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基岡夕理(きおかゆうり)
2022年9月3日 16:33
島の端(クジラの尾)にヘリポートのようなスペースがあって、それこそヘリのようにロボットはゆっくりと着陸した。羽が収納され、ドア(腕)が開く。その瞬間に力が抜けてへたり込んでしまった。安堵もだけどそれよりも、ずっと力んでいたせいで疲労感に襲われていた。そんな私を、「失礼します!」と勢いよく腰から抱え上げる河西くん。びっくりして、胸の辺りにあるその顔を見るも、彼は横を向いていて、その視線を追っ