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旅する者は予備などいらない
旅の準備にと予備バッテリーを買ってみた。
前々から買おう買おうとは思いつつも、なかなか買おうという一歩手前で立ち止まり、「やっぱりいらないかな…さいあく家にさえ帰れば充電できるワケだし」なんて思って買わないでいたのだけど。
もう買わないと、外では充電できやしないワケで、買わなきゃいけないものになってしまったので、買うことにしたわけである。
旅先ではそう簡単に充電をすることはできない。
ソーラー充電器も必要だけど、とりあえずは予備バッテリーである。
ちょっと遠くに出かけることがあり、ココぞと思って持ち歩いたのだが、コレが実に便利だ。(重いんだけどな)
出先でもバッテリーを充電できるってだけで便利なのだが、❝場所を問わない❞のがすごく良いのである。
実は今もリュックの中からコードを伸ばして充電しながら電車に揺られて作文をしているが、いつもだと1日の終わりにはバッテリー残量を気にして使っていた気がするが、そこを考えなくても良いのはかなり良い。
僕のバッテリーはケータイを3回程フル充電できるようで、こんだけ容量があればたとえ充電場所が見つからずバッテリーが少なくなろうとも3回は確実に救われるワケだな。助かるー。
ドラクエで言うところのベホマ(ヒットポイントを完全に回復)みたいなものだな。
ドラクエだとそれはモノではなく❝人❞になるわけだが、この世の中においてそういったベホマをしてくれるに等しく「安心」を与えてくれる人はいったいどんな人なんだろうか?
そう考えるとかなり難しい。
もしかするとそれって「お母さん」なんじゃないかな?
安心などそう簡単に与えられる人にはなれないし、それこそ他人であればもはや不安でしかないかもしれない。
安心できる人って、なんなんだろう。
誰のことなんだろうか。
どうやったらなれるんだろうか?
僕の作文には男はつらいよの寅さんがよく出てくる。彼の場合、特に何もできない人間ではあるのに、安心できるとか、ほっとするとかの気持ちが動かされる様子が見て取れる。
寅さんの場合、たいていの悩みが金銭面でのことかと思うのだけど、そこまで悩んでいるように見えない。
行き先もなく時間にも追われず、着の身着のまま、風吹くまま、気の向くままで、彼の生活そのものがそうなっている。
自然と寅さんは「悩んでも仕方ない。なるようになるさ」という姿勢を取る。それがかえってみんなに安心を与えているようなのである。
旅へ出ると、そんな気持ちになるんだろうか?
ケータイのバッテリーでさえ予備を持とうとする僕に、それができるだろうかと思ったが、そうなれたらいいなと、ふと思った。
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