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父が逝ってオオサンショウウオがやって来た

ここ数日、また暑さがぶり返してる。そろそろ片そうかと思っていた扇風機が大活躍。身体も秋風に吹かれてクールダウンしかけたところだったから戸惑っている感じがする。

今夏は父を見送り、すっかり喪の時間に彩られていたがスマホの写真を見返すと、それなりにカラフルな思い出もあった。

台湾の友人と一緒に生駒山上遊園地へ。子どものとき以来じゃないかな。
昔はなかったであろうウォータースライダーが楽しかった。
カラフルな飲み物はそれだけでテンション上がる。
ギリギリで間に合った、村上隆 もののけ 京都。
開催期間がたっぷりあったのに両親のことでてんやわんやで結局、一回しか行けなかった。
この作品がいちばん好き。
春からグループホームに入居した母を連れて京都水族館まで初の遠出にチャレンジ。
ワンオペ介護は大変・・・迷子になったらどうしようとかドキドキしたけど、
そんな心配はどこへやら、母のとびきりの笑顔にすっかり私の方が癒された。
母が水族館の暗がりを怖がるかと思ってたけど、とても楽しんでくれていた。
この赤いクラゲと一緒に記念撮影もして大喜びだった。
実家のソファーで琵琶湖を見ながら黄昏れるオオサンショウウオの曲奇(クッキー)。
この一人がけのソファーでよく父が居眠りしてたなぁ。

いつぶりだろう?久しぶりにぬいぐるみを買った。しかもオオサンショウウオの。両親がいなくなった実家にいると、なんだか寂しくなってきて、一目惚れして連れて帰って来てしまった。名前は曲奇(クッキー)。色味がハーゲンダッツのクッキー&クリームそのものだから。近々、相棒に奶油(クリーム)も連れて来てあげよう。1匹だとさみしいもんな。

オオサンショウウオは昔、鴨川で見かけたことがあった。ちょっと鈍臭そうな見た目が可愛かったのを覚えている。でも、まさか、こんな暑い日にぬいぐるみを買って帰るなんて思いもよらなかったな。

実家の冷蔵庫には父の食べかけのクッキー&クリームがまだ残っている。冷凍室を開けるたびに目に入って、胸がギュッと締め付けられる。いつか片付けないといけないけれど、今はまだ置いておきたい。

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