芸は身を助く~その⑥
時は平成の大合併の時代だった
生き残りをかけて合併することになった
私がいた事務所は支社になり
私はそのまま支社の経理担当になった
本社になった所の経理担当者も、他に経理がわかる人がいなかったと言い仲良くなった
時には食事に行き
処理に時間がかかっている時は手伝いにも行った
しばらくして上司から私達2人に呼び出しがあった
危機管理による本社と支社の経理担当者の異動の提案だった
万一の時に経理がストップしないように
が、この話はいつの間にか消えてなくなった
それからは本社の担当者が冷たくなった
職場は離れているし仕事自体は困らなかった
ただ、仕事が遅い
私が仕事を早く進めると怒られる
今度は合併前の事を非難してきた
いくら説明しても聞き入れてはくれなかった
この事は大きくなり周りを巻き込んでいった
あなたを疑っているわけではないが、ちゃんと説明しろ、と
当時の上司はこの時も知らぬふりだった
私は毎日泣きながら仕事をした
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