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おもしろおかしく修行しちゃえ!

ドラゴンボールの悟空に憧れて、悟空の良さについて考えている。


前回も悟空が“可能性を信じる人”であるという事について考えた。


どんな技も通用しないような相手にも、自分の持てる限りの技を試して、どうにかしてやっつけられないかとチャレンジしまくったのだ。

小さな可能性がある限り、それを信じて勝つための可能性に賭けたのだ。



セルとの戦いはほぼほぼ賭けでしかなかったが、ひとつの可能性を信じ、そしてその賭けに勝ったと言える。


悟空達のメンバーにセルの強さに匹敵するか、それを上回るような人物はいなかったが、ただひとつ勝てる方法を悟空は知っているかのようだった。その落ち着きぶりを皆はちょっと不気味に思っていたのかもしれない。


悟空はベジータ同様、熱心に修行するかと思いきや、パワーアップした状態に慣れるようにとスーパーサイヤ人の状況で普段の生活をして過ごしていたのだ。


この時、どんなに修行して鍛え上げても、どこかで必ず“強さの壁”にぶち当たることを知っているようだった。

というのは、精神と時の部屋から出てきたベジータとトランクスはかなりの強さを身に付けていたが、その強さにも壁にぶつかっているはずだという“読み”があったかのような、”もうどうしようもない”といっているかのような落ち着きぶりにも僕は見えた。


様々な修行を終える後に、誰かの頭に触れるだけで考えや記憶を探る事ができたり、ベジータとの戦いでは悟飯とテレパシーすらしている。そういった第六感的なもので強さの壁みたいなものに気付いていてもおかしな話ではない。


これは完全に推測ではあるが、もしかすると相手の隠して持っている底力的な能力なんかも、なんとなく察知する能力があったりして、自分が勝てるかどうかを感じ取る能力も持っているのかもしれない。そうだとしたら、悟飯が真のチカラを隠し持っている事すらもなんとなく察知する事ができたのだとも言えると思うのだ。

ただ、もう一度脚注しておくが、この点は僕が考えた推測で、悟空にそういう能力があるという描写や文章があるわけではない。




今回は、悟空はなぜそんなにも「修行に熱心で、楽しそうにしていたのか」という点について考えてみたい。


悟空はいつでもなんとなーく笑っている。

さすがにフリーザをやっつけた時はちょっと悲しそうな顔をしてたが、相手がとんでもなく強くて敵わないなぁと思う時でも、ちょっとだけ笑っている変なところがある。


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しかし、それ以外にも生活をしている時は楽しそうだ。

鈍感なのかもしれないし、単に難しく考える事ができるような知識を持っていないだけなのかもしれない。

こういうのを“楽天的”と言うが、しかしそんな事も楽しんでできるのは至極素晴らしい事だと言える。


楽天的に考える人って周りにいる?

僕にはいるっちゃいるかな。


いるっちゃいるが、悟空みたいな人ではない。なんつーか、いつもニコニコしているというよりは、いつもニヤニヤしているといった方が当てはまる。だから、その本人も言っているが、それが心地いい人とそうでない人とではっきり分かれてしまうんだというのである。

あとは、“自分のことを笑って馬鹿にして見ているんじゃないか”って思われてしまうんだというのだ。

なんたる思い込みなんだろうか。


常にニコニコ悟空みたいにしていられる人ってそういるものではないのがよくわかる。

じゃあなんで悟空はニコニコしていられるんだろうか?

実はドラゴンボールの中にも同じようなキャラがいくらかいる。


たとえば、クリリンとか牛魔王とか、悟空のじっちゃん(孫悟飯)とか…。

そう!感の良い人ならすぐにわかるのだが、みんな亀仙流の武道派の人である。


牛魔王が気持ちの良い人かどうかはあんまりわからないって?

牛魔王はたまーに出てくるが、けっこうよく笑っていて優しいのである。
(一応悟飯のおじいちゃんだし)

最初の頃はオノを振り回して攻撃してきたりしていたが、後に亀仙人に叱られていた。

その後はちゃんと優しい人になってよく出てきている。


亀仙人もかなりのエロではあるが、優しくてよく笑っているイメージはあるし、飄々とした単なる爺さんである。


修行するシーンもただ見ているだけでガミガミと口が達者なわけではない。

一緒に走って一緒にトレーニングしてくれるシーンがいくつもある。そして優しいし共に楽しそうに生活してくれているシーンもある。

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だいたいがエロ本を読んで、体操のテレビを見て、日光浴をしたりして生活している、なんとも健康的なおじいさんである。


というのも理由があって、そうやって武術を学ぶ事により心身共に健康的になって、そこから生まれた余裕で、おもしろおかしく生活しちゃおうという亀仙流的な目的があるからなのだ。

実は悟空は単なる強さを求めて修行しまくっているわけではないのである!


元気に戦うためにはまず元気でいないといけない。

元気で戦うために、たくさん食べてたくさん寝て、たくさん修行に励んで、そしてたくさん勉強して(亀仙人の修行には勉強も含まれる)、朝から昼からたくさん動く事、その全てが亀仙人の修行なのである。


修行だと思ってたくさん働いていたら、知らない間に強くなっていて、しかもバイト代も稼いじゃった!(バイト代をもらっているシーンはあったかどうかわからないけど…)なんて修行だったら、すぐに時間が経ってしまいそうだ。


そうやって、おもしろおかしく生活できたら良いなぁ。


そう。悟空はそんな修行をやっているから、なんでもかんでもおもしろくできるのかもしれない。


悟空はいーよー。

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二ノ宮金三郎
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