ゾンビになるのみもの
夜徹夜で勉強したり、残業して仕事したりすると、脳みそが疲れて寝たくて作業効率が格段に落ちるんだとか。夕方以降は仕事しない方がいいという話。
今この作文を作っている今は“午前の3時”。とある店でお酒をちゅうちゅうといただいている。
ベロベロのおじさんと、ノリが良いというのか軽いというのか、僕と同い年の男のひと(自分の年齢をベラベラ話していた)が、隣でヘイヘイと歌を唄っている。
こうやってくだらないお酒を呑んでいるとわかるのだけど、脳の機能は格段に低下しているのがわかるね。何してるんだろうか僕は。作文を書く手が全く進まない。こんなところにいないで、早く家に帰って寝た方がいいに決まってんだけど、なんだかそれよりも、ちょっと呑みたい気分が今のところ勝っていて、おじさんの斜め前で呑んでいるわけだ。ごめんねおじさん、正直言ってうるさい。
今さらだけど、朝まで開いてる静かな和風居酒屋の方が幾分か安くて美味しいお酒が呑めただろうになぁと、考えたりもしている。
話題は脳の活動力について。
深夜の脳の働きはお酒を呑んだ時と同じなんだという。だから、徹夜と残業は非常に効率が悪い。夜の方が勉強ができるとか仕事がはかどるというひとは、単純に夜起きていることが多いから“午前中に眠くてしょうがない”というだけのことだ。生活習慣を見直して朝起きるようにすると、スカッとした仕事ができるのかもしれない。
もしかするとこんなことがないだろうか。
『明日は遊びに行くから、朝早く起きて車で友達を迎えに行かなきゃいけない』
なんていうような時だ。
当然、前の日はお酒なんか呑まないで早く寝る。目覚ましを朝の4時に鳴らしてスパッと起きる。5時半くらいに友達を拾ってドライブするんだが、7時くらいにはテンションが高くなってて会話も弾む。
なんてこと。
コレだよね。こういう毎日が良い。毎日遊んでいたい。かわいいひとと。
違うか。
話はまた現実へ。
じゃあ…今この時間にお酒を呑んでいると、脳の機能はどうなっているんだろう?
お酒に酔っている人間はほとんどゾンビに近いんだという話も聞いたことがある。いや、もう脳内はほとんどゾンビなんだろう。
ということは。
今僕は深夜にお酒を呑んでいるから、もうそれはそれはゾンビなわけで、ゾンビ作文を作っているわけだ。脳が働いていなくてたまらん。考えられない。オヤジの歌声が限りなくうるさい。集中できない。
お酒を呑みながら作文しようかと考えたんだが間違っていた。
ゾンビオヤジの歌声とお酒に脳が溶かされて感染してしまったようだ。
ところで話がかなり変わるけど、ゾンビってみんな好きだよね。
どういうところが好きなんだろうか。
噛みつくところ?
感染するところ?
腐敗してるところ?
服がはだけているところ?
う〜とか、あ〜って唸るところ?
追いかけてくるところ?
凶暴なところ?
頭さえ無事なら生きているところ?
眠らないところ?
…
こうやって、ゾンビの特徴を挙げてみると、ずいぶん酔っぱらいに似ているような気もするが、でも、酔っぱらいって好きになれる?
いや、なれない。
今カラオケを放棄してゾンビオヤジは寝だしたぞ。ただの迷惑オヤジと化している。
酒は呑んでもゾンビ化するな。
今の季節気をつけようね。
ゾンビにならないという目標もありだな、これからの僕は。