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少年のままに

よく近所のタバコ屋に買いに行く。
しょっちゅう行くからか、ご主人と何やかしらよく話すようになった。

ある時、ご主人の奥さんが店番をしていた。
いつも通りにタバコを買った時に「今日はおっちゃんおらへんの?」と話しかけた。
奥さんは笑顔で「配達に行っているんですよ」と答えてくれた。

そこまではいつもながらの光景だった。
でも、ふと寝る前に思い出した。

「ご主人をおっちゃんと言ったけど、確か年下やったで。自分自身がオッチャンやんか」

いつまでも少年のままではいられないのだ。