理想の休日には、餃子とジャズとコーヒーを
当日の気分にあわせて、今日やることや行きたいところを決めたいタイプの私。
とある土曜日の私は、「美味しい餃子が食べたい」そんな気分だった。
餃子といえば……宇都宮餃子。
こんがり焼きあがった美味しそうな餃子をイメージしながら、1時間ほど車を走らせ、栃木県宇都宮市へ向かう。
ちなみに宇都宮には、80店舗以上の餃子屋があるらしい。
皮が厚めの餃子、ニンニクが多めの餃子、野菜が多いヘルシーな餃子……など。
お店によって、味の特徴や強みがあるのが面白い。
ちなみに私は、「肉:野菜 = 7.5:2.5」の焼き餃子が好き。
ひき肉のジューシーさと、キャベツの食感とのバランスがよく、最高に美味しい。
この比率で作られた具を、厚すぎず、かつほどよい柔らかさもある皮で包めばもう、100個食べられます。
そんな餃子大好きっ子が、宇都宮に来たら絶対に食べる餃子専門店がある。「宇都宮 みんみん」という、宇都宮市内に20店舗以上を構える老舗。
なかでも、宇都宮駅西口にある「宇都宮みんみん ステーションバル」がお気に入り。
餃子のほかに、唐揚げや餃子の皮を揚げたものなど、サイドメニューが豊富なんです。
もちろん、お酒もあります。
3か月ぶりに食べたけど、やっぱり美味しい。
パリパリとモチモチを兼ね備えた皮。
あっさりした味わいながら、ジューシーさも楽しめる、白菜とキャベツをベースにした具。
ニンニクの量は少ないので、口臭も気にならない。
最高です。
夢中で餃子を楽しんだ後は、宇都宮のオリオン通りに向かう。
「ミヤ・ジャズイン」という、無料で楽しめるジャズフェスティバルがあるそうだ。
宇都宮駅に貼ってあったポスターに目を奪われ、「これ行くしかない!」と。
ジャズが、私を呼んでいるようにすら思えたポスターだった。
日常的にジャズを聴くことはないが、高音のサックスと、深い音色が魅力のコントラバスは結構好き。
ジャズの生演奏はやっぱりいいね。
ベースの低音とやさしいピアノの音色が、最高の休日を演出してくれる。
もしかして、今日本でいちばんゆったりとした時が流れているのではないか。
充実感のある空間に2時間ほど包まれ、ジャズを楽しんだ。
餃子とジャズで気分が最高潮に達した私。
幸福感に浸りたい気持ちとは裏腹に、体は冷え切っていて、温かい飲み物を欲していた。
私が座って満席になった店内。
西日が気持ちいい。
屋外にいて、冷え切っていた体がジワジワと温まる。
ホットコーヒーでさらに温まる。
眠くなりそうなくらいに温まった身体は、この上ない幸せ、と言っているよう。
「美味しい餃子が食べたい」
そんな気分が私を連れてきてくれた、理想の休日。