4月7日は、鉄腕アトムの誕生日&長さの単位「メートル」が初制定される&五榜の掲示が発布&1994年のルワンダにおけるジェノサイドを考える国際デー
【鉄腕アトムの誕生日】
漫画「鉄腕アトム」が、初めて月間少年マンガ雑誌「少年」に登場したのが1952(昭和27)年4月7日で、原作の中では、半世紀後にアトムが誕生する設定となっていたことから、2003(平成15)年4月7日が鉄腕アトムの誕生日として、主に鉄腕アトムファンたちや有志によって各地でイベントが開催されていました。
上記が元となり、後日正式に記念日が設けられています。
鉄腕アトムは、TVアニメ化、映画化、小説化されるなど、日本のみならず海外でも人気があり、現在でもトリビュート作品として、鉄腕アトム関連作品が数多く制作されています。
また、1963(昭和38)年1月1日から、フジテレビ系列でアニメ「鉄腕アトム」の放映がスタートしたことにちなんで、1月1日は「鉄腕アトムの日」として記念日が設けられています。
【長さの単位「メートル」が初制定される】
フランス国内で、新たに長さの単位として登場したmメートルが、1795(寛政7)年4月7日に、同国内にて基準単位として採用されました。
大航海時代を経て地球規模の航海や交流網が発達すると、主に貿易等の商業面で、長さの単位がバラバラな状態は、何かと不都合が生まれていました。
また、当時は、各国内でも地域によって長さの単位は統一されていないところが多かったことから、誰にとっても、どこで使っても、便利な新しい長さの単位を作ることを目的に、フランスが国を挙げて取り組みを開始。
当時のフランスには既に地球観測の実績があり、
Step.1 基準:地球を南北に1周する子午線の長さを算出
Step.2 手法:その4分の1にあたる赤道から北極までの距離を計測
Step.3 調整:さらに1000万分の1の長さ
として算出された長さを、新たな単位メートルとしました。
《メートルの由来》
元は、古代ギリシャ語の「μέτρον καθολικόν(メトロンカトリコン)=日本語訳:普遍的測定単位」を各国語で訳す際に、頭文字をとって、メトロ、メートル等になったとされています。
《日本でのメートル法採用》
日本が国際的な長さの単位基準となった「メートル法」を採用したのは、1921(大正10)年のことでした。
その際には、各長さの単位に漢字が充てられていて、
メートル:米or米突
センチメートル:糎or厘
ミリメートル:粍or毛
キロメートル:粁米突
と表記されていました。
また、今日でも長さを表す単位として、一部の関連団体や業界などでは、インチ、ヤード、フィート、マイル、チェーンなどが使用されていますが、国際単位系が定めている最も基本的な長さの基本単位(SI単位)はメートルです。
【五榜の掲示が発布】
1868年4月7日(旧暦:慶応4年3月15日)、明治新政府が民衆に対して発令した最初の禁止令「五榜の掲示」を発布しました。
前日の1868年4月6日に発布された五箇条の御誓文は、明治新政府自体の在り方を宣言した内容だったものに対し、「五榜の掲示」は民衆の在り方を禁止令というかたちで説いた内容で、
①殺人、放火、強盗の禁止
②民衆運動の禁止
③キリスト教の禁止
④外国人への暴行禁止
⑤罪を犯して逃亡することの禁止
上記の特に多かった5つの項目が掲げられていました。
が、当時はまだ新政府体制が発足して間もなく、同年1月の「鳥羽伏見の戦い」から続く戊辰戦争の真っ最中だったことから、旧幕府軍としての立場をとっていた諸藩では、掲載すらされていない状況もあって、その影響力は極めて乏しいものでした。
一方で、徳川政権への「忠」に仇をなし発足した明治新政府が、民衆に「忠」を唱える自己矛盾 だったり、徳川政権時代とさほど代わり映えがない発布内容だったことは、その発布時期も合わせて、明治新政府内での焦燥ぶりが伺い知れる史料として注目されています。
【1994年のルワンダにおけるジェノサイドを考える国際デー】
1994(平成6)年4月6日に、アフリカ中東部の国・ルワンダで起きた部族間抗争にて、大統領が暗殺されたのをきっかけに、その翌日からの100日間で約100万人もの人々が殺害される大事件が発生。
この事件を受け、同じ悲劇を繰り返さないための未来への啓示として、国連が国際デーとして記念日に制定しています。
国際表記:International Day of Reflection on the Genocide in Rwanda
当時のルワンダの総人口は約730万人で、その内の約10%以上もの人々が殺害された大事件は、国際問題として世界各国で大きな議題でした。
そのため例年4月7日は、ルワンダ虐殺を想起し、犠牲者の追悼とジェノサイド防止を呼びかける ことが世界的に提唱されています。
《ジェノサイド》
集団殺害、大量虐殺などを意味する言葉。
(以上、ネット検索より)