見出し画像

〈金山町への旅2019〉湖に棲まう伝説の大蛇「沼御前」出現!〜沼沢湖水まつり花火大会(福島県金山町)

大蛇伝説の再現を見たくて、金山町へ

またまた昔の話で恐縮ですが、2019年8月3日(土)、福島県大会津に位置する金山町(かねやままち)の「沼沢湖水まつり」の花火大会に行ってきました(この年は8月3日でしたが、毎年8月第1土曜・第1日曜におこなわれます)

沼沢湖は、約5,600年前の火山の噴火によりできたカルデラ湖。湖面の標高475m、直径約2km、周囲約7km。最大水深は福島県で最も深い96m、透明度も県内一といわれます。

金山町の位置はコチラ↓

この湖に残る「大蛇伝説」を再現したという花火大会が見たくて、郡山から車で駆けつけました。気の向くまま(ガソリン代を気にせず💦)車を乗り回していた日々…なんだか懐かしいなあ。

まず、町の方に謝らなくてはなりません。町の規模から考えて「そこまで期待はできないんじゃないかな〜」などと失礼なことを考えていて、本当に申し訳ありませんでしたm(_ _)m

「大蛇登場!」の花火大会、想像以上によかったです!

もちろん、先日須賀川市でおこなわれた「釈迦堂川全国花火大会」や先日投稿した「浅川の花火」より小規模ではありますが、湖面や周囲の風景を生かした演出がすばらしく、ナイアガラのような花火を背景に登場する大蛇は、かなりの迫力でした。

この日は日帰りだったため見られませんでしたが、2日目の日曜日には、「大蛇退治」の再現がおこなわれます。こちらも見たかったなあ(またまた見たいものが…💦)

イベントの詳細はコチラ↓

金山町に伝わる大蛇伝説とは?

花火大会のさっくりレポートの前に、町に伝わる大蛇伝説をさっくりご紹介します。

今から800年ほど前のこと。沼沢湖には「沼御前」と呼ばれる10数メートルにもおよぶ大蛇(雌だったらしい)の伝説が棲みつき、美女に化けて村人を襲っていたそう。

鎌倉時代、源頼朝より会津一円を賜った佐原十郎義連(さわらじゅうろうよしつら)が「沼御前」を退治(余談ですが、佐原十郎義連は、のちに会津を治める葦名氏の始祖だそう)

しかし、その後も退治された大蛇の怨念は、地の底から機を織るような音をさせたため、人びとは祟りを鎮めるため、大蛇を祀る「沼御前神社」を建てたといわれます。

退治された大蛇は美女に姿を変え、神社前の断崖で終日機織りをしていたと伝わるそう。明治・大正期には“機織りの神様”として、機織りをする女性たちが多数参拝していたとのこと。近隣の昭和村には、からむし織が伝わりますが、もしかして、からむしを織る女性たちも参拝していたのかな?と想像がふくらみます。

「沼御前神社」の存在は、今回この記事を書くにあたり検索して、はじめて知りました! またまた行きたい場所が増えてしまった…。

ちなみに御祭神は「浜姫命(はまひめのみこと)」と呼ばれているようです。また、江戸時代から江戸時代から旧6月19日に祭礼が行われているとのこと……やはりかねてよりの念願である奥会津三島町で暮らすしかないかも? 

実は一定期間、奥会津で暮らしたい!という願望を持っていたりします。一つは雄大な自然とその中での暮らしを体感したいから。もう一つは、地元で山人(やもーど)と呼ばれるマタギの文化に触れてみたいのです。

「沼御前」と「沼御前神社」については、コチラのblogが詳しかったです(写真も多数)


それでは、以下、写真を中心にさっくりレポート♪

……と思ったのですが、6年前とはいえ、残っていた写真があまりにもショボいので、Youtubeより動画もお借りしてきました。コチラで「大蛇出現!」の臨場感をご堪能くださいm(_ _)m

郡山市から車を駆って、約2時間……Googleマップ様は1時間30分とおっしゃいますが、沼沢湖は標高475mの山の上にあり、そこまで坂道を上がっていく(しかも当時は道が狭かった…!)ので、実際には2時間くらいかかったと記憶しています。

沼沢湖のほとりに到着!
すぐ近くにキャンプ場があるため、花火とキャンプを同時に楽しむ方が集まっていたように記憶しています。皆さん、砂浜に車を停めてオートキャンプをしたり、テントを張ったりしながら、花火の打ち上げを待っていました。

この日は行けませんでしたが、近くにはケルト・ファンタジー文学研究の第一人者である、英文学者・比較文学者の井村君江さんのコレクションを中心に、妖精に関する絵画や資料を展示した「妖精美術館」も。こちらについては、後日投稿します。

とってもシンプルな看板

湖に夜の帳(とばり)が下りるころ…光の滝が出現!
そして、その向こうから何やら光るものが近づいてきます。

流れ落ちる光の瀑布を背景に伝説の大蛇「沼御前」登場!

光の瀑布が消えた湖上を進む「沼御前」」
私の写真だと、凄さが全く伝わらないかと思いますが、想像以上の迫力がありました。

会場右手の松林の向こうから、スターマイン。光が湖面に写り込み、松の木のシルエットを浮かび上がらせます。ファンタジックな光景♪

次々に打ち上げられる花火。

燃え上がる炎は、大蛇の叫びか村人の嘆きか…。夜空と湖面を染める紅蓮の光。

花火の色合いによって、風景も色を変えて…

湖面と松林がドラマティックなシーンづくりに一役かっています。

スーパーノヴァのような光

湖の上に余韻を残して、花火大会は終了!
「早く帰らないと、渋滞して帰るのが遅くなっちゃう!」と余韻を楽しむ間もなく、そそくさと立ち上がった私ですが、周囲の皆さんはさほど急ぐ様子もなく、のんびり、ゆったり…。

ほとんどの方が、花火を楽しんだ後、湖畔でのキャンプを楽しまれるようでした。次回はわたしもオートキャンプしてみたい!(軽バンがほしい!)

古い話の上、情報の鮮度が悪い記事が続いて恐縮ですが(せめて7月下旬に投稿していれば…)、次回も2019年の会津関連の記事を投稿する予定です。

南会津・奥会津関連のマガジンはコチラ↓


いいなと思ったら応援しよう!

まほろ@2000年代にタイムスリップ中
いただいたサポートの半額は地域の小さな祭りや伝統行事を守る保存会に寄付し、残りの半額は取材にかかる交通費や宿泊費に充てさせていただきます。よろしければサポートお願いいたします。また、収支は定期的に発表いたしますm(_ _)m