黒いケーキが食べにくい
お昼に、なんとなーくコンビニで甘いものを買ってコーヒーを飲もうと、チョコケーキを買って、コーヒーと一緒にひとりで食べていました。
チョコが、わりと濃いめでほろ苦い感じがまたちょっといい感じなチョコケーキでした。
チョコケーキと言ってもコンビニのやつなんで、カップに入っているような、“あのアレ”ですから、スプーンでほじくって食べるんですね。お皿にのってて、崩して食べる感じではないと言いたいのです。
ケーキの表面は黒くてゴツゴツとしてて、どこかの暗い惑星みたいな感じで「うわ、苦そう〜」と思ったんですが、その硬い地盤をスプーンでガツガツ崩すと、中から茶色いこども用(オトナもたぶん大好きなんだけど)のケーキ色が出てきたので、その点は残念だったんですよね。
スタバのケーキで、確か“デビルズケーキ”って名前のまっ黒いチョコケーキがあるのですが、そいつと似たような感じで、中までぎっしりとまっ黒だったら良かったのにと思いました。
それでもまぁ、味は美味しくてちょびっとずつ食べては、チビリチビリとコーヒーを飲んでいたのでした。
ところが、途中でなぜかケーキがすくえなくなるという謎の事態になります。
あれれ?
するするとスプーンからケーキがこぼれ落ちるのですね。
なぜだかわからないまま、それでもケーキを食べようかと挑戦して気づきました。(ケーキが食べられなくなってからここまでの所要時間約8〜10秒)
ぎゃふん
スプーンが逆だったんですね。
そんなバカなことがあるんですよ。
透明な使い捨てスプーンだったので、逆さまだったのが気づかなかったんです。どおりで食べにくいわけだ。
しっかし。
たかだかこれだけのことで食べ物が食べ易かったりそうでなかったりと、ひっくり返せば裏の効果がキチンと出るなんておもしろいものです。
そして、食べ物が口へ運びやすいように、食べやすいようにと“スプーンを開発”したのって、よくよく考えるとおもしろいことだと思います。
フォークやナイフについても、考えるとおもしろいのですが、スプーンをひっくり返して使ってしまったがゆえに“使い易さと使いにくさの対比”で食べ物を食べやすくしてくれた(る)ひとが、この世の中にはいるんだなぁ。と、なぜかしみじみ考えたという。
なんか、だんだんおじいさんになりつつあるような、そうでもないような。
わざわざ“使いにくい”を考えよう、これからの僕は。