笑顔コンプレックス。(レトロチック女子・その7)
私は笑顔が苦手です。……若い頃ならまだしも、こんな歳になってもまだそんなことを言っている自分。ホントあきれてしまいますが、まあ、とにかく苦手です😅
子供の頃から苦手っちゃあ苦手でした。きっかけは何だったか。写真にうつる自分の笑顔が嫌い、そんな気もするけれど……あーそうそう思い出した。遠足の時とかのスナップ写真に写り込んだ、自分でも予想外の『はっちゃけた笑顔』を見るのが嫌だったかも。隠していた自分を見られたみたいな。その目が輝いていようもんなら、もうだめ。アウト。「何がそんなに楽しかったのかねぇ…」なんて客観的に見て、自分のことが妙に切なくなっちゃう。……そんな感じでしたねぇ確か。でも、そのことだけがうまく笑えなかった理由とは思えないですけどね。子供の頃のことは何かよくわからないや、古過ぎてw。
家族や仲の良い友達の前ではちゃんと笑えるのに、それ以外だとなぜかうまく笑えない。そんな子どもでした。
今はさすがに、それなりの笑顔を基本的には見せられるようになりましたが、会う機会の少ない親戚とか初対面の人の前では、緊張で笑顔が少し引きつっているのを感じます。で、そんな時は当然自分の顔を客観視できないので、想像の中でその引きつり具合が膨らむ膨らむw。結果「自分は何て笑顔が下手なんだろう」と自己嫌悪に。……まぁ実際は相手が気づかない程度のごくわずかなものなのかもしれませんが。
さて現在、新型コロナの影響でマスク着用が必須の世の中に。で私、実はこのマスクを利用して、笑顔の訓練をこっそりやっております。
初対面の人と話す時や対面販売で購入する際にはなるべく、マスク無しの頃は絶対にやらなかった『満面の笑み』レベルで接するように心がける。ただ、それだけなんですけどね。まぁ、マスクをつけているだけで緊張感も大分ゆるくなって、それだけで笑顔を作りやすいというのもありますが、このマスクde笑顔リハビリ、なかなか功を奏しております。まず笑顔がもたつかなくなったというか、笑顔のスイッチが入りやすくなってきましたよね。あと、対面のやりとりがちょっと楽しくなってきました。マスク着用のおかげとはいえ、緊張感を伴わない笑顔でのやりとりはとても気持ちの良いものです。笑顔に笑顔で返せる楽しさもあれば、笑顔に笑顔で応えてもらえる嬉しさもある。目しか見えないけれども。
コロナが終息してマスクがいらなくなった時、当たり前のように笑顔で応えることができるように、しばらく頑張ってみます。
では今回掲載のイラストについて少し。昨年インスタグラムに投稿した「無表情な昭和風女子」の絵に少し手を加えてアップしました。2パターンあります。
無表情バージョンと…
…微笑みバージョンです。
ほら、口元をちょこっと変えただけなのに、こんなに印象が違う。で、笑顔の方が見ていて安心しますよね。
やっぱり笑顔って大事だな(しかも意外と簡単?ひょっとして。)。
※今回アップしたイラストは「みんなのフォトギャラリー」に出品しています。もしご興味を持っていただけた場合は、香取キリコで検索してみてください。 キリコ kirico でも出てきます。