靴磨き屋さん
こないだイベントに誘っていただいて、たくさんの方の革靴やスニーカーをきれいにさせてもらった。
靴をきれいにするのが面倒だったり、時間がなかったり、汚して汚してそのままポイッてする方もおられた。
昔から愛用している靴もあれば、それこそ短期間で取っ替え引っ替えにお手頃の靴を履き潰しているひとと、使い方も様々ある。
中にはお子さんと泥んこ遊びするから、泥だらけになるので、汚れるのは当たり前だし、“汚れを防ぐのは諦めている”って方もおられた。確かに、そういう汚れやすい場所に頻繁に行くのであれば、もはや汚れるのは諦めてしまって、長靴とかの、汚れても良い無敵シューズが適しているのかもしれない。
頻繁に汚してしまうのであれば、汚れを落とすための時間が多くなってしまう。お母さんであれば、そういうところに時間を割くのはちょっともったいないと思うのだろう。もうちょっとこどもや家族の事で忙しくしたいよね。わかる。
僕も昔は地下足袋を履いて仕事をしていたときがあったが、“汚れてもいい”という覚悟でいるというのはすごく楽で良い。「作業着サイコー!」って気持ちになる。
ほんと作業着サイコー。
ただ、他の仕事の依頼でマンホールの下に潜り込んで仕事をすることがあったが、その時は地下足袋はおススメしない。
遠くから“グゴゴゴゴゴゴ…”と音が鳴ったと思ったら、大量の水と共にうんこちゃんが流れてきて、あろうことか地下足袋に染み込んでしまって大変だった。
悪臭が染み込むことは無かったけど、気分は落ち込んだ。やはりその場所に適した姿をするって大事なんだな。
あとは、バッグやお財布もクリーニングして欲しいという依頼があって、いくつかお手入れした。
バッグやお財布は主には乾燥と引っ掻き傷がほとんどだ。カサカサに乾いてしまったバッグやお財布は、潤いをチョロっと与えて、色の補修をしてブラッシングするだけでずいぶんきれいになる。
だいたいの方ができあがりを触ったときに…
「しっとりしている‼︎‼︎‼︎‼︎!‼︎」
と驚いている。
あと、みんなが口を揃えたように「新品みたい!」と言ってくれる。すごく嬉しいことだ。
というか、バッグや財布がお手入れするときれいになるの、みんなあんまり知らないんだよね。
どんなものも、お手入れ次第で長くカッコよく使える。使い捨てにするものと、長く使うものをちゃんと知っておくと、どこにお金をかけるべきなのかが見えてきて、生活も楽になる場合がある。
お気に入りのものくらいはちゃんと大切にしたいものだ。
ひとと自分を磨くをクセにする。これからの僕は。