックスになるわけであります。

つい最近30日パスとUR曹操ガチャ券を買ったばかりで、まだまだプレイする気だったのに、やりたくなくなったらもう駄目です。さようなら

 私、仕事でもゲームでも「これは作業だ」となったら全部面倒くさいになるんですよ。究極のやめるオーラ発動。

 いや、この『三國志覇道』はよくできたゲームなんです。総じて面白いからこそ、以下に記すようなつまんないポイントを補って余りある楽しさがあるんです。ちゃんとバージョンアップごとに理不尽も不具合も解消されてますし、運営も頑張っているんだなと強く感じます。

一万円分以上の有償宝玉も余らせ。ガチャ引いて引退したら、と思っても、うっかり曹操でも引いたら思いとどまりそうなのでさっさと辞める

 しかし、村ゲームの宿命として、ゲームが進むとインフレになり、また、施設の建設にべらぼうな資源と時間がかかる。ある程度貯まったら、数日間は休戦貼って資源地巡りとか戦争ゲームとしてクソでしょう。でもそれが村ゲ。これはもう仕方がないことだとも思います。

 実際、面倒くさいゲージが溜まってから「やーめた」になるまで、正直5分もかからなかったです。豪放磊落の軍団員さんもいきなりの私の引退に驚いたようでしたが、一番驚いたのはあっさり決断した私本人です。思い返せばタバコをやめた31歳のときも、常勤の仕事を全て辞めるセミリタイアを決めたときも、ゲージは溜まっていたけど決断はすぐでした。やめるとなったら、やめるのだ、と。

 ご一緒していたゲームメディアの友だちが驚いて、記事にしたいから取材させてくれと連絡をしてきたけれど、いや、特に語ることもないんだよね。思い立って、やめただけだから…。

この記事を書くために、最後と思ってログインしたらチュートリアル女さんからお前ごときに読む空気などないと言わんばかりのネタをぶち込まれるワイ

 ただ、最初に立ち上げた「孫権親衛隊」でその前の村ゲームにて一緒だったすこる、ゼリウス、ラキシス、中島鉄人各氏や、アイテアレッソ、ZAIKEN、じょー氏らはとっくにゲームを去り、とらきち氏の騒動を潜り抜けたevijan、oniusa、ピカピカ、いちのすけ各氏の歴戦の面々も軍団低迷と共に緑黄蜀野才との合併、そして伯爵の仕切る豪放磊落へ、という流れに。これは、むしろ私の三國志覇道ライフの延命となりました。その間、三国戦記や酔鴉(サメ軍団)への寄り道も楽しかったし、建設のための資源集めを気にせず穏やかに泥棒やって遊んでるだけで良かった時代は長期イベントも気にせず面白くやれました。

もう主人は帰らない、資源溢れまくり、銅銭は3億8,000万貯まってるワイの最後の街全景。もういいんだ。ありがとう。

 その結実は豪放磊落での二期連続スラム制覇の証である「辺境王」称号獲得でありました。採算度外視で全力でC都市をかき集め、全力で防衛し、そして空前の13都市同時攻城を仕掛けられ、次々と陥落する都市を呆然と眺めながらも再び立ち上がり、見事にC都市の王となったわけであります。

 我らこそ、スラムに相応しい。洛陽では大手軍団がしのぎを削るころ、私らはさしたる価値もないC都市にこだわり、大手軍団特有の「C都市なら片手間で落とせるだろう」という舐めた進撃の前に立ち塞がり、本気の防衛を見せ焦る大手軍団を叩き潰し屈辱の12時間フルペナルティを喰らわす栄光の日々が確かにそこにありました。その見返りは、適当に作った感じの煉瓦造りのクソフレーム。でもそれが良かったんですよ。

 本作の良い点は、廃課金が無双して俺TUEEEEEEEEしづらい点にあり、どこかに攻めていって休戦貼れないタイミングで山賊が後ろからウホウホ槍持って突撃すると案外勝ててしまうことにあります。廃課金専用URがたくさん出たけれど、全部完凸させたクソつよプレイヤーでも出かけた隙に隣に飛んでって全力攻撃すればめっちゃ慌てて舞台全部戻して防衛用に部隊編成し直して遅れ駐屯を強いられるわけで、援軍が来ない限りまあまあ勝てます。

メールボックス見ると誰かがワイの跡地を落としてる。本来なら血圧上がるところですが、もうどうでもいいんです。ご自由にどうぞ。

 他方、クソゲーと隣り合わせなのはいくつも要素が重なりますが、(1)意地でも軍令書を配らないことで微課金以下は意味もなく行動を縛られること、(2)拠点の領有範囲が広くなって足場がないと団体対団体の野戦にすらならないこと、(3)長いものに巻かれる大軍団が系列化する割に隔離鯖ができず、かと言って軍団間の同盟のフィーチャーも入らないためいつまでも50人単位でしかメンバーを固められないことにあります。

 ゲーム開始当初は新鮮でも、ある程度プレイ環境が仕上がってくると足枷でしかないよね。

 運営も前々回の刺史鯖s01(通称蠱毒鯖)でトライはしていて、クソ廃人どもは隔離されとったわけです。勝手に戦ってろ。こちらも「ああ、軍団系列の強い順に三段階ぐらいプラス初心者クラスぐらいの構成にするのかな」と思ってたら、何を考えたのかまた全鯖シャッフルにしてしまいました。あれを見たときは「あ、もう三國志覇道は終わって信長の覇道にシフトするんだな」と感じました。

 いわば、廃課金を頂点とした親会社と子会社、下請けでS拠点やハイレベル都市を回してリワードを独占する構造です。これを崩すには実力別クラスを鯖単位で設定するしかないわけですが、きょうびFPSだけでなく村ゲでもシナリオ解放やシーズン制にする中、三國志覇道だけが運営の考えたまっさらな長期イベント一丁で転がすわけですから、まあ無理はあるのかなとは思います。

ワイの愛した武将たち。2年間ありがとう。

 果たせるかな、完凸にはクソ時間のかかる五行、無駄に上位素材が入手困難なレベル2文化府、超面倒くさい二重育成を強いられる参軍システムと、これもう完全にエンドコンテンツだよねっていうダラダラした仕様をブチ込んできたのは「ゲームデザインの寿命がきた」ことは感じていたんですよ。

 折しも、横山三国志とのコラボが始まり広告宣伝で新しいプレイヤーの呼び込みが始まったものの、いまから新参の人が蠱毒鯖もない環境に入るのは無理でしょうから、かなりの長い期間は初心者鯖から出られないことになります。五行とか文化府レベル2とか参軍とかどうするつもりなんでしょう。

 そこへ、政庁の建て替えだけで4,000万以上の資源と2週間もの期限が必要であることを加味すれば、もうこのゲームに先はないのも仕方がないとは思いました。

 それでも、プレイ環境はバージョンアップごとによく練られ、UIも全体的にほどほどに良く(交流とか武装とかはゴミですが)、開発はとても頑張っておりましたので、やはりゲームとしての行き詰まりと武将のインフレだけは厳しかったなと言う印象です。

 何より、おそらく諸葛亮救済のために導入したと思しき雑な知力編成(知力による通常攻撃)と、人権武将として君臨するUR馬超の登場がゲームを完全に壊したことは間違いありません。

 「副将に諸葛亮と姜維を入れて介護された最速張飛で6方向ギャンブルビームを放つ馬超を迎え撃つゲーム」にしたかったのかどうか。その守る城壁にはUR呂布が娘と一緒に埋められてたりして、インフレと蠱毒鯖に関してだけは2周年のタイミングでどうにかしておいて欲しかったと思います。

 それでも2年間遊べて、また良い仲間にも恵まれ、自分自身もゲームを惜しみながらも次のフェイズを見据えて旅立つという稀有な体験をさせていただきました。本当に、楽しかったです。

 『三國志覇道』の運営の皆さんにもプレイヤー各位にも、また、一緒にプレイできた孫権親衛隊、緑黄蜀野才、豪放磊落、そのほかチャットにてご一緒できた全てのプレイヤーと、時代を超えて東夷の異世界に降臨した三國志の時代を作った武将の皆さんに心からの敬意と感謝を申し上げたいと存じます。

 ありがとうございました。

で、別の世界に転生しました。こ、これがワイでやんすか…??

神から「お前もそろそろnoteぐらい駄文練習用に使え使え使え使え使え」と言われた気がしたので、のろのろと再始動する感じのアカウント