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【詩】パーカッション

空をつかまえるには早すぎた。
穴を掘るには遅すぎた。
どちらも必要だったけど。
今だに分からないんた。
生きると死ぬを行ったり来たり。同じ転がるなら、なまなましく生でありたい。
書き順が分からない漢字を書く時のように、ノートの上で正しくあろうとするより、ずっとずっと無知でいたい。
君に与えるものがなくても、例えば雨の日に流されていく選挙ポスターのあの笑顔、じゃない笑顔を君にあげたい。
そうしたら笑い返してくれるだろうか。
息苦しくも、歩くことを繰り返すことが何かに繋がるのなら、君にとってそれが良好ならば、このつま先を君にあげたい。
それが私が生きる使命なんです。
夏が好き。と言い切るみたいな恋がしたかった。
冬に愛されて何不自由なく生きて、隣りで寝息なんかをたてて寝ている愛すべき人がいなくなったら、私は大声で泣いてしまうのだろう。
だとしたら、今たくさん愛したい。
嫌になるまで愛したい。
私には季節は巡らない。

いつかまた、はないんだ。

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