👭パステルフィーリングス 003
👯♀️
○カラオケパブサオリ・外景・夜
○同・内
コビオ「そういえば、パスフィだっけ? それって、何?」
ニック「地下アイドルなんだろ?」
イシカ「そのリーダーが、この辺りで目撃されたって?」
トラッド「どうせなら、会ってみたいよな」
ベンツ「タカオさん、もう少し詳しくお願いします」
タカオ「リーダーのミーナを見たっていう目撃情報を聞いて、いてもたってもいられなくって」
ベンツ「それだけの情報で、ここまで来たんですか?」
タカオ「はい」
トラッド「でも、なんでこの店に?」
タカオ「ミーナが、この店に入って行ったって」
ヨーノ「その人は、メガネとか、帽子とかは?」
タカオ「いや、メガネも帽子も」
ハリー「掛けてなかったし、被ってなかったんですか?」
タカオ「あ、はい」
イノリ「ミ・ノ・リン!」
ハリー「(小声で)イノリちゃん、シー!」
イノリ「だって~」
ミノリ「(動揺しながら)ね、ねぇねぇ、タカオさん。ウ、ウチには、カラオケがあるんですのよ。小さいけど、ステージもあるんですけど、歌ってみたりしちゃってみればいかがかしら?」
コビオ「どうした、ミノリ?」
ニック「しどろもどろになって」
イシカ「なんか知ってるのか?」
ヨーノ「知らないですよ!」
イシカ「なんでヨーノが?」
ハリー「ミノリン、しっかりして!」
イノリ「踏ん張るのよ!」
トラッド「4人とも、何か知ってるな~?」
ミノリ「知・ら・な・い」
ベンツ「あ、姉妹(きょうだい)とか、知り合いがパスフィとか?」
ヨーノ「(大声で)そんなわけないじゃないですか!」
コビオ「びっくりしたァ!」
ニック「怪しい!」
イシカ「何を隠してるんだよ?」
トラッド「ゼッタイ、何か知ってるよな~」
ベンツ「吐け! スッキリするぞ!」
タカオ「4人とも、何か知ってるんですか? 知ってるなら、教えてください!」
ミノリ「知・ら・な・い」
ヨーノ「私も」
ハリー「私だって! ねぇ、イノリちゃん」
イノリ「は、はい。し、知りません、何も…」
トラッド「イノリ、ゼッタイ何か知ってるな!」
ベンツ「吐け! 吐いて、楽になりな!」
ミノリ「知・ら・な・い」
ハリー「私も」
ヨーノ「私だって! ねぇ、ミノリン」
ミノリ「は、はい。し、(B'z♪LOVE PHANTOM)知らない 何も 知るわけがない パスフィなんて知らない 誰それ?」
ニック「お、上手いな!」
イシカ「初めてだよな、歌ったの?」
コビオ「たしかに! 今まで、4人とも歌ったことがない」
ニック「タカオ君、パスフィの歌を入れてみてくれよ」
タカオ「いや、カラオケには、まだ入ってないです。売り出地下アイドルですから」
ニック「そうなんだぁ…」
タカオ「あ、でも、音源があります。(スマホを出し、探す)」
不安を隠せない、ミノリ、ヨーノ、ハリー、イノリ。
タカオ「あ、ありました!」
ベンツ「やったぁ!」
トラッド「じゃあ、じゃあ、流して!」
タカオ「はい。では、スイッチ・オン!」
音楽「パステルフィーリングス」イン。
ミノリ、ヨーノ、ハリー、イノリ、観念して、メガネを外し、立ち上がる。
○パステルフィーリングスのライブ会場・内
まばらな客席。
そこへ、タカオ、コビオ、ニック、イシカ、トラッド、ベンツが入って来る。
ステージの照明イン。
観客たちが歓声を上げる。
と、パステルフィーリングスが登場し、歌い始める。
タカオ、いきなりノリノリになる。
♪
あなた色に なりたいの
原色に 少し 白を 混ぜて
あなたの パステルカラー
私に 塗って 染めて 欲しいの!
パステルフィーリングス
コビオたち、徐々に盛り上がり、ノリノリになる。
♪
あなた色に 染まった 私
歌って 踊って あなたのこと
楽しませて あ・げ・る
だから ねぇ ねぇ 私のこと
大好きになって 欲しいの ねぇ お願い!
コビオ「(タカオと顔を見合わせ)いいね~!」
タカオ「はい、サイコーです!」
♪
こういう色 好きなのね?
これは 何色 パステル なのよ?
あなた色 ね? 知ってるよ
ありがとう ねぇ 私 うれしい!
パステルフィーリングス
ステージで歌い踊るパスフィ。
客席でノリノリのタカオたち。
♪
さぁ これから 盛り上がってね
私ね 歌うから 踊るから
見ていてよね あ・な・た
だから ゼッタイ 私のこと
愛して 愛して 愛して ねぇ 欲しいの!
あなた色に 染まった 私
歌って 踊って あなたのこと
楽しませて あ・げ・る
だから ねぇ ねぇ 私のこと
大好きになって 欲しいの ねぇ お願い!
愛して 愛して 愛して ねぇ 欲しいの!
パステルフィーリングス
パステルフィーリングス
パステルフィーリングス
※
わかりやすくするために、通常の脚本の書き方ではありません😅
ご承知おきの程、よろしくお願いいたします🤗
(第一話・終)
(パステルフィーリングス 004へつづく)