意見よ、届け! | 相手を落とす目線合わせのススメ
こんにちは。皆さんは毎日仕事を何から始めますか?私も多くの方と恐らく同じで、まずメールチェックから着手するのがいつものルーティンです。
はじめに
今朝、私の所属する部署の『組織サーベイ』の結果なるモノが届いていました。私の出社時間の7時台はまだ閑散としており、静かなオフィスで何となくレポートを見てました。
組織サーベイは、組織診断とも言われるらしく、会社の方針と従業員のマインドがどれくらい噛み合っているかを調査するのが目的だそうです。
そういえばアンケートに答えたなぁと思いながら眺めてました。
皆さんは意見を聞いてもらえてますか?
その中の1項目『意見の通りやすさ』が目に入りました。私が所属する部署では、仕事の内容もあってか、やや高めのポジティブなスコアのようです。
皆さんの所属する組織ではどうでしょうか?意見って聞いてもらえてますか?
意見の通りやすさを決めるモノ
私の場合、20代の頃と比べて、比較にならないくらい意見が通るようになった気がします。会社に毒されたのが主な理由です。笑
一般論として何が意見の通りやすさを左右するのかについていろいろ考えてみたので、この場を借りて私の考えを紹介したいと思います。
ここでは、
意見が通りやすい
=提案通りに相手やコトが動いてくれる頻度が高い
として話を進めます。
当然、聞く耳を持たれないとか議論以前の問題も孕んでいるケースも多々あると思います。言いたい事をぐっと堪えて、ここでは『話せば分かる相手』を想定して進めさせてください。
妻からの問い “切るべきか切らざるべきか”
髪型を悩んでいるパートナーから
「長い髪と短い髪、どっちがいいと思う?」
と聞かれたとき、アナタならどう答えますか?
この問いに対する答えはありません。笑
意見の通りやすさを左右する重要なポイントとして次の2つの反応を引き出すのが大事かなと思いました。
「そうだよね、確かに」
・・・相手に納得感を与えること
「なんで今まで気付かなかったんだろう、確かに」
・・・相手の気づきを引き出すこと
相手の納得感は、目線が合ってるサイン
相手が『どういう答えを期待しているのか』が1つ目のポイントとなってる気がしてます。
そもそも妻の質問の意図はなんなのでしょうか。
例)髪型が全然気に入らない、髪が邪魔、短い髪が流行ってる、気分転換したい、ただ迷ってる事を共有したい、実は話を聞いてもらいたいだけ 等々
相手と同じ目線に立ち、相手の問題意識を踏まえた上で見解を述べるのが良さそうな気がしてます。
私の場合、妻から「やっぱそうかなぁ、そう思う?」を引き出せたのであれば、次のステップに進めます。笑
いい気づきはこちらの意見を後押しする
相手にとって想定外の視点やメリットをこちらから提示できて、かつ理解してもらえる場合はさらに効果が増しそうです。
例えば、『短い髪型がいい』という方向性に付随する想定外のメリットとして次を考えました。
例)外にハネなさそう、マフラーしやすそう、乾かすの楽そう、大振りのピアスが似合いそう、自分の好み、女優の〇〇さんの髪型は素敵 等々
このケースに適切な例かどうか微妙ですが、機械的に自分の見解を伝えるよりも、ぐっと成功率が上がった気がしませんか?どうですかね。
相手の腹を探ろう
仕事に話を戻します。
仕事での提案は、広義では相手(もしくは組織)が困っていることへの解決策になると思います。
『だったら解決策さえすればいいんでしょ』と我々は思ってしまいがちです。(=どちらの髪型がいいか答える)
しかし、相手の腹の中には意思決定を大きく左右する『必要条件的なモノ』がしれっと隠されている気がします。
例)コスト、スケジュール感、戦略との適合性、自社ブランドへの影響、他部署との調整の難易度、執行役員の思考と趣向 等々
アナタの出した解決策が、『相手がしれっと腹の中で隠し持っている条件』を満たしていれば、提案としては100点だと思います。
さらに、相手の新しい気づきを引き出す事が出来れば提案としては120点でしょう。この部分はアイデア力が試されるような印象です。
さいごに
よく採用されている提案はやはり時流に乗ってる気がします。自社ビジネスを取り巻く大きな流れや時代の波を上手く捉えているイメージです。
人生もいい波に乗れるといいですね。ではまた。