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対策

晩ごはんを食べない生活4日目。

謎にぜんぜん苦ではないな。


そもそも、美味しくない賄いのおかげではあるかもしれない。


旅ぐらしの最中、晩ごはんをいただけるのは珍しくはなく、いただけることが多くありありがたいのだが、それはある意味で"自分の好きなものを食べられない"ということでもある。そして失礼ながらものを申せば、強烈に口に合わないか場合によって不味い事がある。そうなるとサイアクではあるが、それはそれでチャンスなのである。
(ちなみに僕は何でもかんでも美味しく食べられる人ではあるが、作られる食事のセンスの無さに度肝を抜かれ、2ヶ月で10キロ程痩せていたという事実がある)


今現在はスキー場のホテルでの住み込み仕事のためホテルバイキングの残りを従業員に提供していただいてもらっているため、いくらかチョイスはできるものの、コレだという好きなものを確実にチョイスして食べられるわけではない。
それはある意味で産まれたばかりの晩御飯抜き人にとっては好都合だ、ありがたくその制度を利用させていただこう。


そういう諸事情もあり夜断食は続いているという説はある。


そして、仕事の関係上の都合で昼ごはんが14時30分〜15時頃食べるため、夕方以降もお腹は意外と減らない。

軽く22時頃までは食べ物を目の前にしても特に欲望に負けるほどの食べたい欲求も強くはないのだな。


コレはある意味で対策になるかもと思った。


お昼ご飯を食べる時間帯が遅ければ、特に欲求に逆らうかのような我慢をしなくても平気なわけで、辛くもなければ痛くも痒くもない。

もしかすると人によっては「口がさみしい」なんて気持ちにはなるのかもしれないが、もし家にいるのなら冷蔵庫を開けないでお茶やお白湯を飲んだり歯磨きをして誤魔化すくらいのことで、サラッと終わらせられると思うからだ。
「茶腹も一時」という言葉があるくらいだし。



気をつけるべき事として、決して近くのコンビニに立ち寄ったりして「酒の細道」や「クッキングパパ」などを立ち読みしてから、ぐるっと店内を見て周るなどしてはならない。


コンビニを一周した頃にはサッポロビールとカニカマ、しめ鯖、そして売れ残ったおにぎりをひとつ持ち、レジで「ピザまんをひとつ」と人差し指を立てた瞬間に我に返るだろう。


魅力的な食べ物を目にしないというのも、大切な"対策"のひとつなんだと思う。特にお腹が減っているかのような幻覚をクッキングパパに見せられた後は要注意だ。あのアゴに胃袋を掴まれるな。


仕方なく何かの携帯電話か何かの支払いでコンビニに寄ったとしても、立ち読みするのはヤンマガの巻頭グラビアか、ライトニングのジーンズ特集くらいにしておくのが程よい。


いちばんいいのが、早足で家路を歩き、家に着き次第日課を淡々とこなして寝る準備をバシバシと進め、素早く布団にヘッドスライディングしたら、今日のメールチェックして明日の「やるべき事」を記入し潔く目を瞑ることである。


そう、我慢するために夜ご飯を抜いているわけではない。日課を淡々と進めるために夜ご飯を抜いているという点を忘れてはならなのである。


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二ノ宮金三郎
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