青空としてのわたし
マインドフルネスについて学ぶために、とある一冊の本を紹介されました。
それが、「青空としてのわたし」。
山下良道さんという僧侶が書かれた本です。
マインドフルネス、というと、なんだかとても難しかったり、簡単には到達できない境地みたいな響きがします。
でも、本当はもっと簡単でシンプルなこと。
私たちの本質は、「青空である」ということ。
心が雲ひとつない青空のように晴れ渡っていたら、どれだけ気持ちがよいでしょうか。
思えば、雲ひとつない青空、って、人生で何回くらいみたことがあるだろう?
空にはいつも雲がある。
薄い雲や分厚い雲。
雨を降らす暗い雲や、時には雷の雲も。
空に現れる雲は私たちの悩み、怒り、憎しみ、苦しみ、悲しみ。
時には、何も見えなくなるくらいの大きな黒い雲が、空を覆い隠し続ける時もあるでしょう。
でも、そんな時でさえ、雲は雲でしかなく、
雲の上にはいつも青空が広がっていて、その青空こそがわたし。
どんなに真っ黒な分厚い雲が現れて、嵐を起こしたり雷を鳴らしたりしても、決してそれが自分の本質なのではなく、
自分の本質は、あの、いつか見た、透き通るような青空。
なんだか、とってもホッとしませんか?
いつも、青空はある。
見えなくても、分からなくても、青空はあります。
だからもしあなたが、苦しんだり悲しんでたり憎んでたり泣いてたりしても大丈夫。
あなたにはあなたの青空がある。
雲はどうやって消えて行くんだろう?
風に流されて?
蒸発して?
やまない雨はないように、真っ黒な雲がそこに居続ける事がないことを、あなたはきっと知っているはず。
そして、雲があるからこそ、こんな奇跡もある。