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心の境界線作りは援助者にこそ重要
対人援助に当たる際に、被援助者の気持ちに共感することは重要です。
被援助者の立場に立って考えるからこそ良い援助が出来ます。
しかし一方で、思い入れが強くなりすぎ、被援助者との距離感が近くなりやすいリスクもあります。
距離感が保てなくなると、
被援助者をコントロール、支配することにつながる。
被援助者の持つ自分でできる力を奪うことにつながる。
援助者自身のプライベートがおろそかになる。
など多くの副作用が起きてきます。
こうなると、せっかくの援助力が半減してしまいます。
それが続くことで、援助者が燃え尽きて(バーンアウトして)しまう。
被援助者が一向に自立できない。
こうなってしまってはもったいなさすぎます。
援助の仕事は、諸刃の剣です。
他者の心や体に深く関われると同時に、自分の心や体を深く消耗するものです。
良い援助者の素質を持つ方ほど、距離感の課題は切実だと思います。
そこに自覚的であることが必要です。
一定の心の境界線を引くことが求められます。
そのために、セラピーは有効な対策の一つとなります。
セラピーではセラピストと一定の距離感を維持した関係性を持ちます。その中で自身の心と体の状態をケアしつつ、他者との境界線感覚がズレていないかチェックすることが出来ます。
援助者一人に一人、マイセラピストがいると、援助の力が確かなものになるでしょう。
ぜひ、援助者の方、援助者の雇用主の方、セラピーの利用をご検討ください。
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