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リーンスタートアップを読んだけど、個人開発者にもかなり響いた。。 part2
リーススタートアップをやっと読んだので、その感想文。
というか、気になった言葉のクリップ集のpart2
前半(第1部と第2部)はこちら。この記事は第3部から。
p.245 バッチサイズは小さく
同じ作業を繰り返したほうが効率的に思える理由として、もう一つ、
くり返すほど作業に習熟するはずという思い込みがある。
しかしこのようなプロセス志向の作業では、全体的なパフォーマンスに比べて部分のパフォーマンスは影響が少ない
p.263 「プル」方式
理想は、サプライチェーン全体で1個流しになるまでバッチサイズを縮小することだ。一直線に並んだ各段階が、上流側から必要な部品を引いてくる(プル)。これが有名なトヨタのジャストインシステムだ。
p.273 成長の源泉
過去の顧客の行動が新しい顧客を呼び込む。
1. 口コミ
製品に満足した顧客がいれば、そこから自然な成長がもたらされる。
2. 製品の利用に伴う効果
ペイパルなどの製品でも同じことが起きる。誰かが友達にペイパルを送金すると、その友達はペイパル製品に触れざるをえないからだ。
3. 有料広告を通じて
この方法で持続的な成長を実現するには、投資資本などの一時金からではなく売上から広告費を捻出しなければならない。
4. 購入や利用のリピートを通じて
ケーブルテレビのように定期購読的な形でくり返し購入されるものや、食料品などのように顧客の自発的な行為によってくり返し購入されるものがある。
p. 274 成長エンジンの源泉を見極める
「スタートアップは餓死しない。溺れ死ぬのだ。」
p.275 ベンダーロックイン
IT業界では、これを「ベンダーロックイン」と表現する。
このような製品が成長するためには、長期的にこのベンダーにロックインされてもかまわないと顧客が思うほど優れた新機能を提供しなければならない。
p.296 リーン生産方式の肝
時間のために品質を犠牲にしてはならない。
ー これがリーン生産方式の肝だ。
p.300 5回の「なぜ」
なにか問題に直面したとき、立ち止まって「なぜ」を5回くり返してみたことはあるだろうか。これは言うは易く行うは難しだ。
5回の「なぜ」を自問自答すれば、
表面的な症状の裏に隠れた真因を掴むことができる。
p.301 サービス業での「5回のなぜ」
サービス業の例で言えば、個人的なミスに見えた問題の多くが、探っていくとサービス提供方法の教育訓練や教本に真因が見つかるのだ。
p.303 成長するために投資すべきこと
ベンチャーを立ち上げた時、製品の開発とマーケティングに全力を集中すべきだと私は考えていた。
しかし、人員をどんどん増やし始めると、5回のなぜを行うたびに教育不足が製品開発を遅らせていることがわかった。
p.305 「5回のなぜ」の目的
たしかに人間というのは、失敗があった時、自分以外の部門や知識や性格に問題があったからだと考えたくなるものだが、5回のなぜが目的としているのは、人間ではなくプロセスに欠陥があって慢性的なトラブルが起きているという事実を客観的にとらえ、対処できるようにすることだ。
p.307 ミスが起きる理由
次のルールを守るように指示するのだ。
1. 初回はどのようなミスに対しても寛大に接する
2. 同じミスは絶対にくり返さない。
最初のルールはミス(特に他人のミス)にかにょうな姿勢に慣れてもらうためのものだ。このとき、システムに問題があるからミスが起きるのであって、人間に問題があってミスが起こるのではないことを忘れてはならない。
p.352 問題の認識しやすさ
検証による学びに切り替えると、いいと思う前にダメだと感じるのだ。こうなるのは、旧方式の問題は認識しにくいのに対し、新方式の問題ははっきりと感じられるからだ。
p.355 いま、問われているもの
製造能力なら、人が思いつくのであればほぼなんでも作れるだけあるのだ。いま、我々が問うているのは、「作れるか?」ではなく「作るべきなのか?」だ。
p.356 形のない無駄は見たり感じたりできない。テイラー(1911年)
形のあるもであれば無駄を見たり感じたりできる。しかし、人間のおかしな動きや報告性が違う動き、非効率な動きは、見えたり感じたりできる痕跡を残さない。このように見えないものを認識するには、記憶の作用、想像の努力が必要になる。またそのため、このような原因による損失のほうが、日々、物質的なものの無駄による損失より大きいにもかかわらず、片方は我々を深く揺さぶり、もう片方はほとんど揺さぶらないのだ。
p.357 まちがった仕事
ピーター・ドラッカーが指摘しているように、
「やってはいけないことを素晴らしい効率で行うほど無駄なことはない。」
p.358 本当の原因
もっとがんばれと労働者に言うだけでは駄目だ。
いまの問題自体、まちがったことをがんばりすぎるのが原因なのだから。
p.368 科学とは
科学とは、人間らしい創造的な探求なのだから。科学を起業に応用すれば、人間のすばらしい可能性が解き放たれるはずだと私は信じている。
p.368 まとめ
失敗や挫折があっても悪人探しや避難はせず、正面から向き合い、そこから学ぶ。スローダウンし、バッチサイズを大きくして予防の呪いにとらわれることがないように注意する。逆に、学びにつながらない不要な仕事は省略し、スピードアップをはかる。持続可能な価値を生み出し、世界をよりよくするという長期ミッションを持つ組織を一生懸命作る。
そして、時間の無駄づかいがなくなるのだ。
所感まとめ
前回同様、グサグサさるところをピックアップしてみた。
第3章がスピードアップ/成長ということもあり、組織論が多めイメージ。
とはいえ、
1. 魅力的な機能を追加し続けること
2. ミスは、人が問題ではなく、ミスが起こる仕組み自体が問題
3. 意味のない作業を見極め、省略し、価値を生み出し続けよう
という点は、全体でも説明されている通り。
いま作ってる積読用の読書管理サービスでも、長期的にロックインされてもかまわないと思われるほど、優れた新機能を提供し続けれるようにしたい。。( ゚д゚)!
以上!!
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