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【福島市への旅2019】妖怪伝説が残る民家園の室石、そして猫たち(福島県福島市)
お久しぶりの更新になってしまいました。
3ヵ月ほど前に投稿した【福島市への旅2019】廣瀬座を見たくて、民家園へ(福島県福島市)の続きをアップします。今回ご紹介するのは、民家園の片隅にある巨大な岩「室石」と民家園で暮らしている野良猫たちです。
↓【福島市への旅2019】廣瀬座を見たくて、民家園へ(福島県福島市)はコチラ
室石とは、民家園の駐車場側にある池(川?)の中央にある巨大な石のこと。苔なのかどうかは不明ですが、緑に覆われたゴツゴツした岩は不思議な存在感を放っています。
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近くに案内板がありました。以下、引用します。
康保年間(西暦995年頃)この地に室石将監という妖怪が棲んでおり狐に化身しては村人に禍害を与えておりました。
出羽の国(現在の山形県)羽黒山の修験者3人は、朝廷の命を受けて、恐怖の日々を送っている村人の難を救うため、500人の山伏を率いて、この地に遠征して来、苦戦の末狐を捕えました。
村人はじめ修験者、山伏1000人余の人たちは、妖怪将監の降伏の祈祷を4日3晩続け遂に将監は真人間に立ち戻ることを、祈り続ける人たちに誓いました。
1000人余の人たちは歓喜絶叫し、この歓びの響がこだまし、巨石が割れたと語り伝えられております。
ここに稲荷宮を祀り、また天水分神を併祀して、養蚕、五穀豊穣、家内安全、身体健全の護り神として崇敬されました。
毎年4月25日には、庄野の人たちによって祭礼が続けられております。
この地(福島市庄野?)の地に室石将監という妖怪がいたとあります。「真人間に立ち戻る」とあるので、元々は人間なのかもしれません。
その室石将監を調伏したとき、村人たちの歓喜の響きで割れた巨石が室石と呼ばれることになったそう。この伝説にはどんな歴史が秘められているのでしょうか。時代的に蝦夷と関連したり……しないかな?
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そういえば、今回記事をアップするにあたり、民家園の公式ホームページを検索したところ、園内に和食とイタリアンのお店「にぎ和伊カフェむろいし」がオープンしたとか。地産地消の食材を用いた福島の郷土食や和洋折衷料理、福島市のフルーツを使ったデザートやドリンクなどが楽しめるようです。ああ、福島市にも行きたい…!
世界を金色に染める木立越しの夕日。閉園間際とあってか、観光客や地元の家族連れの姿もいつの間にか見られなくなり、園内はひっそりと静まり返っていました。怖いような静けさでした。
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……と思ったら、園内にいたのはわたしだけじゃなかった!(てか、普通に福島市の職員さんがいるけど)
なんと室石近くに猫たちの姿が…!
野良猫が住み着いていることでも有名な民家園。
「ネコにエサをあげていると、エサを放置するとクマを呼び寄せるおそれがあったり、腐敗して不衛生です」とエサを放置しないよう呼びかける立て札がありました。そういえば数年前、広瀬座あたりにクマが出没したと聞いたことがあります。
下の茶トラさんはおしとやかな美人さん(メスだと断定しています(;^_^)
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こちらの子はなかなかの面構え。近づいても動じません。オス猫ちゃんだと
思います。
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と思ったら、びにょーんと伸びをして
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「すんません! もう少し写真撮らせてください!」というわたしのお願い
には答えず、「もういいだろ。俺は飽きたぜ」と言い捨てて立ち去る風情。
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と思いきや、立ち止まって、毛づくろい。翻弄されるわたし。
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こちらを見て、「あれ、あんた、まだいたの?」と言いたげな視線。
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また立ち上がって、今度こそ消えていく。
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金色の光の中へ…。
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また、民家園の猫さんたちに会いたいな。
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