【願いの園】第二章 01
アラームがけたたましく鳴っている。
寝惚け眼には見慣れた天井。朝だった。
なんだか凄く疲れる夢を見た気がする。凄くだるい。二度寝したい。早く夏休みになればいいのに。怠け者な私とは対照的に枕元ではスマホが一生懸命仕事しており、うーんとうめきながらガシッと掴んでアラームを止めた。入れ替わるように蝉の声が聞こえてきて、起きなきゃなぁと。ふわあ、とあくびしながら部屋を出る。
午前七時前であり、汗をかく手前の暑さだった。
それにしてもなんの夢を見たんだろう。思い出さなきゃいけない気