オヤジの当てずっぽ予言
盆で本当に帰って来ていた訳でもないだろうが、亡きオヤジの言葉を思い出していた。
基本的に在宅時は酒が入ったシラフ時間の少ない人だったから、マトモな話はあまりしなかった。
肉体労働者で、朝早く出て夕方は早く帰る人だったからではあるが、当時の食事の優先順位は、オヤジが一番だった。
食事の好みもオヤジ中心、子どもの頃はよく困ることがあった。
好きなオカズがなくて、食べるに困る私たちを見て「食べたくても食べられない子もいる」とオヤジはよく言ってた。
単に自分の好みに合わせろと言う服従を求めただけだと、今も思っているが、この食えなくなる時代が、結構間近になっている予感がする。
油が10月から◯%値上げです…小麦が…大豆が…のニュースを目にする度に、この値上げは単なる序章に過ぎないと妙に確信めいたものを感じている。
どこぞのアホメディアみたいに、全部あの国が悪い…みたいな思考停止的な短絡ではなく、世界的にモノが流れる順番が変わったのだと思うからだ。
一部の嗜好品ならともかく、穀物やエネルギーという「必需品」は世界での政変地変があるとすぐに争奪戦になる。
日本は何も考えずにアメリカの掲げる経済制裁に乗っかってしまった。
元々、穀物相場など投機筋が入り易い。ここでかなり不利な価格を呑まされるようになった…のが真相ではないのか。そして、この傾向は元に戻ることはないだろう。
食料不足の最初の波は2023年と見ている。今年2022年の肥料代がかなり高騰している筈で、絶対量も不足している筈だ。
要は自前で肥料を調達できない地域の農業はかなり大きな不利を被るのではないか…と見ている。
まだ肥料が備蓄されていたりして、影響の出方にムラはあるのかもしれないが、いずれにせよ、この肥料が食料問題の鍵になるのだなぁと見ている。
まさかオヤジが当時からここまでを推測したとは思えないけれど、いつでも好きなものを好きなだけ…なんて食料事情が当たり前に続く訳はないと思わないと。
【当方は専門家ではございませんので、愚者の戯言かもしれません】