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クタクタ!青森ねぶた祭!!

県庁ねぶただったか自衛隊だったか忘れたけれど、ケーブルテレビでは「跳人ハネトの参加者が2000人」という情報が流れたらしい。確かにえげつない跳人の量の団体がいた。あとに組の熱量の高さがかなり異常すぎて、別の意味での圧力を感じさせた。
に組について調べてみると、団体としては最古参らしい。併せて日本通運も最古参。に組はともかく、日通が70数年もねぶたに参加しているだなんてなんか意外だった。

ねぶたを肉眼でしっかり見たのはこれが初めてだったりする。祭自体は何回か見に行ったが、持ち前の低身長と体力のなさであえなく途中離脱……
前回見たねぶた(ラブライブねぶたが運行された2015年)で鮮明に覚えているのは、プロパンガスのグルグルとナンパ目的で男がミスねぶたが乗る車に近づいていたことくらいだった。

肝心の思い出は昨日上げた写真を見てほしいので、ここではねぶた運行の前後について取り上げる。
今回私は彼氏と一緒に見たのだが、2時間超立ち見したのと徒歩移動による影響で予想以上に足にダメージを負った。というのも、涼しさを優先して今流行りの厚底サンダルを履いたからだ。今の厚底サンダルは柔らかめ仕様になっていてめちゃくちゃ歩きやすい。だから厚底サンダルを選んだ。
そうして電車に乗り込み、市内某駅へ降りる。140字日記にも書いたが、この日の午前は右耳の経過観察で耳鼻科に行かなければならなかった。いつもは車なのだが、ねぶた期間はとにかく交通規制が激しいので車移動は基本NG。日中はまだ良いが問題は夜である。駐車場は満杯だし、有料に至っては特別料金を設定してくるので祭を理由に車社会を全否定せざるを得ない。そのくせバスや電車は臨時を出しても混雑必須。青森市民はもちろん、この期間に入市する県民はそのあたりを念頭に置いた上で市内を闊歩しなければならなかった。なので駅から耳鼻科まで徒歩移動。意外と近かったことに驚愕した。

耳鼻科が終われば今度は物書き仲間と出陣前のねぶたを観に行くためにアスパムへ。気温31℃の中、コンビニで飲料を買って水分補給しつつ徒歩移動した。
本当はバス移動のほうが望ましいのかもしれない。しかし私は消費カロリーを稼ぐのと節約するために歩くことを選択した。あすけんを見たら、昨日の消費カロリーはまさかの1106kcalだった。
念の為言っておくが、歩くこと自体は嫌いではない。町並みの観察ができるし、何よりポケモンGoが楽しめる。あのゲームの醍醐味はタマゴ孵化だと思うので、それを目安にカロリー消費に勤しむ。歩数のポイ活も始めたので、ダイエットもできるしポイントも稼げるしで一石二鳥だった。アスパムへ行くには国道を真っ直ぐ進むのが最短ルートなのだが人が多そうなので敢えて海側ルートを進んだ。

街中に入ればあとはもう祭ムードを楽しんだ。しかしサンダルでの歩きはかなりのダメージがあったようで、ねぶた前なのに足を休ませたくてしょうがなかった。
物書き仲間と別れた後、私は椅子に座りたくてアンドラビナ(新しい駅ビル)のスタバへ駆け込んだ。あそこのスタバはラビナ(古い駅ビル)時代から土日は満席気味なのだが、かろうじて座れはする。だが300万人の観光客が入ってくると話が違ってくる。抹茶フラペチーノを頼みつつ席の状況を聞いてみると案の定満席だった。とは言っても、駅ビルには座れるところがそれなりにあるので持ち帰りでも全く問題なかった……はずなのだが。どこに行っても座れるところはなく、歩きながらフラペチーノを飲まざるを得なかった。
飲み干した後、ようやく座れたのが無印の靴売場だったのでウインドウショッピングをしつつ時折そこで休憩した。
彼氏と合流するため外に出た。別の場所に降り立った後、駅ビルに移動したようだった。LINEで連絡してくれたが私はそれを見ずに降り立った場所へ行ってしまった。ようやくLINEを確認して把握、そのことを報告したら「なんでやねん」と突っ込まれた。

運行開始は19時予定。時間を潰さなければならないわけで、同時に晩飯も取らなければならない。祭といえば屋台だが、ねぶたの屋台は他の祭より少ない印象がある。彼氏に言わせれば、昔は至る所に屋台が並んでいたらしい。だが年々減っていった。
新町通りには「パサージュ広場」という広場があって、その周りには飲食店が数店舗並んでいる。ねぶた期間は広場内の店舗が屋台を設置して、味自慢の料理を提供してくれる。
私達は晩飯を2回に分けた。1回目はジャークチキンとたこ焼きとソーセージ。1つのパックを2人で分けて食べた。2回目は焼きそばとからあげ。青森市屋台グルメ「川村の焼きそば」のような気がしたのだが、今になってあれが本当に「川村の焼きそば」なのか自信がなくなった。麺箱に「川村」って書いてあったし、実際味はそれだったんだけどな……余談だが、私はここの焼きそばが一番好き。

ねぶた祭最大の問題を上げる。別にマイナスなことではない。
以前イッテQでイモトがニューヨークの年越しイベント参加の一部始終がスペシャルで放送された。その際注目されたのはトイレ問題だった。カウントダウンイベントを体感するには8時間待たなければならないとかで、年越しの瞬間を終えたらすぐにトイレへ直行するという流れだった。

トイレに関してはどこの祭やイベントでも避けては通れない。事実、アンドラビナができたときも行列を作っていた。ちなみに3階の女子トイレの個室は3つだった。今回はお世話にならなかったものの、1階のあの個数(2個)で人が捌き切れたどうかは甚だ疑問である。

しかしトイレよりもかなり厄介で性別も居住地も関係ない過酷が待っている。
改めて書くが、ねぶた期間中は中心街と国道4号で大幅な交通規制がかかる。そのため移動はチャリか公共交通か徒歩の3択になる。近ければ徒歩が一番楽なのだが、青森市は広いので郊外に家がある人達はそれなりの苦行を強いることになる。
公共交通で言うとバスが楽なのかもしれない。しかし路線がぐちゃぐちゃで有名な青森市営バスを甘く見てはならない。臨時便は主要路線(国道4号経由東部方面・新青森方面)が5便、その他は1~3便。車のツテがあるとなれば、最寄り駅まで迎えを頼んだほうが懸命と考える。そういう理由で、彼氏は普段使わない鉄道利用を選んだ。
鉄道はJRか青い森鉄道、私達は後者を利用した。青い森鉄道は2両編成が常で、どんなに人が混んでいても車両を増やすことはない。ねぶた期間は臨時列車が上下合わせて8本運行されるのだが、編成はあくまでも2両である。私達が乗った臨時列車も安定の2両だった。だが反比例して、乗客はものすごく多いのである。奥羽線の行列もものすごかったが、JRだから3~4両編成で来れるだろう。なぜなら秋田行きの普通列車は3両だったから。こちとら東北線だったとはいえ三セク、しかもSuica利用不可の路線である。当然電車は混み合い、スペースの関係で次発便に乗る人も現れたほどだ。
私達はなんとか乗れたが、降車駅の関係もあって乗り込むときに別れた。二人で乗ろうと思ったが、降りるのに精一杯な状況下でカップル特有のわがままを通すのは愚問だった。なので私は別のドアから乗った。

それにしても、青森の人達は満員電車に慣れていない。女子高生が言っていた。
「東京とか、都会の人達ってこれを毎日やってるんだよね?こんなのありえないよね」
一方観光客と思われる夫婦の会話。
「これって八戸まで行くのに2両?これはJRじゃないの?」
「こんなに人が多いのに2両で、しかも空いてるところを詰めないだなんて本当田舎だよな」
実際2両目のほうが混んでいた。しかしこれには理由があって、青い森鉄道側が「八戸行く人は2両目に乗ってください!」と声掛けがあったからだ。乗客達はそれを「2両目に乗らなければならない」と勘違いを起こしたのか、結果2両目に人が集中したのだと思われる。
私はスペースができたらそこを詰めるようにしたので結果的に座ることが叶った。足のほうは左足に激痛が走って歩くだけで精一杯。母親に電話して車を頼もうと考えたが寝てると思ったのでなんとか徒歩で帰宅した。

このように、ねぶた期間というのは移動するだけでかなりの苦行を強いられる。
彼氏が言っていたが、ねぶた時にサンダルというのは「足を踏まれるから絶対NG」なのだそうだ。そういや物書き仲間もスニーカーだった。今更言い訳するが、本当はジーパンとスニーカーで行こうと思っていた。しかしジーパンの寿命が尽きてしまい、やむを得ず紺色の涼感ワイドパンツにしたという訳だ。コーディネート的には全く問題なかったしおしゃれもできたので全く後悔していない。反省はしている。

しかしあれだけの熱量を体感したら、来年もねぶたを見たいと思ってしまう。
食事場所に困ろうと、スマホの充電場所を探そうと、帰りの交通手段をどうするか考えようと、やっぱりねぶたは直接見るのが最高だ。
来年は2000人の中に混じって跳ねるのも悪くないかもしれない。でもやっぱ立ち見でいいかな。

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