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Fラン大学を休学して慶應SFCにダブル合格した時に取った、思い切った受験戦略
今年も新年に入り、受験の季節の足音が聞こえてきました。
私は慶應SFCの環境情報学部の卒業生で、学部時代の経験を元に卒業後はUI/UXデザイナーとして働き、SFC在学時代に愛着の湧いて気に入った藤沢市に暫く住んだ後、フルリモートのまま北海道移住して1年ほど経ちます。
受験に挑んだのは2013年の事なので、これを書いている2025年から遡ると既に干支が一周した同じ巳年の12年前の話になります。そのため現在は受験科目などに多少の変更はあるものの、考え方としては現在も通用するところがあると思います。
私は当時どうしても行きたかった慶應SFC(湘南藤沢キャンパス)のために、どうやったら入学できるかを本気で考え、実際にSFCの環境情報学部・総合政策学部の二つの学部にダブル合格する事ができました。
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慶應SFCで過ごした4年間の体験は私の後の人生に多大な影響を与えており、現在でもSFCの頃の研究室で知り合った仲間と共に働いていて、本当に楽しいキャリアを歩めていると感じています。
受験時の私は現役受験ではなく、偏差値30台のいわゆる「Fラン大学」を休学して人生の舵取りに頭を抱えている状態だったので、一念発起して偏差値にして約70程のSFCの狭き門を潜ろうと決意したのは今思い返しても身の程知らずながら、本当に良い選択でした。
過去の私と同じように慶應SFCの受験を考えている方の参考になれば良いなと思うのは勿論のこと、のちの私のデザイナーとしてのキャリアに繋がる読み物としても面白いかなと思ったので、可能な限り当時を思い出して受験記として書き残してみます。
(一番最後の具体的な小論文の解答内容のみ有料にしていますが、それ以外の大部分は無料公開にしているので安心して読み進めてください)
慶應SFC受験を決意するに至った理由
最初に、私が「慶應SFCを受験しよう」と思い立つまでに至った経緯から紹介します。
私は一般的な現役ストレートの進学ルートと比べると随分と遠回りをしてしまったのですが、振り返るとそれは必要な経験だったように思いますし、実際SFCに入学してみると周りも私のように紆余曲折あって学び直したいと思い入学する学生が沢山いて安堵したのを覚えています。
まず、私が初めて慶應SFCの存在を知ったのは中学生の頃に遡ります。
当時の私は父親の海外赴任が終わってイギリスから日本に帰国してきたばかりの頃で、自宅に引かれたブロードバンド回線にはしゃいでインターネットにのめり込み、HTMLやCSSを書いた趣味サイト作りを通して色々な友人が出来ていきました。
そうして知り合った友人の一人が教えてくれたのが、慶應義塾大学が神奈川県藤沢市に構えている湘南藤沢キャンパス、通称慶應SFCです。
「日本のインターネットが生まれた凄い場所で、自分も行くから君も来なよ、帰国子女で英語ができるなら余裕だよ」と紹介されました。
確信としてここは行くべき場所だと強く思った事は覚えていますが、後々母親に聞いてみると当時の私は嬉々として両親に「やっと自分の行きたい大学を見つけた!」と慶應SFCの魅力を語っていたそうです。
しかし時が流れ、いざ受験生として進路調査に慶應義塾大学と記入すると、私は担任に大反対されました。
それもそのはず。高校生の頃の私はインターネットへの没頭がエスカレートしており、帰宅から登校までの時間はほとんど夜通しでインターネットに費やし、高校の授業はほとんど睡眠時間に充てるという今思い返せばとんでもない生活をしていました。当然、成績が芳しくなかったのは想像に難くないかと思います。
「お前、授業全部寝てるし、悪い事言わんから推薦で行ける大学に行け。」
いや、ごもっともなんですが。
本当はここで強く反論しておけば良かったのですが、やはり高校生の立場から見た学校の先生の言葉というのは非常に強力で絶対的なもので、私は言われるがままに推薦をいただき、実家から通える愛知県内の情報系の大学に行く事にしました。
そして大学入学初日のオリエンテーションで、驚くべき説明を受けます。
「この学部は慶應義塾大学の湘南藤沢キャンパスを参考に創設しており…」
さすがに動揺を隠せず、変な汗が出たのを覚えています。希望していた方向性の大学に入れた嬉しさ半分、本物の慶應SFCにチャレンジする事すら諦めた身としては複雑すぎる感情でした。
その後、私は悔しさをバネにFラン大学生なりに出来る事を全てやろうと思い、サークルを創設したり、学生団体に参加したり、当時まだ新しかったiPhoneアプリ開発に取り組んでApple Storeで自作アプリを発表したり、UIデザイナーとして働いてみたり、夜行バスで遠征してハッカソンに参加したりと、がむしゃらに頑張っていました。
しかし、そういった生活を続ければ続けるほど、その大学に残る事の理由が分からなくなってしまいました。大学の外に外にと活動を広げるほど面白い出会いが増えて自分の求める物に近づいている実感があり、逆に学内に目を向けると「どうせFランだし」と何をするにもスタート地点である程度諦めている学生が多いと感じたのを覚えています。
「何でうちの大学に来たの?」と周りの学生に言葉に出して聞かれる事も少なくなく、その度に返事に困っていました。
——悩んだ結果、私は2年間通った大学を春から休学し、自分のやりたい活動を継続しつつ、改めて本来行きたいと思っていた慶應SFCの受験に備える事にしました。
(ちなみに休学したタイミングで環境情報学部だけ試験を受けてみたのですが、当然話にならなかったので1年後に改めて対策の上でSFCの両学部に挑戦する事にしました)
無論、無事合格して進学した場合は指定校推薦を頂いて入学した大学を中退する事になり、出身高校の指定校推薦枠に悪影響を及ぼす可能性はありました。ただ私の2年間の在学期間を振り返ると学内で最も意欲的な学生だった自負があり、その上で次のステップに進みたいという本気の意志は大学側・高校側の双方に理解してもらえるだろうと考えました。
のちの結果としても「慶應合格」という手土産は強烈で、進学に必要な書類を受け取りに母校に足を運んだ際、落ちこぼれていた高校在学中が嘘のように元担任の先生には祝福してもらえ、円満に進学する事ができています。
こうして、私は「中高の授業はほぼ寝ていた」「偏差値30台のFラン大学を休学中」という状態から、何とかして高嶺の花の慶應義塾大学の合格を目指す事になりました。
次に、本題の私が具体的に合格するために取った戦略に入っていきます。
慶應SFCに合格するための全体の方針
1. 総合政策学部・環境情報学部の一般入試の方式をおさらい
前提として、私が受けたのは一般入試です。
先述したとおりインターネットに没頭していた私の高校時代の成績はひどいもので、実績として何か受賞するような活動も無く、AO入試で自己推薦できるような状態ではありませんでした。
そのため、一般入試は私の唯一の選択肢だったと言えます。
2013年度の総合政策学部・環境情報学部の一般入試は、以下の3つの方法から選択できました。
英語+小論文
数学+小論文
英語+数学+小論文
小論文に加えて、英語あるいは数学の1科目の試験で入学が可能というものです。小学生から中学生にかけてイギリスに6年間の滞在経験があった私は1つ目の「英語+小論文」を選択しました。
英語、数学ともにテストは前半・後半に分かれており、後半で難易度が格段に上がります。3つ目の受験方式である「英語+数学+小論文」を選択した場合、英語も数学も前半の簡単なパートだけで済むので、英語も数学もそれなりに得意であれば科目数を増やすのが良いとされていました。
私は数学は中学までは得意科目中の得意科目だったのですが、インターネットに触れる時間を増やすべく高校の授業を全て寝ていたため公式や解き方を全く覚えていないという惨状だったので、改めて勉強し直すより英語に特化したほうが勝算が見込めると踏み、数学には挑戦しませんでした。
余談ですが、現在の慶應SFCの一般入試は科目に「情報」が追加されたほか、語学も英語だけでなく英語+フランス語、英語+ドイツ語が追加され、より多様性が広がっています。
2. 総合政策と環境情報は併願する
慶應SFCの総合政策学部と環境情報学部は、当時それぞれ「理に融合した文系」「文に融合した理系」と定義されていました。
ただ、実態としては2つの学部に受講できるカリキュラムに違いは無く、必修科目が僅かに異なるだけでどちらに入学しても大きな違いはないというものでした。
とは言いつつ2つの学部には明確な雰囲気の違いがあり、実際入学してみてもお互いに「総合政策っぽい」「環境情報っぽい」というフレーズは学内で結構飛び交っていて、しかも大抵当たっていたので傾向というものは確実にありました。
私は個人的には環境情報学部に強い憧れがあったので気持ちとしては環境情報一本勝負だったのですが、当時の現役SFC生の友人からのアドバイスで総合政策学部・環境情報学部の2学部を併願する事にしました。
入学後のカリキュラムに違いが無い上、入学後に本当に希望するなら転部も可能とのことだったので、当然2学部受験で保険を掛けておくのは妥当な選択肢だったと言えます。
事前に行った受験対策
1. 英語は足切りラインを満たせば十分なので(ほぼ)無視
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まず、受験対策で私が行った一つ目の大きな意思決定は「英語を勉強しない」事でした。
参考までに、私は小学2年生〜中学1年生までイギリスで過ごし、その後中学2年生に英検準1級に合格。中学3年生に1級を受験し、不合格となっている程度の英語力です。
「英語を勉強しない」という意思決定をしたのには、大きく分けて2つの理由がありました。
1つ目は、SFCの1科目受験の点数と合格の因果関係について思う所があったから。当時は前年度受験した学生の自己採点なども検索して漁っていましたが、「数学1科目受験し、自己採点では満点だったのに小論で落とされた」という受験生が居たのです。
色々と情報収集をした結論として、私は学科試験はあくまで足切りでしかなく、「足切りラインさえ満たしていれば、それ以降は点数がいくら満点に近づこうがあまり意味は無い」という仮説に辿り着きました。
2つ目の理由は、過去の英検の受験経験から、私は座学で勉強しても英語力が向上しないという事を体験している事でした。英検準1級を合格する程度には英語の理解はありましたが、1級は対策本で勉強しても合格に近づく実感が全く感じられず、案の定本番で落ちています。
それもそのはず、私は英語を勉強して英語を習得したのではなく、英語しか通じない海外の環境に放り込まれた結果として、やむを得ず実践を通して英語を習得した身。座学で英語力を上げる成功体験はありませんでした。
これらの要素から考え、私は以下の仮説を立てました。
英語は足切りラインに到達すれば良い
既に英検準1級レベルの英語力があるので十分足りる
慣れない座学で点数を上げるより、小論文対策に注力した方が良い
実際に赤本で過去問の英語を試しに解いてみたところ安定して当時足切りラインとされていた点数は取れていたので、不慣れな座学で英語の点数の底上げに注力するよりかは、小論文の勝率を上げていく事に注力する方が圧倒的に筋が良いと結論付け、それ以上の英語の勉強を行う事はやめました。
自分が苦手な分野はちゃんと苦手な分野だと認識するのは結構大事です。
※ 現在の一般入試は足切りに関する扱いが変わっているようです。
2. 小論文は時間内に「書き出す」訓練をした
英語の勉強をばっさり切り捨て、私は小論文とどう戦うかを考えました。
手始めに赤本を開いて過去のSFCの出題を解いてみたのですが、まず明らかな問題として気付いた点がありました。
私は高校卒業後、2年間の大学生活でほぼ紙に文字を書いておらず、元々苦手だった「紙に文字を書く」という行為が絶望的にダメになっていたという事です。小論対策以前の問題でした。
漢字はほとんどまともに書けず、書き慣れていない文字を紙に書き出すだけでも相当な時間が掛かってしまっており、四苦八苦して書き終わる頃には試験当日の120分はゆうに使い切ってしまっていたのです。
いかに素晴らしい内容の小論文を構想できたところで、紙にそれが出力されていないと採点の土俵に上がる事すらできません。
紙にもPCやスマートフォンのような日本語入力システムが欲しいと切に願いました。何故紙に書いた文字は変換できないのか。
そんな馬鹿な事を言っていても始まりません。私はストップウォッチを用意し、120分のうちに何が何でも要点を書き出す訓練に徹しました。120分以内に書けないものは評価の対象にならず、存在しないものと同義だからです。
こうして小論文のタイムアタックをしていくうちに、私は頭の中で素早く要点を整理し、文章に落とし込む行為がどんどん楽にできるようになっていきました。
依然として漢字が壊滅的な惨状は変わりませんでしたが、出題者が何を求めているかを整理し、時間内にそれを提供するという流れにはかなり慣れる事ができました。
安定して「紙に出力」できるようになったので、後は内容です。
3. 慶應SFCが求める人物像のイメージを固めた
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要点を整理して時間内に紙に書き出す事ができるようになったので、次は慶應SFCがどのような学生を求めており、どのような小論文を書けばその人物像に近づけるのかを明確にする事にしました。
慶應SFCの公式サイトには大学の理念のみならず、様々な在学生や卒業生の活躍の様子が掲載されています。私はこの公式サイトを舐め回すように隅から隅まで見る事にしました。
その結果たどり着いたキーワードは「問題発見・問題解決」です。
SFC志望の方であれば「そんなの当たり前だよ」と思うかもしれませんが、やはり一番大事なのはこの部分だと思います。
以下に、慶應SFCの「理念・概要」のページから引用します。
総合政策学部・環境情報学部が追究する教育は、「問題が与えられ、正解を教わる」のではなく、「何が問題なのかを自ら考え、解決する方法を創造し、実践する」(「問題発見・解決型」)というものです。なぜなら、現実社会に存在する多くの問題は、一つの学問(例えば経済学、医学といったもの)だけでは解決困難なものだからです。総合政策学部・環境情報学部は、分野を横断した「問題発見・解決型」の学びで、未来を創造する問題解決のプロフェッショナルを育成するキャンパスです。
慶應SFCは一つの学問の領域に留まらず、複数の学問を横断的に学ぶ事で、社会にある問題を発見し、解決方法を編み出し、それを実践していくといった問題発見・問題解決型の人材の育成を掲げ続けています。
これを小論文の出題傾向と照らし合わせた結果、自分の中での解釈として、以下の2つの仮説を立てました。
総合政策学部は、主に的確な問題発見から解決策の立案に繋げられる学生を求めている
環境情報学部は、主に解決策の深掘りから技術を駆使した解決策の実践を行える学生を求めている
これが「理に融合した文系」「文に融合した理系」の正体と見ました。
問題発見・問題解決全体のプロセスは双方の学部で必要とされる上で、最も切れ味が求められるフェーズはそれぞれの学部で少しずつ異なるという解釈です。
総合政策学部の小論文では問題の鍵となるポイントを的確に汲み取って解決に導く力、環境情報学部の小論文では問題解決自体を深める力が求められる、といった具合に頭の中で人物像が固まっていきました。
そして私は改めて当時の自分と照らし合わせて、慶應SFCへの適合性のある学生なのか考えてみました。
私は漢字が苦手でひらがなだらけの小論文しか書けませんでしたが、SFCが求める問題発見・問題解決型の人材の要件に「漢字がしっかり書ける」事が含まれているかと言うと、実は全くそんな事は無い気がしたのです。
それよりも、問題を発見・解決できる事が重要だと考えました。
そもそも慶應SFCは英語+小論だけで入る事ができます。つまり、海外の文化圏の経験を持ち、かつ論理的思考で問題解決を導ける学生を一定数求めていると考えても不自然ではありません。そういった帰国生は日本の義務教育を十分に受ける機会が得られず、結果として漢字が苦手というケースは珍しくありません。
つまり、「自分のような学生の枠はある」という結論に至りました。
世間の小論文対策の世界では形式的に「漢字のミスは1箇所n点減点される」「原稿用紙のn割以上埋めないと落とされる」といった事が言われていますが、SFCに関してはその限りでは無いでしょう。
実際私はそのような小論文を模試で書いた結果として世間一般の尺度で「E判定」という絶望的な評価を受けましたが、本番のSFCの小論文は「ひらがな多用」「原稿用紙の5割未満」で問題解決を試み、実際に合格しています(原稿用紙の半分で合格した方法については後述する総合政策学部の当日の戦略で詳細を解説します)。
問題発見・問題解決の本筋ではない懸念は頭から排除し、的確に出題の要求を汲み取り、その解を要求された形式で時間内に100%取りこぼしなく書き出す事だけに注力する。これを勝ち筋と定めました。
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試験当日の道筋が明白になったので、後は実行するだけとなりました。
続いて、私が実際に慶應SFC受験当日に取った戦略と、総合政策学部の小論文・環境情報学部の小論文を具体的にどう攻略したかをお伝えします。
慶應SFC受験当日に取った戦略
1. 英語は120分の前半で完了させ、60分は仮眠する
事前の受験対策では「ほぼ無視」して勉強しない事を選択した英語ですが、当日も英語よりも小論文に可能な限りリソースを振りたかった私は、とある作戦を考えて試験に臨みました。
それが「仮眠作戦」です。
事前に赤本で過去問を何度か解いていた私は、英語の試験に用意された120分の時間は私のような帰国生が解くと大幅に持て余す事に気付いていました。
しかし小論文はその逆で、提示された資料に目を通して論理を組み立てるのには厳しいタイムリミットが課せられます。
なんとかして英語の余剰時間を小論のために使えないかと思って考えたのが、英語を最低限の時間で終わらせて仮眠時間を捻出し、頭をすっきりさせて最大限のパフォーマンスを出せる状態で小論文に臨むという方法でした。
実際に試験当日を迎える前にリハーサルをしてみたところ、英語の問題を全て解き、解答欄が間違ってないかなどのチェックを再度一通り行っても、試験時間の半分以内に収まりました。
つまり、最大60分の仮眠時間を捻出する事ができる事が分かりました。
私は英語のボキャブラリー自体はそれほど広くないものの、英語圏で生活していた感覚があるため分からない単語でも文脈からなんとなく正解が推測でき、それで点数を稼ぐ事ができます。一方で、ボキャブラリーの外の単語で文脈からも推測できない問題は、それ以上はいくら考えても点数は上がりません。
そのため、回答&ダブルチェックを行った後にいくら時間を使おうと無駄だと割り切り、仮眠を行うという結論を出しました。
実際の試験当日も綺麗にリハーサル通りの時間配分で英語を解く事ができたので、事前の作戦通り後半60分は完全に仮眠に回しました。
その結果、受験に対する焦りや不安などの感情を含めて一旦リセットされ、頭を再起動した真っ白な白紙の状態で臨む事ができ、すらすらと小論文に向かう事ができた事を覚えています。
今でこそ自信満々に当時の行いを語っていますが、当時の私は高校の授業を寝まくって偏差値30台の大学に進学した、アカデミック的に見れば最低レベルの学生です。
「慶應を受験する周りの学生は、自分より何倍も頭の回転が速い人間」だという前提で、底辺の人間がエリート受験生と張り合えるパフォーマンスを捻り出すにはどうすれば良いかと考えた末の行動がこの仮眠作戦でした。
その結果、冒頭で書いたとおり無事合格する事ができました。
というか、この方法で合格できて本当に良かったです。これで不合格であれば、他人から見れば偏差値30台の大学を休学した上に思い上がって慶應を受験して、試験中に居眠りする舐め腐った態度で受験して帰ってきて、案の定落とされるだけのただのみっともないバカとして親に見せる顔が無かったと思います。
最後に、総合政策学部の小論文・環境情報学部の小論文の設問に対して、試験当日に具体的にどのようなアプローチで挑み、どういった小論文を書いたかの詳細を紹介していきます。
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