コロナと、ステイホームと、インチャイと。
去年の11月に家を買った。
「マイホームをもつのが夢」だったわけではなく、
むしろ、家を買って定住するのには抵抗があった。
「その土地にしばられるのが嫌。自由でいたい」
そんな気持ちが強かったから。
マイホームとパートナーシップ
長男の「不登校」をきっかけに、縁もゆかりもない逗子に引っ越してきて
「ここ、居心地いいなぁ」って逗子が好きになって、家族も増えて・・・
賃貸では手狭になり、「じゃあ、ここで家を持つものいいかもなぁ」ってぼんやり考え出したのが去年の9月ごろ。
主人は、そのとき、「ふるさとに帰れば、土地があるから」と「家を買う」ってことは全く想定外!
だけど、不思議な流れで、主人のふるさとの状況も変わり、「この土地で、自分たちの家をもとう!自分たちの家庭を築こう!」と二人で決意。
あれよあれよという間に心惹かれる物件にも出逢い、10月には購入を決めた。
夫婦の話し合いでは、お金を貯めてあと5年後までにいい土地・家が見つかるといいね・・・なんて話してたのに。
主人の行動力・選択力にもびっくり!!!
マイホーム購入がこんなにスムーズに、こんなにタイミングよくできたのは、私たち夫婦二人のパートナーシップの在り方が大きく大きく変化してきたからだと感じる。
実は、この頃、不登校だったこどもたちのことを理解してたくて、インナーチャイルドの学びをそれぞれ夫婦で進めていて、お互いに自分の心と向き合いながら、夫婦のきずなも再構築してきていた。
内側に安心できる「ホーム」ができたら、現実でも「ホーム」が手に入った。
内側の変化と、外側の変化。
こうして、おもしろいようにリンクしていくんだなぁとしみじみ。
コロナ騒動で試されたホーム
それから、2月にはコロナ騒動。
大きく社会が変化していく中、我が家でも「家族」「ホーム」の在り方が何度も、何度も問われた。
ステイホーム期間、外には出られず、家族みんなが家の中で過ごさなきゃならない。
たぶん、私、インナーチャイルドの学びをしていなかったら、耐えられなかったと思う。
インナーチャイルドが癒されてくる以前は、思い通りにいかないこどもたちにイライラして、どうしようもなく家から逃げ出したくなって、下の子たちだけ連れて海へ一時避難してたりした。
目の前のこどもたちに対処できず、どうしたらいいかわからなくなり、爆発寸前。
こどもたちの問題に対処できない自分をまざまざと感じさせられ、家にいることで自分が保てなくなりそうだった。
そんなみじめな自分を見るのが嫌で、海に逃げ込んでは、深呼吸して、自分を取り戻す・・・
なんて、日常を送っていた。
今思えば、あのときはあのときで、私にできるせいいっぱいの防衛をしていたのだと思う。
海や自然には本当に助けられた。
だけど、コロナでステイホーム期間中は、外に出ることはご法度。
もし、私の中の傷ついたチャイルドが放置されたままの状態の私で、家にずっと閉じ込められていたら、もしかしたら切羽詰まって、こどもたちにも手を出してしまっていた・・・かもしれない。
そう思うとゾッとする。
インナーチャイルドの学びに出会えて、私たち家族は本当に救われたとも感じる。
心のホームでくつろげなかったチャイルド
ステイホーム。
家にいる。
ステイホームするに当たって、内側の世界でも『ステイホーム』できることってとっても大きいと思う。
自分の内側のハートのスペースにくつろいでいられるかどうか。
私は、育った環境が「安心・安全」な場じゃなくて、いつどんな危険があるか予測不可能な家で育ったから、くつろぐのが苦手だった。
意識していれば、リラックスできるけど、意識していないと、いつの間にか、すぐに体は緊張状態に。
いつ、何が起きても対処できるような、臨戦態勢をとることに慣れていた。
だから、チャイルドに「こっちの安全な場所に来なよ」って言っても、チャイルドはすごくおびえてた。
厄介なことに、「緊張・危険」な場所の方が、チャイルドにとっての「ホーム」(生まれ育った家)を感じさせるところだったのだ。
ステイホーム・ステイハート
少しずつ少しずつ、時間をかけてチャイルドと和解してきて、ようやく、自分の内側でもハートのスペースにくつろげるようになった時期と、ステイホーム時期が重なった。
外に行くことはできないのに、
家族とずっと一緒だったのに、
心のホームが安らかに守られているおかげで、自分でも驚くくらい、穏やかに過ごせていた。
感じないようにするのでもない。
「問題が起こっても大丈夫」「すべて、感じていいよ」と、まぁるく包み込む感覚。
言い換えると、「成熟した大人の意識」が自分の中に育ってきたとも言える。
こうして、心の中にも、現実にも、
私には、安心できる家・ホームができた。
それって、私にとって、とっても大きな一歩だったし、喜ばしい祝福でもあった。
ここから、また、新しいわたしたち家族のストーリーが始まるのだなぁとも感じている。