6月24日は、蛮社の獄が起こる&林檎忌/麦の日&ムロツヨシの日&UFO記念日/空飛ぶ円盤記念日&UFOキャッチャー®の日&ドレミの日
【蛮社の獄が起こる】
当時の江戸幕府では朱子学を正学とした学問の推奨が行われている中で、渡辺崋山、高野長英(ちょうえい)、小関三英(さんえい)ら一部は、西洋の学問である蘭学に傾倒。
日本は(鎖国的)政策によって、様々な分野で西洋に遅れていると説き、開国論をしばしば論じていました。
《朱子学》
人の本質は理であり善である、気質の違いにより聖と凡の別があると説いた南宋の哲学者・朱熹(しゅき)の教え。
儒学がベースとなっていて、儒学の中の新しい学問体系とされています。
《儒学》
古代中国の儒家思想を基本にした学問。
孔子の唱えた倫理政治規範を体系化したもので、
忠義:主人に対して
孝行:親に対して
仁:人に対する優しさ
礼節:秩序を重んじる心
上記を説いた四書五経としてまとめられる経典を学び、活かす教え。
江戸時代には、主への忠義を大事にし、年上を敬い、礼儀を尽くすことが大事だとされ、派生して、年功序列が重んじられました。
そんな中、幕府からのお触れとして出されていた異国船打払令もあり、外国船を無条件に砲撃してしまう「モリソン号事件」が発生。
開国論を説いていた蘭学者たちとは全く違う幕府の対応への憤懣から、次第に、論調は幕府の政策自体を批判するようになっていきました。
批判が苛烈する中の1839年6月24日(旧暦:天保10年5月14日)、渡辺崋山、高野長英が捕らえられ、獄に繋がれる罰を受けた一連の言論弾圧事件が、総じて「蛮社の獄」と呼ばれています。
蛮社=南蛮の学問を学ぶ者たちとの意味で使われた一種の揶揄的表現。
【林檎忌/麦の日】
昭和の日本を象徴する人物のひとりと称される美空ひばり氏の忌日=1989(平成元)年6月24日。
9歳でデビューして以降、生涯レコーディング曲数は1,500曲以上とも言われていて、数々の大ヒット曲を重ね、歌謡界の女王とも称される同氏の忌日は、ヒット曲のひとつ「りんご追分」から林檎忌が、また「ひばり」という名前にちなんで、麦畑が鳥のヒバリの住処となることが多いことから、麦の日とも呼ばれています。
没後には、長年の歌謡界への貢献が評価され、女性初の国民栄誉賞を受賞しています。
【ムロツヨシの日】
タレント業や、舞台、映画、ドラマなど、幅広いジャンルで活躍する俳優・ムロツヨシ氏の所属事務所の承諾を得て、同氏が主演した映画「神は見返りを求める」の宣伝を担う株式会社FINORが、ムロ(6)ツ(2)ヨシ(4)の語呂合わせと、同映画の公開日にちなんで、6月24日に記念日を制定しています。
映画公開日:2022(令和4)年6月24日。
【UFO記念日/空飛ぶ円盤記念日】
1947(昭和22)年6月24日に、アメリカで初めてUFOが目撃されたとの記録があることにちなんで、UFO研究家をはじめとした有志が記念日に制定しています。
記録によると、実業家ケネス・アーノルド氏が飛行機で移動中に、時速約2,700kmもの速度で急昇降を繰り返す、9機の見慣れない飛行物体を発見したそうです。
また、アーノルド氏はこの物体を「flying saucer(意味=空飛ぶ円盤)」と呼びました。
アーノルド氏の空飛ぶ円盤発見情報が記事になり、全米で報道されると、同様の目撃証言が相次ぐことに。
これを受けて、調査に乗り出したアメリカ空軍は、Unidentified(U)Flying(F)Object(O)[意味:未確認飛行物体]と名づけ、その事実を認める見解を示しました。
が、すぐに、目の錯覚の一種であると訂正。
さらに、UFOの存在は不明との結論を改めて発表する展開に。
アメリカ空軍が一時、UFOの存在を認め、すぐに訂正した事実もあり、以後様々な噂や憶測が飛び交い、多くの見解が見出されていきました。
《余談》
UFOの存在は不明としたアメリカでしたが、その後、公式ではないものの、政府関係者がUFOの存在を匂わせる発言をしていた記録が残っています。
そんな折の現地時間2021(令和3)年6月25日、米国防総省と米国家情報長官室が、「予備評価:未確認の空中現象」として、UFOの存在を認める内容を公式に発表しています。
上記文書では、確固たる結論を導き出すことは困難としながらも、2004(平成16)年末からの数年間で、分かっているだけでも150件近く、米軍パイロットが空中で説明のできない物体に遭遇しているとの調査報告を公表しました。
また、同文書では、UFOをUnidentified Aerial Phenomenon(意味=未確認空中現象)と表現していて、以後「UAP」というワードも注目を集めています。
【UFOキャッチャー®の日】
6月24日は、UFO記念日として世界的にも認知されていることから、「UFOキャッチャー®」をはじめとしたアミューズメントゲームを展開している株式会社セガ・インタラクティブが、記念日に制定しています。
【ドレミの日】
1024(万寿元)年6月24日、イタリアの僧侶ギドー・ダレッツオ氏によって、ドレミの音階が定められたことにちなんで、記念日が設けられています。
洗礼者ヨハネの祭での演奏のため、ギドー氏が合唱隊に「聖ヨハネ賛歌」を指導した際に、ドレミファソラシを利用した「階名唱法」を考案したとされています。
音階自体は、古代ギリシャの哲学者ピタゴラスが、既に使用していたとの説もあり、古くから親しまれていました。
(以上、ネット検索より)