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くれよんのくろくん 【30/1000*絵本】
クレヨンのかわいい様子に惹かれて選んだ絵本。
「くれよんのくろくん」なかや みわ (著、 イラスト)
【内容】
クレヨン達は画用紙を見つけて大喜び!チョウチョ、お花…と描いていきます。ところがくろくんは仲間に入れてもらえません。でも…。
【感想】
クレヨンたちが自分の色の特徴を活かして画用紙に絵を描き始めるところからスタート。文章は多めです。
みんなカラフルな色を存分に発揮しますが、そのうち色の重なりができてきて喧嘩にもなります。あと黒のクレヨンが、自分も描きたいと主張するのですが、仲間に入れてもらえません。なんか人間の世界あるあるのような展開。
けれど、シャープペンシルのアドバイスで、黒くんはある大胆な行動にでます。画用紙いっぱいを黒で塗りつぶしちゃう。すると、シャープペンシルのひっかきで下の色を出すという技法で、すべてのクレヨンを使っての作品ができあがります。何ができあがるかはお楽しみに!仲直りもできて、お互いを尊重しあい、作品を褒め合いハッピーな展開で気持ちの良い作品でした。
個性を尊重と仲間との共生を学べる絵本。
【絵本のキーワード】
色 クレヨン 個性 色遊び 絵の技法 仲間はずれ 共生 尊重
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黒のクレヨンの作品ということで、印象的なCMを思い出しました。固定概念だけで判断すると、人々は大きな間違いを起こしてしまうという作品です。
「黒い絵」
小さい子の色づかいは独特なものがあります。空は青と思い込んでいるのは大人だけなので、もし違う色で表現しても否定しないことが大事だと思ったり。
想像力の芽を摘まないように、自分自身も気をつけたいところです。