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SFショートストーリー  いろいろある山

1650年
山が突然姿をあらわしたとの記述(幻山図説より)

1725年
山は10年程の間透けていたとの記述(幻山図説より)

1867年
山のご信託により
江戸幕府第15代将軍
徳川慶喜が政権返上
明治天皇へ奏上(大政奉還)

1902年
ロシアが日本国との開戦
進軍を目論むも
山から放たれた
青く光る龍が
ロシア軍を
壊滅させた
日本への進軍は無くなり
両国は和平条約を結んだ

1950年
山の囲むふもとの町や村から住民達3627人が忽然と姿を消す

1968年
行方不明の住民3627人が山から突然現れる
年齢は失踪した
年から止まり
衣服も当時のままだった

1969年
山に調査隊が入山
調査隊56名の内50名が行方不明
生還した6名も精神に異常を来たしていた

【調査隊生還者の音声記録】
A氏
〈私達は確かに山に入ったと思った いや山は最初から無かった でも山は確かにあった 気のせいだったと誰かがそれはお母さんだと言ったが 私には全くもって納得できずに抗議の歌を歌われても渡すことは出来ない 穴を覗いたり出来ない 皆吸い込まれたりはしない 皆穴に吸い込まれたりは絶対にしない〉 

1972年
山は突然普通の山になった
依然立入禁止区域に指定

1986年
突然巨大な手のような物が
2つ生え
監視とデータ収集をしていたヘリコプターを3台叩き落とし
すぐにひっ込んだ

2016年
山の木々に裸の人間に似た果実が大量に実っていたのが発見された

2017年
さらに大きくなった
裸の人間に似た大量の果実が 服の様な物を着ているのが確認された

2018年
大勢の人間に似た果実が動き出し 山に建造物を作り出した

2020年
山にピラミッドの様な建造物が16棟確認される

2022年
山のピラミッドが輝き
哺乳類
鳥類
昆虫類等が
多種多様な生き物が
山へと入っていき
ピラミッドの中へと
消えていった

2023
依然として
生物達の
山への入山は止まらず
魚達も川を遡り
山の中の川を昇っていった

2036年
山への生き物の入山は
止まらず
地球上に
人間以外の生き物の
数が激減した

2040年
山への生き物の
入山が終わり
地球上に
人間以外の生物が
見当たらなくなった

2040年
11月24日午前1時6分
山が持ち上がり
山ごと空へと飛び立った
山は光る巨大な
球体に包まれ
成層圏を抜け
宇宙空間をスピードを
上げながら太陽系外へと
向かった

2050年
山は太陽系を飛び出し
太陽系から111光年離れた
地球型惑星K2-18bを
目指した

2500年
山は長い年月をかけ
惑星K2-18bへ
到達した
豊富な水を湛えた
地球型惑星へと降り立った




約3億年前
宇宙から降り立った
山のピラミッドから
多種多様な生き物が
現れ
山を降り
そして
惑星K2-18b全体へと
広がっていった

50000年前
私達の始祖が
火を使った
形跡が化石により
発見された

35000年前
文明の様なものが
惑星のあらゆる場所で
現れた

現在
惑星K2-18bに文明の
様なものが誕生して
早3万5千年
我々は高度な文明を
惑星に築いた



以上
これが地球と言う
惑星で鳥類と言われた
私達の始祖と
故郷地球と
惑星K2-18bの歴史である

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