最近読んだ本
暗い青春 坂口安吾
青春は暗いものだ。厭世の彼方に希望の光を見いだした、安吾の傑作
青春ほど、死の翳を負ひ、死と背中合せな時期はない――。同人誌を編集するため、あるじが自殺して間もない芥川龍之介の旧宅に通った日々。苦悶がしみついているかのように陰鬱な部屋が思い起こさせるのは、青春時代に死んでいった仲間たちの姿だった。人間の喜怒哀楽の舞台裏に潜む、振り払い難き「死」の存在に、無頼派の旗手が独自の視点から肉迫を試みた。
クリスティーヌ 東への旅 クリスティーヌ・アンゴ
【メディシス賞(2021年)】崇拝する父親に「娘」として認められたいという切実な欲求。それを踏みにじる、過酷な近親姦の記憶−。小説の可能性を追求し続ける作家による自伝的虚構(オートフィクション)。【「TRC MARC」の商品解説】
【2021年 フランスメディシス賞受賞、ゴングール賞ノミネート作品】
実父による近親姦に苦しみ続けた少女は、どのように1人の女性として自己確立していったのか、その人生を描いた物語。
著者が綴るのは、クリスティーヌが苦しみ、トラウマを抱えて人生に絶望しながらも、どのように一人の女性として自己確立をしていったのか、その命がけの人生そのものである。
今回のこの2冊はちょっと手間取った
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