【読み方はバーンアウト・シンドロームズ】「燃え尽きるほどのストーリー(BURNOUT SYNDROMES)」【ほめほめ感想文】
こんにちは~Kiitosです!
今回は3ピースロックバンド【BURNOUT SYNDROMES】について、蓄積してきた愛をふりまいていきたいと思います!
私事ではありますが、このバンドに出会ってから一気に邦ロックにのめり込みました。なので、興味を持ってこれを読んでくれた人も引きづり込みたいという意気込みです!笑
それではどうぞ!
燃え尽き症候群…?
一体BURNOUT SYNDROMESとは何者だ?(大体初めての方は「なんて読むの?」ってなって困る)と思っている方に私の知っている情報を紹介しますね!
【読み方】バーンアウト・シンドロームズ(「燃え尽き症候群」の英語+複数の「s」)
(ちなみにバンド名の由来はCDショップでBUMP OF CHICKENさんの横に自分たちの作品を置いてほしかったからだそうです…!)
【結成】2005年、大阪(活動期間15年超え!)
【メンバー】熊谷和海さん(ボーカル・ギター)、石川大裕さん(ベース・コーラス)、広瀬拓哉さん(ドラムス・コーラス)
いわゆる3ピースバンドです。
バーンアウト(愛称)さんの良さ、唯一無二の特徴を挙げるとすると、
「楽曲テーマの幅広さ」、「メッセージ性と心に刺さる文学のような歌詞」「3ピースとは思えない楽曲の完成度」
だと思っています。1つずつお話しします!
アニソン界のシンデレラバンド
数多くの素晴らしい作品を作ってきたバーンアウトですが、彼らを語る上で「アニソン」という言葉は欠かせません。
なにせ、ジャンプのレジェンド級ヒット作、「ハイキュー」、「銀魂」、「Dr. STONE」などのアニメ主題歌を担当しています。
半分以上がアニメ主題歌で構成されたアルバムがある程です。
なぜこんなにもアニメ主題歌に起用されるのか?それは楽曲テーマの守備範囲が広いこと、他のアーティストさんがテーマにしないようなものも主役にできるからだと思います。
アニメの主題歌ではアニメの内容に沿って作られていますが(ハイキューであれば「鳥」、銀魂では「武士、侍」など)、
珍しいものでいうと麻雀(『国士無双役満少女』)を主題にした楽曲があります。
とにかく、そのテーマ・シンボルを楽曲のメッセージと結びつけることに関しては右に出るバンドはないです(私調べ)。
『Ms. Thunderbolt』という楽曲では「雷」をテーマにしていますが、「雷」の持つインパクトと衝撃を、ある女性へ恋に落ちた衝撃と重ねています。しかも、例えに「雷」を使うだけでなく、曲全体で「雷」を主題に置いています。
具体的なイメージと目には見えないけれども強い感情が結びつくことで、感情が具現化され、メッセージが伝わりやすくなっています。
神業です。
まるで純文学
2つめは「歌詞」に注目です。
バーンアウトの楽曲には多種多様な言葉や引用、描写が多く、目を引くような表現を得意としています。
かなり迷うんですが、『文學少女』という楽曲を取り上げます。
歌詞の文学性のみならず、文学作品のタイトルや一節などの引用の嵐!それがさらにバーンアウトならではの世界観、歌詞からのメッセージ性を強めています。
歌詞の文学性が光るのは、特にこの部分、
この言葉の中に、私はこの楽曲の核となるメッセージを感じました。
おそらくその痣は誰かに、もしくは自分で、体に刻まれたもの。苦しみや悲しみ、痛みなどが渦巻く心しか、その時にはないかもしれません。しかし、それでも強く生き抜いて、後からその痣の跡を見ると、それが今の自分を形作った1ピースになっている。あなたが苦しいときに、あなたが戦って、苦しくても辛くてもそれでも生きて、そうやってここに立っているその痣は、とても美しくて綺麗な勲章。
このような情景が頭に鮮明に浮かぶ歌詞です。
また、文学作品のタイトルや一節を見事に組み込んで光らせている部分が、
まあ、たくさん。私のお気に入りは『限りなく透明に近いブルー』(村上龍さんのデビュー作)です。
「朝…」の部分は太宰治の『斜陽』、「鳴り響く寂しさ」は綿矢りささんの『蹴りたい背中』、「"好き"という絶望」は桜庭一樹さんの『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』の一節(おそらく書き出し)だと思われます。
圧倒的なボキャブラリーとワードセンスに圧倒されながらも、頭でシーンを描き出さざるを得ないような曲です。
こんなライブ、見たことない…!
大学受験を終えて、受験生時代ずっと聴いていたバーンアウトのライブに行ったのですが、
泣きました。周りで盛り上がっているファンの皆さんにばれないように。
受験勉強の辛さや、憧れの人を目の前にしたことも影響したとは思うのですが、あまりにも自分の目の前で、理想というか、「聴きたい」音楽を真剣に、ハイクオリティで奏でていたことに感動したのだと思います。
どの楽器も、歌声も、その場に流れる空気も、彼らが作り出したワールドでした。
3ピースバンドではやはりライブや楽曲のクオリティが課題になることは当然のことですが、全く物足りなさを感じません。これはひとえにお三方の努力の賜物です。結成から長い年月の中で培ったのでしょうか。
そして、ライブで印象的だったのはベースコーラス担当の大裕さんのMCスタイル。なんとヘッドセットを付けての進行!!
私は初めてのライブが、前述、バーンアウトの大号泣ライブだったので、よくあるスタイルなのかと思いましたが、知っている限り他にはいません。
しかし、激しく動くライブの中では意外と理にかなっているかも、と思いました。
厳選!必聴の3曲
最後に、頭を抱えて選び抜いたおすすめの3曲を紹介します!いろんなパターンで選んだので、ぜひ当てはまる方は聴いてください!
・BURNOUT SYNDROMES…?初めて聴くぞ…?という方向けの1曲
『FLY HIGH!』:メジャーデビュー曲&『ハイキュー!! セカンドシーズン』オープニングテーマ。疾走感とともに飛べそうになるアンセム。
・ああ~!ハイキューとかの主題歌の人ね!もうちょっと違う曲も聞こうかな…という方向けの1曲
『セツナヒコウキ』:夢を追い上京を決めた少年の、想い人へのさよならの曲。せつないとせつないが思い切り詰め込まれた曲。
・知ってる知ってる!めっちゃいいバンドだよね!と思っている方向けの1曲
『或るK大生の死』:京都でこの世と決別すると決めた大学生の数日を描いた曲。文学エッセンスが強めに入った、私の殿堂入り曲。
いかがでしたか~!愛強めでしたね…笑
少しでもバーンアウトさんに興味を持ってくれたり、曲を聴いてみようと思ってくれたら本望です。
こうやって良さや魅力を伝えることで、バーンアウトさんからもらった活力の恩返しができたら嬉しいです。
ではではまたね、エンパステレパスでした⚡