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海へ来なさい

今年は何も夏らしいことをせずに気づいたら夏が終わり、立秋を迎えていた。
なんだか悔しくて、過ぎ去った夏を取り戻したくて、近場に出かけることにした。この歌に誘われて。

日本語の持つ豊かさがこれほど生かされている歌詞は他にないのではと思う。
名曲中の名曲。井上陽水は上海にいる叔父がよく聴いていた。

太陽に敗けない肌を持ちなさい

潮風にとけあう髪を持ちなさい

どこまでも 泳げる力と

いつまでも 唄える心と

魚に触れる様な

しなやかな指を持ちなさい

海へ来なさい 海へ来なさい

そして心から 幸福になりなさい


風上へ向える足を持ちなさい

貝がらと話せる耳を持ちなさい

暗闇をさえぎるまぶたと

星屑を数える瞳と

涙をぬぐえる様な

しなやかな指を持ちなさい

海へ来なさい 海へ来なさい

そして心から 幸福になりなさい

作詞:井上陽水 作曲:星勝

JRの須磨から塩屋へ向かう海岸沿いから眺める海が大好きだ。この区間だけエンドレスリピートしたいくらい。神戸は思春期の一時期を過ごした思い出深い街。この海にはいろんな思い出が溶け込んでいる。

逆行する水星と共にしばし過去を旅して、最後は六甲道の温泉銭湯で汗を流し、三ノ宮の高架下でいつもの餃子を2人前。父の回復を願って禁酒してから、すっかりアルコールが弱くなり、グラスビールでも満足できるようになった。可愛いもんだ。

鬼月の海には何だか物悲しさを感じる。ちょっと怖くて水に足を浸すのはやめておいた。

この日は本屋さんもハシゴして、大満足の一日だった。
やっと夏休みらしいことができた。

最近、絵本にハマってる。今はやさしい言葉にふれたい気分なんだな。

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