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きりえやいろはがるた⑱「つるのうらごえ」

「きりえやいろはがるた」(2007)より

つ「つるの うらごえ」
(鶴の裏声)

〈解説〉
周りの気まずさなどよりも遥かにいたたまれないのは、何より本人自身であろう。
こういうときの対応は、聞こえぬふりをするがよい。

画・解説/高木亮(きりえや)


〈追記〉
あと、独り言を聞かれてしまった時などもとても気まずい。
けれども電車内で周り気にせず深刻な別れ話などされると、聞かされる我々のほうがかえっていたたまれない気分になるのはいったいどうしたことだろう。


鶴の一声
つるのひとこえ

大ぜいで議論を重ねても結論が出なかったことが、権威のある人の一言ですぐに決まることをいう。

〔類〕雀の千声鶴の一声/鶴の一声雀の千声
〔出〕浄瑠璃(じょうるり)・傾城島原蛙合戦(けいせいしまばらかえるがっせん)

〔会〕「あれだけ悶着(もんちゃく)のあった合理化なのに、やけにすんなりと可決されたな」「議長の鶴(つる)の一声があったらしいよ」「なるほど。それじゃ反対派も文句が言えまい」

(出典:『会話で使えることわざ辞典』集英社)

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きりえや(高木亮)
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