なにぶん嘘日記12/8『姉が来た』
昨日は姉が遊びに来てくれた。
六月に母の法事で会って以来、六カ月ぶりである。
二歳年上の姉とは幼い頃からとっても仲良しで、面倒見のよい姉は、不出来な妹をよく守って遊んでくれたものである。
私はよく金魚のフンと言われた…。
現在、とある事情で家の中にインフルやコロナなど持ち込みたくない為、人混みに出かけない私のために、二時間かけて隣県からうちの近所まで来てくれた。
でもせっかくだから、お昼は近所の美味しい中華料理屋さんへ、ということで前日に電話予約。
「あ、明日のランチに席を予約したいのですが」
「はい、何名様ですか?」
「…三名、かな」
「ご予約は四名様からお願いしておりまして…」
「…あー、そうなんですね。あの、三人プラスこびとっていうのは?」
「……え」
「あ、すみません。いいです…」
一人前に扱ってよ!と隣で居候のこびとがプンスカしているが、仕方がない。こびとを一人前扱いできないのは世の習いである。開店時間に行けば大丈夫だから、となだめる。
当日は、ぎりぎりセーフで席は確保。よかった、よかった。
私はあまり写真が得意でないうえに、バリ焼きソバはかなり食べられた後で申し訳ないのですが…右手の方は中華飯、手前は海鮮中華粥。
写真では説得力がないが、はじめての人は誰もが見た目にも味にもコスパにも驚愕するレベルの街中華☆
あ、手前にある、なにも入っていないように見える白い器の中に、こびとがいるのが見えますか?ピースしてます。٩(๑•ㅂ•)۶うぇーい。
心眼を凝らしてご覧ください。
さて、そんなわけで他愛のない話をしながら、みんなで料理を分け合って楽しい時間を過ごす。これもまた後から振り返れば心温めるひと時となろう…。
こびとは中華粥をたいそう気に入り(それ私のなんですが)粥の中にダイブする勢いで大半を食べてしまったので、私は付け合わせのサラダや蒸し鶏などをちまちまとつつき、家人や姉から焼きソバや中華飯を分けてもらった。
その後は、姉と二人+こびとで駅前のカフェで二時間ほど話し込む。
それぞれが抱えている問題、これからのコト、などなど。
「こびとは未来のしんぱいなんてしないよ!そのイチゴ食べていい?」
優しい姉が「ビタミンC摂らなきゃね」とケーキのイチゴをくれる。
その後も、話の途中で「うぇーい٩(๑•ㅂ•)۶」などと茶々を入れていたこびとは、私が注文したカモミールティーをたいそう気に入ってごくごく飲んだかと思うと、リラックスし過ぎたのかぐぅぐぅ昼寝し始めたので、その後の会話の邪魔はされずに済んだ。
まったく、やりたい放題である…。
「ごめんねー、うちのこびとが」
「いいよー、ほんとにいるんだねぇ。うちにも欲しいわ」
フィナンシェをおみやげにくれた姉を、こびとはたいそう気に入っていたので、うっかりしたことは言わないほうがいい…。
さて、
私は基本的に自分のことを運がいいと思っているが、なかでも姉の妹として生まれたことは、ほんとうにありがたいと思っている。
父と母は、世間基準に照らせば、まぁナントモ…評価しにくいところはあるものの、わたしたち姉妹をセットで生み出してくれたことに感謝している。
あと何年、何十年、この世で姉妹として存在できるかはわからないけれど、また昨日みたいな時間が過ごせるといいなぁと思う。
おねーちゃん、ありがとう♡
うぇーい٩(๑•ㅂ•)۶またお菓子もってきてね!
※更新はきまぐれです。また、コメントいただいた場合、返信は居候の小人にさせますので失礼がありました場合はご容赦くださいませ。(だいたい「うぇーい」とか言って言葉使いもテキトーです)
※私の日記は表題通り『なにぶん嘘日記』です。百パーセント真実ではなく、半分、あるいは三分とか八分とかの嘘、すなわちフィクションが含まれるという意味と、「なにぶん嘘もありますのでどうぞよろしく」という意味の両方が含まれております。
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