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[88/1000] 森で感じた宇宙

88日目

森の中を歩きながら、ものすごいたくさんの生命の気配を感じた。

一つ一つの草木の葉っぱや茎、幹、花、その一つ一つに、
虫や菌や微生物などが住んでいて、
営みが繰り返されている。

そこに住んでいる者にとっては、
一つ一つの葉が一つの星くらいのものだろうか。
国くらいのものだろうか。

例えば、1枚の葉っぱが1つの星だとしたら、
樹一本はたくさんの星が集まる
一つの銀河のようなもので、
この森は無数の銀河が重なり合う大宇宙。

そうやって想像してみると、
宇宙の広さがどのくらい果てしなく広いか
わかる気がした。

若々しい青葉もあれば、
枯れて地面に落ちて腐って
次の生へ循環を待っている枝や葉もあった。

今生きているものと、過去生きていたもの。
そして、未来へつながるもの。

過去も現在も未来も全てが今ここにあるという話が、
こういうことか、と
感覚的に少しわかった気がする。

多分、過去も現在も未来もパラレルワールドも、
全てがこうやって重なり存在している。

私もどこかの葉の上に住んでいる
小さな存在なのかもしれない。

どの葉っぱでも選んでいいよと言われたら、
どの葉を選ぶのだろう?

今の葉の上で一生を過ごすのだろうか。
隣の葉くらいへは気軽に行けるかもしれないけど、
宇宙がこんなに広いなんて思いもしないだろうな。

若々しく最先端を行く若い葉を選んでもいいし、
日陰でも日向でもいい。
ぐんぐん空へ向かって成長していってもいいし、
土の上で静かにしているのもいい。

どれでも選べる中で、
私は今どの葉の物語を体験しているのだろう。

宇宙には全てが存在していて、
私たちはその中で一番自分にしっくりくる物語を
再生して体験しているんだと思う。

物語は一度選んだら最後まで
それを見続けなきゃいけないと思っていたけど、
実はひょいと違う物語を選んでもいい。

葉から葉へ蝶々がヒラヒラと舞うように。

宇宙はこんなに広いし、
こんなに無数の体験が同時に存在している。
そしてどれを選んでもいい。

一生を同じところで終えなくていいんだ。
蝶々のように、飛び回って、
新しい体験をしてもいいんだ。



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KIKI
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