仕込み九割。
ヒーリングに於けるカウンセリングと、介護には、たくさん共通点があるのだけど、今日は根底のお話。
クライアントや利用者に対して、あくまでもこちらは本人の意思のもとに接する黒子であること。
こちらが主導で行うことはただのコントロールであって、本来の目的とは大きくかけ離れる所か、ただの依存を産むだけだ。
一番大事なことは傾聴し気づいてもらうこと。
そして、具体的な助けを求めてもらうこと。
当然、漠然とした不安を明確にし、なにが課題かを浮き彫りにすることは必要だが、
最も大事なのは自己の足で立ち上がろう、前に進もうとする意思を確立してもらうことだ。
介護の仕事でも、見守りという項目がある。
確かに直接的な介助はしないが、利用者が自分で着替え、食事をしたり、歩いてトイレに行く行為を見守る。
何かあったらすぐ介助できる様に、けれど監視と捉えられない様にするこの項目はとても大切な事だとぼくは考えている。
ヒーリングに於けるカウンセリングも、常に話す訳じゃなく、沈黙できる雰囲気を作ること。
迷う時間も価値あるものだと気付くことは、自己の肯定化にとって重要かつ第一歩ではないだろうか。