自分の1日歩数(身体活動)は知っておくべき
先日健診後の結果を取りに来た人たちに、ミニ運動講座をしてほしいという依頼があり、伺ってきました。
これがまた・・・結果を待っている間に講座を受けていただくのですが、受講者は、何かわからないけど案内されて座っている状態。たとえて言うなら、免許の更新時に、否応なく交通の講義&ビデオを見せられている更新者とでもいうのでしょうか。
まず、運動習慣のある人、ウォーキングをしている人10%程度。万歩計を付けたことある人。10人中1人。
数回に分けて講座を行ったのですが、どのグループも同じようなものでした。挙手を促す方法なので、遠慮している人もいるかもしれないと思いながら、スクワット運動10回を3セット行ったところ、あぁ間違いないなと確信しました。
スクワット5回の時点で座ってしまった人、2セット目には明らかに疲れてきている人など、椅子を補助にして実施したのですが、確実に運動不足な様子が見られました。
自分が運動不足かどうかは、主観的な判断なので実は気づいていないことも多いのです。元気に動けているときは、特にその点に考えが及ばないのかもしれません。
健康日本21の取り組みから、厚労省は国民に1万歩を推奨してきました。1万歩で300キロカロリーの身体活動を継続している人は、生活習慣病にかかるリスクが低いという、アメリカの疫学研究によるエビデンスのもとに、1万歩を目標としたのです。
しかし、そこにはなかなか到達することができず、健康日本21(2次)では、成人男性9,000歩・女性8,500歩以上を健康歩数の目安としましたが、2019年の「国民健康・栄養調査」では、一日平均の歩数は男性6,793歩・女性5,832歩という結果になっています。
また、コロナ感染予防の行動によって、この2年間は更に歩数が減ることが考えられるでしょう。だからこそ、今回のミニ運動教室で、よくわからない状態で私の話を聞いた人の中に、このままではいけないと、気付いてくれた人が一人でもいてくれると幸いです。
美味しい食べ物、便利な世の中、そして多くなったおうち時間。動く消費エネルギーと食べる摂取エネルギーのバランスが崩れると、私たちは必ず生活習慣病にかかります。
人生100年の時代はそこまで来ています。健康寿命は国が考えてくれるものではなく、私たち自身が自分で管理していくものなのです。
自分の活動歩数は、知っておくことが必要な世の中ではないでしょうか。
健康寿命に貢献できる仕事ができることに感謝です。
皆様の元気活動を応援しています。
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