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雑談はチームを救う? | Google流リモートチームを活性化する3つの視点

こんにちは。現在、日本に居ながらドイツにバーチャル転勤中です。上司はドイツにいるオーストリア人。転勤中は日本の仕事は一切せずに遠隔にて海外の案件に従事してます。

※詳細はこちらの記事をどうぞ↓

リモートでの転勤を始めて早1ヶ月が経とうとしています。仕事上では特段支障はなく淡々とこなしてるんですが、なんかしっくりきません。モヤモヤの正体はなんなんでしょうか。

いろいろ考えた結果、自分の中である程度の答えがまとまりましたのでこの場を借りて紹介したいと思います。

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私の仕事とバーチャルな転勤

私の従事するバーチャルな転勤ですが、現在試行中の段階で初の試みになります。私はその実験台です。笑

私の仕事はと言いますと商品開発で、商品のスペックを決めるのが仕事です。言い換えると、商品の仕様を数字で指定する感じでしょうか。

数字が全てと言っても過言ではありません。それゆえ、やりとりはメールだけで十分。必要な数字だけを伝えればそれで仕事は回ります。私の仕事は現物を扱わない分、バーチャルな転勤とすごく相性が良いわけです。

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軽い気持ちでヒアリング

このプログラムは9ヶ月の期限付きです。任期満了に伴い、お役御免とはいかず、このプログラムを広めていくために制度自体の改善点や提案が求められます。若干のプレッシャーですね。

そのため、極力裾野を広げて取り組もうと、いろいろな人に聞き取りを行いながら進めているところです。その中でグローバル化(?)が先行しているチームのメンバーにもヒアリングしてみました。

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目から鱗のアドバイス

同じフロアのとあるチームは、ドイツと日本の二箇所にあります。メンバーはそれぞれ4、5人くらい。ただ、管理職は日本に一人です。

つまり、ドイツにいるスタッフは、日本側の上司(ドイツ人)と遠隔でコミュニケーションをとる必要がある訳です。

どういう苦労があったかについてドイツにいる同僚(フランス人)に聞いてみたんですが、個人的には想定外、目から鱗でした。

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雑談って意外に大事なのかも

私が受けたアドバイスは、端的に言うと『もっと雑談した方がいい』でした。

ざつだん【雑談】
《名・ス自》とりとめのない談話。よもやまの話。

リモートで仕事していると、雑談というものがほぼ無くなります。ドイツにいるメンバーと顔を合わせるのはビデオ会議のみ。

勿論、拠点を同じくする我が同僚とは喋ってはいるものの、直属の上司はドイツにいるため、原則ドイツにいる上司やメンバーとの雑談は皆無です

リモートワークは、時差もあるため文字でのコミュニケーションは多くなりがちで、仕事のエッセンスのみのやりとりとなる印象です。そのため、無駄を極限まで削ぎ落とすことは出来るような気がします。

しかし一方で、仕事の『遊び』がないわけです。必要最低限をこなすには持ってこいの状況ですが、バーチャル転勤というプログラムの今後の発展も踏まえると、この『遊び』は取り入れた方が良さそうだという個人的な結論に至りました。

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Googleの研究によると…

2年前の研修で一緒だった同僚がGoogleのリモートワークに関する記事を共有してくれました。今の今まで、すっかり頭から抜けてました。が、自身のモヤモヤについてウダウダ考えていると、この記事について思い出しました。

読めば読むほど渡に船。私の背中を押してくれそうです。

リモートチームをもっと活性化するために

遠隔で働くチームにとって大事な3つのこと 〜Googleによる2年間の調査結果〜』(拙訳)というタイトルの記事ですが、私にとっては示唆に富むモノでした。

ざっくり言うと、リモートで働くチームにとっての『雑談』の重要性について触れられています。

many who were interviewed said remote work made it "more difficult to establish connections" with their colleagues.(本文引用)
インタビューでは、リモートワークで人間関係の構築が一層難しくなるとの回答が多く見られた(拙訳)

リモートワークで人間関係を構築する上での、Googleのオススメについて以下説明していきます。

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Get to know your people
人を知ろう

So, instead of jumping right into an agenda, Google recommends allowing time at the beginning of a meeting for personal conversations, like talking about what you did over the weekend.(本文引用)
いきなり本題に入るよりも、個人的な会話から始めるのが吉でしょう。例えば週末の出来事など(拙訳)。

ミーティングは皆が参加できる日時を予め決めておくのもおすすめだそうです。『個人的な会話』っていわゆるアイスブレイクというヤツですね。これ、苦手です…

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Set clear boundaries
仕事に線引きしよう

コミュニケーション上のガイドラインをある程度作った方が良いとのことです。『ここまでは対応するけど、ここからはやるべきではない』という線引きと理解しました。

Communication (e.g., answering emails/pings off-hours, expected response times, information-sharing across time zones)
Meetings (when team members should and shouldn't join meetings off-hours)
Schedules (personal time, vacation, etc.)(本文引用)
コミュニケーション
・時間外の電話やメールについての対応ガイドライン
・依頼への回答に対するスピード感の推奨レベル
・時差がある地域間での情報共有のガイドライン
打合せ
・時間外の打合せへの参加要否のガイドライン
スケジュール
・休暇などの予定の事前共有       (拙訳)

役割が曖昧になってる部分は確かに悩みどころなのかもしれないですね。前述のインタビューを快諾してくれたフランス人の同僚@ドイツですが、仕事上での悩みのうち『役割分担』に関する部分が結構占めるようでした。

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Forge connections
信頼関係を築こう

So, the researchers recommend making an extra effort to connect on a personal level. "Pick up the phone or send an instant message to ask about their day [or] weekend plans," they write. Use one-to-one meetings to discuss your people's experience, and how you can better support and include them.(本文引用)
研究では、個人レベルでの関係性を作るよう働きかけるのがおすすめとのこと。例えば『電話やメールで週末の予定を聞く』などだそう。また、一対一の打合せを活用して、体験談や効果的なサポート方法、一体感の出し方などを話し合うのも良い(拙訳)

つまるところ、信頼関係なんですね。『なーんだ、そんなことか』という声が聞こえてきそうです。笑 ただ、実際に遠隔で仕事をしてみると相手の顔が見えにくい分、やりづらさはある気がします。

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働き方改革を添えて

以上、Google先生によるリモートチーム活性化策三選でした。

紐解いていくと、なんとなく昭和のサラリーマンがやってた『飲みニケーション』と重なる部分がありますね。じゃあアフター5ヨロシクとなっちゃうんでしょうか。笑

まぁ一昔前は『飲みニケーション』が信頼関係構築に一役買っていたのは事実でしょう。価値観が多様化した現在では、というと…まぁ一長一短なんでしょう。

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まとめ

Googleの調査結果のエッセンスは以下になるかと思ってます。

・相手の性格を知り、自分の性格も知ってもらう
・仕事がやりづらくなる障害を取り除く
・相手を信頼し、自分の事も信頼してもらう

この3点はリモートチームだからこそ浮き彫りになったのかもしれませんが、リモートであれなんであれ、まぁ大事なのかなと思った次第です。

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さいごに

明日、上司と面談があります。この記事を書くに至った考え(転じて、要望。笑)についてちゃんと話せたらと思っています。

個人的には、プライベートのトピックについての雑談をそこまで重要視していませんでした。が、しょうがありません。この9ヶ月間は心を鬼にして仕事中の雑談に励みたいと思います。笑 それではまた。

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